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道場町は、太古の時代から栄えてきた歴史と伝統のあるまちです。町内各所からは古代の土器や遺構が発見され、古くから多くの人々が居住していたと推測されます。神戸電鉄道場駅東にある「松原城跡」などの城跡や、「塩田八幡宮」や「鏑射寺」などの伝統ある寺社も多く、江戸時代には生瀬から三田を通る大坂街道と、淡河からの湯乃山街道が合流する宿場町として賑わいました。また、自然環境にも恵まれた地域で、町内にはその自然環境を生かしたハイキングコースやキャンプ場があり、4月に千苅貯水池広場で開催される「千苅さくらまつり」は、多くの観光客で賑わっています。2003年7月には芸術文化活動の拠点施設「神戸セミナーハウス」がオープンするなど、人と緑のふれあいの場づくりが進められています。
最寄り駅:JR道場駅
聖徳太子の開基で、太子が悪者を退治したときの鏑矢が寺に伝来していたので、鏑射という名がついたと言われている。鏑射寺は明治維新のころに荒廃し、廃寺となったが、昭和30年代半ばに再興された。その後、順次境内の整備がすすめられ、1973年(昭和48年)には三重塔、1994年(平成6年)には弁天堂が建立された。
最寄り駅:JR道場駅
船坂川の東岸に立烏帽子型で直立する巨岩で高さ約60mある。台状になった頂上は、たたみ百畳敷の広さがあることから百丈岩と名づけられたといわれている。実際には、百畳の3分の1ぐらいの広さである。
最寄り駅:JR道場駅
伝説によると、鎌倉時代に出家した北条時頼がこの地にある百丈岩に登って、見事な鎌倉峡を愛でたので「鎌倉」という名が残ったといわれている。鎌倉峡は約2kmの渓谷で、水も清く、景色もよいため、キャンプ場として利用されている。
最寄り駅:JR道場駅
波豆(はず)川の一部をせきとめたもので、宝塚・三田両市におよぶ人工湖である。千苅貯水池は1928年(大正3年)工事に着手し、1919年(大正8年)に完成している。貯水能力は約1160万立方メートルである。千苅という名は、昔この地方で使われていた稲の収穫量をはかる単位であり、それが地名になったものである。貯水池堰堤前の広場は桜の名所として有名であり、毎年4月にはさくらまつりが開催されている。
最寄り駅:JR道場駅
創建年月は不詳。農業の神である大歳神を祀ってが、1528年(享禄元年)に石清水八幡宮より八幡神を勧請し、大歳神社と合祀している。この神社に伝わる「塩田神楽獅子」は1675年(明暦3年)に本殿再興した際に舞われたものといわれているが、定かではない。現在では、北摂における厄除けの神として人々の崇敬を受けており、厄除大祭は数万人の参拝者でにぎわっている。