生活習慣病の重症化予防

最終更新日:2024年10月24日

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特定健診の結果、血圧・血糖値・中性脂肪などの数値が悪かった場合は、生活習慣の見直しや早めの治療で重症化を防ぐことが大切。

生活習慣病は、新型コロナウイルス感染症の重症化リスクでもあります。受診や服薬、日常の食事や運動等で適切にコントロールしましょう。

現在の医学では薬の種類も豊富、「以前、服薬をして調子が悪くなった・・・」という方でもきっと合う薬が見つかるはずです。

重症化してからではさらに沢山の薬と治療費がかかります。

特に脳や腎臓、心臓への合併症を引き起こします原因になりますので、早めの治療が肝心です。

高血圧症

心臓から全身に血液を送り出す時にかなりの圧力がかかっています。たくさんの水がホースの中でパンパンになっているのと同じ状態です。8

血管内部に圧力がかかりすぎると、血管の伸縮性が失われ、徐々に血管が劣化、硬くなったり、破れやすくなってきます。

特に肥満の方は、脂肪が邪魔をして、脳や腎臓など心臓から遠い臓器へ血液が届きにくくなり、心臓が必死に動いています。

糖尿病

血液中に、栄養として分解されなかった糖分が残りすぎ、やがて血管内にへばりつきます。6

飴玉が溶けてベタベタになるのを想像してみてください。

やがて、糖分は血管壁にくっつき、少しずつ血管内部を劣化させます。

メタボリックシンドロームに該当する方は、すい臓からでるインシュリン(血糖値を下げる働き)の効きが悪くなってきますので要注意です。

脂質異常症

血管内の脂質が多い状態。脂質は油のため血管壁にくっつき、血液の流れを悪くするだけでなく、徐々に血管内を狭くします。7

ホースに汚れがたまって、水の通りが悪くなるのと同じです。

最悪の場合は詰まってしまいます。

慢性腎臓病(CKD)、糖尿病性腎症

腎臓は髪の毛の細さくらいの血管のかたまりです。

高血圧や高血糖、脂質により血管が硬くなったり、狭くなったりすると、たちまち腎臓の血管はダメージを受けてしまいます。

この状態が長く続くと、将来腎臓が働かなくなり、体に必要な栄養を吸収できなくなったり、水分の調節ができなくなってしまいます。

茶こしのの目詰まりが起こって、お茶がこせない(うまく通らない)イメージです。

健診の結果では、eGFR(イー・ジーエフアール)の値でどれくらい老廃物をこす能力があるかを確認することができます。
※eGFR:腎臓が老廃物をどのくらいろ過することができるかがわかります。60を下回る場合には受診が必要です。

お問い合わせ先

福祉局国保年金医療課