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里地里山の生物多様性

最終更新日:2024年8月30日

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里地里山とは

里地里山とは、農業など人の営みの中で形成・維持されてきた環境のことを指します。原生的な自然と都市との中間に位置し、水田等の農地、ため池、用水路、草原、森林など様々な景観を含みます。従来より、様々な生きものの生息地・繁殖地としての役割を担う、生物多様性の豊かな環境でした。
しかし、近年、農村地域の人口減少や高齢化、生活様式の変化による管理不足などにより、美しい里地里山の衰退が懸念されています。

神戸市では、里地里山の自然の恵みを次世代につないでいくため、取り組みを進めています。

自然共生サイトに認定!国連の国際データベースにも登録!

認定サイトロゴOECMロゴ認定

2023年10月に、神戸市北区の里地里山が、生物多様性の保全が図られれている区域として、環境省より「自然共生サイト」※1に「認定」されました。
また、2024年8月に本区域が、生物多様性保全に資する地域である「OECM」※2(Other Effective area-based Conservation Measures)として、国連が管理する国際データベース※3に、日本で初めて登録されました。
サイトの概要については、以下をご覧ください。
神戸の里山林・棚田・ため池(PDF:1,333KB)

プレスリリースは以下をご覧ください。
神戸の里地里山が国連のデータベースに日本で初めて登録されました!
神戸の里山が「自然共生サイト」に国内初の環境大臣認定!世界目標を実現する生物多様性の回復エリアへ

※1 自然共生サイト
30by30目標※4の達成に向けて、環境省が企業や団体、自治体等によって生物多様性の保全が図られている区域
※2 OECM
国立公園など保護地区ではない地域のうち、生物多様性を効果的にかつ長期的に保全しうる地域。今回、日本全体で4.8万haの区域が同時に登録
※3 国際データベース
国連が各国の「30by30」目標の達成状況を管理するための自然保護地域+OECMのデータベース
URL(日本の登録地域):https://www.protectedplanet.net/country/JPN
※4 30by30
生物多様性のため2030年までに各国の陸と海の各々30%以上の面積を保全する国際目標

a棚田の例

里地里山での生物多様性保全の取り組みとご支援のお願い

都市部の近くに里地・里山が広がる神戸市では、地域の方々や学生、市民団体、大学と連携して、希少な動植物の保全のための環境整備や棚田・畑の再生に取り組んでいます。

里地里山での生物多様性保全の具体的な取り組み

国の自然共生サイトに認定され、国連の国際データベースにも登録された北区山田町の里山エリアなどにおける生物多様性保全の活動を、企業版ふるさと納税などでご支援いただける企業を募集しています。
なお、現在、環境省においては、自然共生サイトに対する支援をTNFD(※)への対応等に活用できるよう検討しているところです。
※TNFD(Taskforce on Nature-ralated Financial Disclosures)
企業等が経済活動における自然環境や生物多様性に関するリスクと機会を評価し、投資家や金融機関などに報告することを促す枠組みを構築する国際的な組織

〇ご支援をお考えの企業・団体の皆様はぜひご相談ください
(問い合わせ先)
環境局自然環境課
TEL:078-595-6216
Email:biodiversity@office.city.kobe.lg.jp

里地里山で見られる生きものたち

ニホンイシガメ
イシガメ
ヒダサンショウウオ
ヒダサンショウウオ
ミナミメダカ
ミナミメダカ
ハッチョウトンボ
ハッチョウトンボ
ミズオオバコ
ミズオオバコ
キキョウ
キキョウ

関連情報

KOBE里山SDGs戦略
里地里山の保全・活用(環境省のページ)(外部リンク)
30by30(環境省のページ)(外部リンク)

お問い合わせ先

環境局自然環境課