最終更新日:2024年9月19日
ここから本文です。
2018年3月15日現在
犯罪・交通事故件数共に減少傾向の須磨区
交通面では国道2号や山麓バイパスが通っていますので、地元住民の方だけでなく通過する車両も多いという特徴がありますが、交通事故件数は全体として減少しています。しかし、高齢者や子どもたちが関わる事故が多く発生しているという現状があり、幼稚園や学校をはじめ、地域の自治会の集まりや老人会、お祭りなどにも出向き、交通安全の広報・啓発活動を強化しています。また、早朝や夕暮れ時の警察官交通監視活動を増やすなどして交通安全に努めています。犯罪面については、警察が認知する件数は毎年減少傾向にあります。特に昨年は、オートバイや自転車の盗難など身近な犯罪も減少しています。
誰もが安心して楽しめる須磨海岸に!
神戸市、須磨区役所、地元自治会さんなどと協力し、須磨海岸の健全化に努めています。その結果、しっかりとした協力体制ができ、徐々に効果が表れてきていると自信を持って言えます。また警察と学校が協力して海水浴シーズン前には高校生のボランティアを募り、「犯罪のない地域づくりin須磨Beach」として、警察官と一緒に清掃や啓発活動を行っています。更に、花火対策として、自治会、青少年育成協議会、海の家、行政、警察が一体となって夜間パトロールを行っています。家族連れをはじめ、誰もが安心して海水浴を楽しめるように、須磨警察署では警備体制を強化しています。私も須磨海岸に行ってみましたが、車が侵入できない遊歩道の赤道(あかみち)も整備され、早朝には散歩する地元の方も見うけられ、とてもいい雰囲気になってきたなと思っています。
各地区の住民が実施している防災訓練
神戸市内にあっても土砂災害や洪水、地震と津波など災害発生の危険性があります。
それらに備え、エンジンカッターやチェンソーなど装備資機材を使う訓練を行っています。また、区役所や消防署などの防災関係機関と連携して合同パトロールを実施しているほか、各地区の住民の皆さんが実施している防災訓練に参加しています。
防犯情報を共有する「関守ネット」
須磨区内には小中高、公立・私立合わせて学校が多く、児童・生徒がたくさんおられます。特に女性や子どもに被害を加える事案が発生した場合には、検挙に向けて動くのと同時に、出来るだけ早い段階で可能な限りの情報発信をして注意喚起を行っています。
自分たちが学ぶまちで、積極的な活動
神戸女子大学にある「BBS部」に協力いただき、少年の立ち直り支援や各種防犯教室を実施しています。身近なお姉さんとして少年たちと一緒にボランティア活動をしたり、防犯チラシを配ったり、一日署長を務めていただいたり…、警察官だけではちょっといかついですからね(笑)。
防犯活動の若い担い手育成が課題になっていますが、自分たちが学ぶまちで積極的に活動してくれているということはすごく素敵なことだなと思っています。
高齢者の引きこもり防止対策や警察官と共に行う夜間パトロール
須磨区は自治会の自主的な防犯活動もとても活発です。ニコニコリバティーという各自治会などの有志が集まってつくる防犯グループでは警察官と一緒に夜間合同パトロールを実施しています。板宿商店街では、自治会連合会の皆さんが、2カ月に一度の特殊詐欺防止キャンペーンで警察に協力していただいています。
北須磨団地自治会では2カ月に1回、男性の高齢者が中心になって「男の台所」を開いています。元々は、高齢者の引きこもり防止を目的に始められたそうですが、この場で手づくりのお昼ご飯を食べながら防犯や交通事故の注意喚起などを行っておられます。そこには警察や区役所からも担当者が同席し、月1回の夜間パトロールは警察官も一緒に回っています。
この活動は全国から視察が来るほどで、防犯活動のモデルケースになっています。
月見山地区、横尾地区、友が丘地区、高倉台地区、東白川台地区でも夜間パトロールを実施しており、各交番の警察官が協力しています。
私は須磨警察署に赴任して1年が過ぎ、さまざまなお祭りやイベントに参加させていただきました。お話を伺っていると、須磨のまちに愛着と誇りを持っておられ、住民皆さんの「地域を良くするために」という参画意欲を強く感じます。地域住民同士のつながりの希薄さが大きな問題となっている昨今、これは須磨の素晴らしいところだと思います。
防犯活動はすぐに目に見える大きな結果が得られるものではありません。だからこそ地道な取り組みが重要です。そういう意味で、須磨区民の皆さんには敬意を表します。
警察も、地域住民の皆さんと協力して安全・安心なまちづくりに取り組んでいます。何か困ったことなどあれば地元交番の警察官にご相談ください。
また、地域担当には女性警官もいます。必要なときには対応いたしますので、ぜひ気軽にお声がけください。