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公共建築物のZEB・省エネ

最終更新日:2024年10月30日

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1.温室効果ガス排出量を減らす

2021年度神戸市域全体の温室効果ガス排出量の約4割が住宅・建築物から排出されています。
また、都市部の排出量は非住宅建築物の割合が高い傾向にあることからも、公共建築物における取組みが重要です。

排出量

2.国の動向

国において、中期的には2030年、長期的には2050年を見据えた「脱炭素社会に向けた住宅・建築物の省エネ対策等のあり方検討会」が開催され、2021年4月に住宅・建築物の目指すべき姿(あり方)が示されました。

【2050年に目指すべき建築物の姿】
・ストック平均でZEB Orientedの水準の省エネが確保される。
【2030年に目指すべき建築物の姿】
・新築される建築物はZEB Orientedの水準の省エネが確保される。

さらに、2021年10月には「政府実行計画」が改正され、今後予定する新築事業について原則ZEB Oriented相当以上とし、2030年度までに新築建築物の平均でZEB Ready相当となることを目指すことが示されました。

ZEBとは

「ゼブ」と呼び、Net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の略称。
快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物のことです。

建物の中では人が活動しているため、エネルギー消費量を完全にゼロにすることはできませんが、省エネによって使うエネルギーを減らし、創エネによって使う分のエネルギーを創ることで、エネルギー消費量を正味(ネット)ゼロにすることができます。

ZEB1 

出典:環境省「ゼブ・ポータル」はこちら

3.神戸市の取組み

国の動きを受け、2023年3月に「神戸市地球温暖化防止実行計画」を改定し、公共建築物で取り組む内容を示しました。

  • 新築される建築物については、原則 ZEB Oriented相当以上の水準の省エネルギー性能を確保。
  • 建築物の増改築や大規模改修を実施する際は、省エネ性能向上を必ず検討・措置。
  • 2030年度に設置可能な建築物(敷地を含む)に太陽光発電設備を設置。
  • 省エネ診断、設計・施工、運転・維持管理、資金調達などにかかる全てのサービスを事業者が提供し、省エネルギー改修に掛かる費用を光熱水費の削減分で賄うESCO事業等を活用した省エネルギー機器・設備の導入。など
本市の公共建築物においては、本計画に基づき、ZEBや省エネ化を推進していきます。
 

4.主な新築の省エネ性能

最近完成した庁舎
  兵庫区総合庁舎・消防署 西区総合庁舎 中央区役所(中央区総合庁舎)
  兵庫区総合庁舎 西区役所 中央区役所
完成年度 2021年度 2021年度 2022年度
主要用途 区役所、消防署 区役所 区役所、文化施設
延床面積 約15,800㎡ 約10,000㎡ 約19,300㎡
太陽光発電 8.25kW 10.26kW なし
CASBEE Aランク Aランク Sランク
  連絡ロビー・エネルギー施設
  エネセン②
完成年度 2024年度
主要用途 事務所、機械室
延床面積 約4,700㎡
太陽光発電 なし
CASBEE Aランク

 

お問い合わせ先

建築住宅局技術管理課