最終更新日:2024年9月11日
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灘区育英会では、経済的理由から就学が困難ながらも優秀な人材を支援するために、財産区管理会の方々からの寄付金等を財源にして区内の公立中学校を卒業する生徒を対象に奨学金制度を運営しています。
この制度は1960年(昭和35年)に発足し、2023年(令和5年)4月までにこの制度を利用して高校を卒業した生徒は300名近くになっています。
この度、2024年度(令和6年度)に奨学生となる方の認証式が行われ、私も同席させていただきました。灘区内の公立中学校各校から1名ずつ合計5名全員が保護者の方と一緒に出席され奨学生の認定証の授与を受けられました。その後に行われた灘区育成会の役員の方や各中学校の校長先生との歓談の場では、奨学生の方お一人お一人に新しく始まる高校生活への抱負を語ってもらったほか、各校長先生から激励の言葉等が送られました。最初は奨学生の方々は緊張気味の様子でしたが、話が進むうちににこやかな表情になり皆さんのお話に聞き入っていました。
この春に高校を卒業する先輩の奨学生の方々からのメッセージ集も紹介されましたが、奨学生の方々には、灘区の地域の方々の「思い」を理解していただき、充実した高校生活を送ってもらいたいと思います。そして将来においてその成長した立派な姿を灘区の地域のなかで見せていただければありがたいです。
地域コミュニティやご近所との付き合い等が希薄化する今日においても灘区育英会の方々が長年このような取り組みを続けられていることは非常に貴重なことであり、灘区の地域が持つ「素晴らしさ」や「あたたかさ」が表れていると思います。
今後とも、こうした灘区の地域の「良さ」や「魅力」についてもご紹介していくようにしていきたいと思います。
3月も中旬になり、冬から春へと季節の変わり目を感じる瞬間が増えています。例年、灘区ではこの時期になると、区の「歴史の花」である菜の花に因んだイベントや地場産業である灘の酒の蔵開きなどが行われます。
今年も、灘浜緑地で「菜の花まつり」が開催され、大勢の子ども連れの方々からシニアの方々まで、幅広い世代の人々で賑わいました。昨年と同様に、開会前から受付で配布するビンゴカードに多くの方々が行列を作り、30分ほどでなくなってしまいました。今年は、近くにある沢の鶴本社工場で開催される「蔵開き」イベントの行列もあり、朝から「西郷」エリア全体が非常に活気づいている雰囲気に包まれていました。
菜の花まつりでは、地元の烏帽子中学校放送部の司会やブラスバンド部、灘すずかけ幼稚園の園児たちもステージに参加し、次世代を担う若者たちの活躍が見られました。阪神淡路大震災から30年を迎える中、「助け合い」や「支え合い」の精神を引き継いでいこうという趣旨で始まった菜の花まつりにふさわしい盛り上がりを見せていました。
ステージや模擬店には、地元である「沢の鶴」の社員や地域団体、神戸大学の大学生、灘区内の各種団体の方々にもご参加いただき、また、会場周辺の道路の交通整理には交通安全協会の方々にもご協力いただきました。また、今回は神戸大学の学生だけでなく、他の大学に通う学生たちもボランティアとして運営に携わっていただき、関係者の方々のご協力のおかげで一連のイベントがスムーズに進行しました。
「菜の花まつり」の後、蔵開きが行われている沢の鶴本社工場に伺い、鏡開きに参加しました。会場は、飲食ブースとステージを楽しむ来場の方で一杯になっていました。私自身、菜の花まつりのオープニングでも鏡開きに参加していましたので、この日は1日で2度の鏡開きを行う貴重な体験をさせていただきました。コロナ禍で中止されていた行事が5年ぶりに再開され、非常にうれしい瞬間でした。
区役所でも今年も酒蔵のまちである西郷エリアや地域の伝統文化である灘の酒づくりを盛り上げるために、ガイドツアーや灘の酒大学など、たくさんの関連事業を展開していきたいと思います。
「菜の花まつり」の応援イベントとして、前日から2日間にわたって灘区連合婦人会の方々による「灘の春・いけばな展」が区民ホールで開催されました。私も前日に婦人会の方々が灘浜緑地で育った「菜の花」を用いて生けられた生け花を拝見させていただきました。各婦人会が会場内で一つ一つ丁寧に作品を配置し、鮮やかさやバランスを大切にしている様子が感じられました。
また、来場者の方々には地元の沢の鶴本社工場で作られた本格的な甘酒も提供されており、灘区では現在唯一の酒蔵を運営されている「沢の鶴」の方々には、菜の花まつりをはじめとする地域の行事等に地元企業としてご協力いただいていることに感謝申し上げます。
菜の花が咲く季節になり、灘区の春の行事が始まりました。地元の地域団体、企業、学生の方々が協力し、すべての人がいきいきと活躍できるように灘区のまちを盛り上げていきたいと思います。引き続き灘区の地域の方々にはご理解とご協力をお願いいたします。
灘区民ホールで灘防火安全協会の方々と灘消防署が主催されている第17回の「防災を考える区民のつどい」が開催されました。
催しは2部で構成されており、第1部では、灘区の防災に尽力されてきた地域団体や個人を表彰する「灘防災の賞」の表彰式が行われました。
今回は、①灘区で初めて防災ジュニアチームを立ち上げ、「将来の防災の担い手」を育てる取り組みをされた鷹匠中学校、②六甲山に関する各種事業を通じて防災面でも積極的に取り組んでこられた六甲山観光株式会社、③灘区で初となる他の防災福祉コミュニティとの合同訓練を実現された都賀防災福祉コミュニティの3団体の方々が地域団体対象の「灘防災の賞」を受賞されました。また、灘消防団本団の森藤分団長も消防団員対象の「灘防災の賞」を、灘消防署の梅木消防司令が消防職員対象の「灘防災の賞」をそれぞれ受賞されました。あわせて2023年度に様々な表彰を受賞された灘消防団関係者の方々のご披露が行われました。
第2部では、防災コンサートが行われました。消防音楽隊の演奏ではシニア世代から子ども達まで楽しめる楽曲をセレクトしていただき、会場内も手拍子で大変盛り上がる場面もありました。
コンサートの後半には、灘区コーラスフェスティバルに参加していただいている全国レベルのコーラスグループ(神戸中央合唱団、混声合唱団はもーるKOBE、神戸大学混声合唱団アポロン)にも加わっていただきました。灘区連合婦人会がプロデュースされた「みんな大好き灘の町」と「しあわせ運べるように」を演奏・合唱していただきました。来年には阪神淡路大震災から30年を迎えようとしている中、元日に発生した能登半島地震のことも踏まえて「震災からの復旧復興」への思いを「歌」にのせていただいたように感じました。
また、コンサートの中ほどで、神戸市と包括連携協定を締結している江崎グリコ株式会社より防災備蓄品のローリングストックについて紹介をしていただき、改めて備蓄の必要性を紹介していただきました。来場者の方々や来賓として参加していただいた地域団体の方々から、今回の「つどい」は非常によかったというお話を伺いました。
主催者の方々や協力していただいた関係者の方々には改めて感謝申し上げます。
区役所も地域のみなさんと一緒に「防災を考える区民のつどい」の開催趣旨が、灘区内のより多くの方々に広がっていくように引き続き取り組みを進めていきたいと思います。
神戸楽生会は、灘区内の自営業者の方々を中心とした集まりで、昭和28年に創設され翌年から「神戸楽生会」という名称で様々な奉仕活動をされています。
「まや山クリーンハイキング」や「新年たこあげ大会」など摩耶山を守ろう会の活動に参画されているほか、「六甲ファミリーまつり」「灘区民スポーツまつり家族うんどう会」「灘・夢ナリエ」など灘区内の主要行事に参加していただいています。総会の資料にある令和5年度事業報告を見させていただきながら考えると、改めて神戸楽生会の役員の方々とご一緒させていただいたことが非常に多かったと感じております。
そのなかでも「歳末愛のもちつき大会」は、コロナ禍で久しぶりの開催で私自身が特に印象に残っている催しでした。灘区内の保育園等18施設から600人規模の子ども達が一堂に会して、もちつきを体験してもらいました。もちつきを行う機会が少なくなっている最近の子ども達にとって、貴重な思い出になったことと思います。また、おそろいの法被を着てお世話してくださる神戸楽生会の方々の姿は、少なからず子どもたちの心に残ったのではないかと感じています。こうした体験を通じて灘区の地域に親しみを持ってもらい、灘区を愛する気持ちを育むことにつながっていくと思います。子ども達のために行っている神戸楽生会の方々の様々な活動に、心から感謝いたします。
今回の通常総会が、第69回ということですが、それだけ長年に渡り、歴代の役員や会員の方々がご尽力されて、活動の歴史を積み重ねられてきたことがよくわかります。
今後とも、神戸楽生会の方々が、これまで同様に取り組みを続けられ、灘区の明るい地域社会づくりに大きな役割を果たしていただけることを期待しています。
4月4日(木曜)には、王子スタジアムにおいて、子ども達も参加するグランドゴルフ大会が予定されています。引き続き、神戸楽生会の方々と連携しながら、様々な取り組みを進めていきたいと思います。
神戸松蔭女子学院大学主催の「KOBEタータンフェスタ」が灘区岩屋中町のBBプラザで開催されました。灘区役所が進めている「芸術・文化の薫るまち・灘」魅力発信補助事業を活用したイベントでもあり、会場を訪問させていただきました。
大学オリジナルの「神戸松蔭タータン」や「神戸タータン」を使ったファッションショーや、大学で書道を学んでいる学生による書道パフォーマンスが行われました。このほかにも、子どもたちのための絵本の「読み聞かせ」や服のリユース交換会、各種ワークショップ、グッズの販売など盛りだくさんのイベントでした。会場の窓越しにはビオラの花も飾られており、会場全体が「神戸松蔭女子学院大学らしさ」で包まれていました。
大学の関係者の方々とは「摩耶山を守ろう会」をはじめ様々なイベントでお会いしていますが、今回改めてお話すると、今後さらに地域連携や社会貢献の分野に力を入れていこうとされているというお話を伺いました。地域活動の担い手不足など様々な地域の課題があるなか、区役所としても灘区内にこのように前向きに取り組んでくださる大学があるということは非常に心強く思います。2025年には共学化し「神戸松蔭大学」となると伺っています。
伝統がある地元の大学が今日的な社会ニーズ等に合わせ新たな展開を目指されているということですので、これまで以上に様々な場面で地域や区役所との連携ができればと期待しています。
次のイベントは、5月19日の灘区連合婦人会主催の「民踊・春まつり」にて「神戸松蔭タータン」を使ったファッションショーを行う予定であると伺いました。是非みなさまもご覧いただければと思います。
「灘区の『いま』を見つめ『これから』を考えるなだ大交流会」を開催しました。事前申し込みの方以外に当日参加の方も来られ、会場で急遽参加者用の椅子を追加するほど盛況で100名を越える方に参加していただきました。
神戸大学交響楽団有志の学生3名による、華々しいオープニング演奏で大交流会はスタートしました。はじめに区役所作成の灘区の人口世帯構成のほか地域活動の意識調査結果などをまとめた「地域カルテ」の説明を行い、次に区内で活躍されている自治会・大学・企業・NPOなど6団体から地域活動に関する話題を提供いただき、灘区のこれからの課題について考える「きっかけ」づくりを行いました。
そして、参加者の方々には、灘区の4か所で開催した「座談会」(区長の日記でも紹介)でクローズアップされた高齢者・子ども・災害関係など地域課題のテーマごとに、自分が始められること・自分でできることを語っていただきながら交流を深めてもらいました。最後に、各グループからディスカッション内容の報告をしていただきました。
グループ内の話し合いや報告の時間が短かったことから、話し足りなかったと感じた参加者の方もおられたかもしれませんが、予定のプログラムが終了した後も参加者の方々同士しばらく語らい合っておられました。今回は社会貢献活動されている事業者の方も参加されており、そのグループには特に参加者の方が集まっておられました。
今回は「大交流会」ということでしたので、参加者の方々にとって「新たな出会い」の場となり、今までよりも「地域との関わりあい方」が一歩でも進むことになれば幸いです。
今後とも地域の課題を見つめながら地域活動に関心がある方にとって役立つ取り組みをさらに進め、これまで以上に活動の輪が広がっていくように努めていきたいと思います。
来年度の取り組みも準備を始めていますが、今回の参加者の方に協力したいただいたアンケート結果も活かしていければと考えています。準備が整い次第、広く区民の方々にご案内しますので、今回参加されていない方もよろしければご参加を考えてみてください。
灘区連合婦人会では、様々な分野で地域活動を行われていますが、その活動の中心となっている中堅幹部の方々を対象とした研修会が毎年開催されています。
今回の研修の前半では、今後の水道事業経営について水道局からの説明がありました。人口減少などに伴う水道使用量減に伴う減収や老朽化してくる配水管等の更新、物価高騰等に伴う支出増など、事業資金が厳しくなってきているとのお話でした。現在、そうしたことから水道料金の改定が市会に提案され審議されています。研修会での質疑応答では、他都市との状況の違いに関する質問のほか、災害時の給水拠点に関すること、身近なところでの更新工事の進み具合など様々な質問も行われました。今年に入って能登半島地震がありライフラインの大切さを感じる機会が増えています。また、家計に直結する料金改定に関する話題でもありましたので、今回は参加者の方々にとって非常に関心が深い内容だったのではないかと思います。
研修の後半では、「婦人神戸灘区版ができるまで」について灘区連合婦人会の情報実行委員会の方々からの報告がありました。昨年度までは各分野で活動されている各実行委員会から数分刻みで報告がされていましたが、今回は一つの実行委員会の活動についてじっくりと報告を行うスタイルでした。
今回の報告の具体的な内容としては、婦人神戸灘区版ができるまでに企画段階の編集会議から他区も含めた全体の調整、取材活動、記事の校正を含めた最終段階の編集会議などを経ていることをわかりやすく説明していただきました。また、最近、掲載された記事を作られた方それぞれからその記事に関するエピソードや思いを伺うこともできました。恒例行事の取材の際にどこにポイントを置くのかの検討、掲載写真をスマートフォンで撮影する際の工夫、写真選定・紙面構成の議論などについて、熱心に取り組まれていることがよくわかりました。私もこの「区長の日記」を書く時の悩みと通じるところもあって親近感を持ちながらお伺いすることができました。
婦人会関係者同士の思いを共有するのに「婦人神戸」は必要不可欠なものだと思います。近年、全国的に近所づきあいの希薄化や地域活動の担い手不足が話題になることが多くなっており、地域のために活動されている婦人会活動や神戸市婦人団体協議会の取り組みのことをより多くの方に知ってもらうことは、これまで以上に大事なことになってきていると思います。そういった面でも、「婦人神戸」はこれまで以上に重要な役割を果たしていくことが期待されているのではないでしょうか。
今回、報告していただいた情報実行委員会の方々にはわかりやすい報告をしてくださったことに感謝申し上げますとともに、今後益々のご活躍をお祈りいたします。
また今回、報告の機会がなかった各実行委員会の方々につきましても引き続きのご活躍を期待しております。次回の研修会での報告を楽しみにしていますので、よろしくお願いいたします。
2月3日(土曜)、10日(土曜)の2日間にわたり、「灘の酒大学」が開催されました。
今年も多数の方に応募いただき、当選された約60名の方にご参加いただきました。灘五郷の酒造会社等6社と東灘区・灘区が協力して、参加者の方々に日本酒の歴史、作り方、楽しみ方などに関する講座や利き酒を体験していただきました。
私が出席した第2日目には講座終了後に各蔵のお酒などを楽しんでいただきながら、各蔵の方々や参加者同士の交流会も行われました。
コロナ禍でしばらく行うことができず久しぶりの交流会でしたが、参加者の方が各蔵の方に熱心に質問されたり、参加者の方同士で情報交換するなど会場は盛り上がっていました。
お帰りの際には、日本酒(灘の酒)や甲南漬けのお土産のほか、利き酒の成績優秀者の方には賞品もお渡しました。6社の方々が日本酒のことをより深く知ってもらいたいという思いでこの日のために熱心に準備をされてきました。参加者のすべての方々が満足していただいていれば幸いです。
日本酒は、日本の伝統文化であり各地で酒造りが行われています。今年の元日に発生した能登半島地震でもたくさんの酒蔵が被災したと聞いています。今後、被災地では復旧復興へ向けて取り組みが進められていくと思います。被災された酒蔵が一日でも早く酒造りが再開出来るよう心からお祈りいたします。灘五郷の「酒造り」も阪神淡路大震災で大きな被害を受けました。当時の関係者の方々の努力の積み重ねで今日の姿があります。「日本一の酒どころ」である「灘の酒」が、今後とも日本の日本酒文化を牽引していけるように、地元地域としても日本酒の良さを広めていければと思います。
「日本一の酒どころ」の地域にお住いの方々には、食卓や宴会の場などで少しでも日本酒のことを話題にしてもらえればと思いますし、灘五郷酒造組合や各酒造会社、行政機関、交通機関でも様々な形でイベントが行われています。そういったものにもご参加いただければありがたいです。
「酒蔵開き」の関連イベントについては10月頃から各社で行われています。灘区では、3月16日(土曜)に「沢の鶴」の酒蔵開きのイベントを行い、当日は灘浜緑地で「菜の花まつり」、灘区民ホールで「灘の春・いけばな展」も行われています。
詳しくは灘区役所のホームページ等で紹介していますのでご参考にしていただければと思います。
菜の花まつりのページ
NPO法人サポートステーション灘・つどいの家の方々が取り組まれている「学習ひろば」・「つどい食堂」を訪問しました。JR六甲道駅の東沿いの高架下にある「おせっカフェ」(灘区深田町)で毎週金曜日に開催しています。
「学習ひろば」としては、小学校3年生から中学生まで約10名の子どもが3,4人ずつの机に分かれて一人一人が持ち込んだプリントや本をそれぞれ開け勉強していました。その隣に大学生が寄り添って座っており、子どもたちが困ったところがあれば教えてあげているという「ちょうどいい距離感」をとって接しておられました。役員の方々にお話を伺ったところ、この取り組みを行うにあたっては、学校等との関係づくりにも気を配っており、今では成徳小学校や高羽小学校そして烏帽子中学校や鷹匠中学校に通う子どもたちも来てくれているそうです。現在、成徳地域福祉センターでも第2・4土曜日の午前中に同様の取り組みを行っておられますが、さらに多くの子どもたちにこの取り組みを知っていただき、利用してもらえればという思いを持っている、とのことでした。
同じフロアでは、「つどい食堂」として夕食会を行う代わりにお弁当の配布が行われていました。子どもたちが勉強をしているなかで、シニア世代だけでなく様々な世代の方が度切れることなくお弁当を取りに来られ、スタッフの方々との会話も楽しんでおられました。そして勉強が終わった子どもたちもお弁当を楽しみにしているようです。訪問した日のお弁当は「から揚げ弁当」でした。数名のスタッフの方々でその場で調理し約60食を作られたそうです。幅広い世代の方に食べていただくので毎回のメニュー作りにも気を使いながら作られているとのことでした。以前はその場で食べていただいていたようですが、感染症対策で弁当に切り替えたということですが、自宅で好きな時間にゆっくり食べたいというニーズもあって月1回のカレーライスの食事を除いて今のところ弁当にしているということでした。民生委員など地域の方や「あんしんすこやかセンター」の協力も得て一人暮らしのシニア世代の方にも利用してもらうようにしており、もっとこの取り組みを知っていただき利用してもらいとのことでした。
「サポートステーション灘・つどいの家」では、人手の確保など様々な課題がクリアできれば、今後、周辺地域などにも活動を展開することもできればという思いを持っておられるようでした。
灘区役所としても地域社会のなかで「居場所づくり」に尽力されているNPOの方々の取り組みについてより多くの人に知っていただけるように努力していきたいと思います。また、担い手不足など課題を抱える地域団体はもちろんNPOの活動についても、何らかの協力をしていただける方々や支援する企業、団体の発掘にも力を入れていければと思いました。
灘の浜小学校で行われた6年生の子どもたちとの市政懇談会に出席しました。
2学期から「総合的な学習」の時間で子どもたちが見つけた「まちの課題」について解決策を調べ考え、そして実践してきた成果を報告してもらいました。
子どもたちの目線で住み慣れた「まち」の様子をしっかり観察し、子ども同士の話し合いの中から課題をピックアップしてくれました。
具体的には、よく利用する公園については、グランドがガタガタであることや砂場の砂が掻き出されたままであること、通り慣れた道路については、凸凹になって傷んでいることや事故防止のために青信号時間を長くして欲しいということ、など様々な課題を報告していただきました。
そして、特に多く意見が出されたのが、公園、道路、歩道橋などにおけるゴミやガムのポイ捨てのほか、糞の問題が生じる鳩への餌やりや禁止エリアでの釣りなど、公共の場でのマナーやルールの順守に関わるものでした。
今回の子ども達の報告では、単に課題を指摘するだけでなく、関係者へ問い合わせたり法律上のことなども調べたうえで、実際にゴミ拾いや清掃に取り組んだり、呼びかけポスターの製作などの活動も実践されていました。ポスターの内容を見ると、高齢者の方や障がい者の方のことも考えたものまでありました。また、ゴミ箱や喫煙場所の設置などの要望のほか、ボランティアをする人を集めたい、地域の方々との連携を強化したいといった主体的な意見もありました。
いただいた要望や提案については、既に行政として検討し、難しいと判断されているものもありますが、ボランティアの参加促進や地域の方々との連携強化については、社会的に地域活動の担い手不足が懸念される中で、区役所にとっても大きな課題となっているものでした。子ども達から意見や提案をいただけたことは非常に頼もしくうれしく思いました。日頃から子ども達の見守り、居場所づくり、公園の管理などに尽力されている地域の方々にも今回の報告を聞いていただきましたが、子どもたちの前向きな姿勢を感じて喜んでおられたことと思います。
今回、子どもたちが一人一人役割分担をして一生懸命報告している姿やしっかりした報告の内容を考えると、小学校の先生方が日頃から子どもたちの成長を願い、この授業にも熱心に取り組んでおられたことがよくわかりました。また、地域の方々が小学校としっかり協力し合っているということも感じ取ることができました。こうした関係者の方々の日頃からの関わり合いの積み重ねによって、子どもたちが成長した後も「学び舎」や「地域」に愛着や誇りを持ち続けてもらえるのではないかと思いました。
区役所で、灘の浜小学校に限らず小学校の子どもたちの授業等で役立てることがあれば積極的に関わっていければと考えています。
今回、報告していただいた灘の浜小学校の6年生の皆さんに、改めて感謝の気持ちをお伝えするとともに、皆さんが地域社会の一員としてより成長した姿で再会できることを楽しみにしています。
灘の浜小学校の6年生の皆さん、先生方、地域の関係者の方々、今回はありがとうございました。
第54回兵庫県ミニバスケットボール選手権大会で優勝した福住ドリームマジックスの皆さんに灘区役所を訪れていただきました。
小学校5、6年生で構成される15名の選手と米山監督やコーチ、アシスタントコーチや保護者の方が来てくださいました。
こちらから優勝のお祝いを申し上げた後、監督から優勝に至るまで接戦で厳しい試合を勝ち抜いて来られた経過をご説明いただきました。
選手の皆さんにもいろいろとお話を伺おうとしましたが、少し緊張気味でこちらを見ており、緊張感が伝わってくるようでした。そんな雰囲気の中で「いつからバスケットボールを始めたのですか。」と質問させていただくと、全員が小学校1年生からバスケットボールをされているとのことでした。続いて将来の目標を伺うと、最高峰のアメリカのプロリーグ(NBA)の選手を目指している答えが多かったので少し驚かされました。昨年はプロ野球の大谷選手の大リーグでの活躍や女子フィギュアスケートで灘区出身の坂本選手の世界選手権優勝が話題になりました。スポーツ界においては昔と異なり、いろいろな分野で日本と世界の差が徐々になくなっているように思います。福住ドリームマジックスの選手の皆さんが、大きな夢を持ってプレーされていることは非常に頼もしく思います。
昨年、「西宮ストークス」が「神戸ストークス」となってBリーグで頑張っています。以前は公園でほとんど見なかったバスケットゴールも最近では設置されているところも現れてきました。
米山監督やコーチの方からは、コロナ禍での苦労や試合環境の充実が課題となっているなどお話も伺うこともできました。日頃から子ども達の心身の成長を願って、熱心にご指導されていることがよく伝わってきました。
これから全国大会を控えているということですが、福住ドリームマジックスの皆さんの今後の活躍をお祈りいたします。そしてできれば、この選手の中から日本を代表する選手が誕生することを期待しておきたいと思います。
いずれにしても、今回お会いした選手の皆さん一人一人がそれぞれの個性を伸ばして成長し、立派になられた姿を灘区民の皆さまに見せていただけることを楽しみにしています。
チーム関係者、保護者の方々には、灘区役所までお越しくださいましてありがとうございました。
灘区役所主催の「灘区の『いま』を見つめ『これから』を考える座談会」が始まりました。1月下旬から2月上旬にかけて区内4か所の地域福祉センターで合計4回開催します。そして3月2日には座談会の参加者や地域団体のほかNPO、企業、学校などの方にも参加していただく「なだ大交流会」を灘区文化センターで開催する予定にしています。
今回、成徳地域福祉センターにおいて1回目が開催され、灘区に関心をお持ちの約20名の方に参加していただきました。
今回の取り組みによって、灘区の「いま」の現状と「これから」の地域課題についてより具体的に考えていただき、参加者の方々がそれぞれできる範囲で地域への関わり合いや地域活動への参加へのきっかけづくりにしてもらえればと思っています。企画運営面では、神戸市内でNPO支援団体として長年実績があり地域人材育成事業、自治会へのサポート活動も展開されているコミュニティサポートセンター神戸の方々に関わっていただいています。
これまでも地域貢献に関する講座事業が様々なところでありましたが、退職者世代の方が関心を持たれているテーマのもとで「生きがいづくり」や「仲間づくり」に重点を置いた取り組みが多かったと思われます。今回は、まず灘区の現状と課題について改めて考えていただき、それらの課題意識に重きをおいて地域への関わり合いなどを考えてもらうプログラムになっています。
具体的には、まず区役所から区内各エリアのデータをまとめた「地域カルテ」の説明を行い、次に自治会やNPOの方から活動紹介や活動上の課題・悩みなどを話していただきました。そのうえで、気になった点や灘区の課題として感じたことについて参加者6、7人ごとにグループディスカッションを行っていただき、その内容の発表会が行われました。
各グループから様々な意見が出ましたが、単身世帯が半分を占めることに着眼した「つながり」づくりの必要性や、地域活動参加促進に必要な行事に関する情報発信のあり方などについて貴重なご意見もいただきました。
これから他の3か所でも行われるグループディスカッションの結果も踏まえて3月の「なだ大交流会」の場で全体のまとめを行っていくことになっています。
コミュニティサポートセンター神戸の方々のノウハウも生かしながらこの取り組みを進めていますが、灘区役所としては初めての取り組みです。参加者や地域の方々にとってより良い取り組みにするには、まだまだ改善を行う点があるかもしれません。
灘区に関心をお持ちの方々にあっては、あと3回の座談会を予定していますし、3月には「なだ大交流会」もありますので、ご参加いただき区役所までご意見をいただければと思います。よろしくお願いします。
灘区民間社会福祉施設職員交流ボーリング大会が神戸六甲ボウルで開催されました。
灘区内の児童福祉施設、老人福祉施設、母子福祉施設等で働く若い職員の方々に施設長の方を加えた18施設でおよそ60名が参加され、盛大に行われました。
私も始球式に参加させていただきましたが、ボーリング大会が始まるとすぐに明るい雰囲気になっていました。はじめて参加した若い職員の方も多いようでしたが、ベテラン中堅の職員の方や施設長の方々と一緒になってボーリングを楽しまれていたように思います。
この大会は、29年前の阪神淡路大震災やコロナ禍で中止せざるを得ないときもあったと伺っていますが、今回が42回目ということです。この大会は民間福祉施設の関係者や灘区社会福祉協議会が中心となって行われています。こうした方々の「職員の方に日頃の仕事の疲れを癒していただきあわせて施設相互の交流を図っていただきたい」という強い思いがあってこそ、長きに渡って続けることができたのではないかと思います。
また、今回は、最近のコロナ禍でできなかったボーリング後の表彰式を兼ねた懇親会も4年ぶりに開催されました。私も日頃お会いすることが少ない施設の理事長や施設長の方々とも、打ち解けた感じでいろいろとお話しすることができ非常にありがたい機会となりました。
少子超高齢化社会の本格的な到来という大きな流れの中で地域福祉の問題は複雑多様化し民間社会福祉施設でも様々なご苦労があると思います。今回、職員の方々の明るい表情や施設を越えた「つながり」の強さを感じ取ることができて大変良かったと思います。
灘区社会福祉協議会や民生委員児童委員の方々など地域も含めて一緒になって、今年も「誰もが住みやすく、住み続けたくなるまち」になるように取り組んでいきたいと思います。
灘区シルバーアート展が原田の森ギャラリーにおいて1月17日(水曜)から21日(日曜)まで開催されました。灘区老人クラブ連合会が設立30周年事業としてスタートしたもので今回が第30回ということで例年の恒例の行事となっています。
今回の作品数は前回より増えて75点(59名の方の作品)となっています。各地域の老人クラブの会員の方々以外に公募で申し込まれたシニア世代の方も増えているようです。
1月17日(水曜)は、午前中に灘区内の阪神淡路大震災の慰霊碑を巡り、午後からシルバーアート展に行きましたが、多くの方々が来られていました。お一人で来られている方もいれば、地域福祉センターで創作活動をされている方々が10名ぐらい集まって来られているグループもおられました。作品の前で記念撮影をされる方やじっくり立ち止まってしばらく動こうとしない方など、それぞれの楽しみ方をされていました。
今回、作品の出展は、絵画が一番多かったですが、手芸、書道のほか折り紙、陶芸、写真などの様々なジャンルの力作が展示されました。一つ一つの作品を鑑賞させていただきましたが、いずれも教室やサークルで磨がいた技を活かした作品ばかりでした。なかには、相当繊細な手さばきが必要で80歳を超えるシニア世代の方が作られたとは思えない作品も多くありました。そういった作品を鑑賞するときに思わず近くまで顔を近づけるのですが、作品とぶつかってしまいそうになる瞬間が何度かありました。
今後ともシニア世代の皆様には健やかに過ごされ趣味にも力を入れていただきたいと思います。そして、次回のシルバーアート展にも素晴らしい作品を展示してくださることを今から楽しみにしています。
地域の老人クラブでは、今回のシルバーアート展以外にも様々な活動が行われています。新たな「仲間づくり」や「生きがいづくり」につながるかもしれません。これを機に老人クラブに興味を持たれた方はぜひご参加を考えてみてください。
今年も1月17日を迎えました。阪神・淡路大震災で亡くなられた多くの方に哀悼の意を表します。
また、今年の元日に発生した能登半島地震において亡くなられた方に改めてご冥福をお祈りするとともに被災された方にお見舞い申し上げます。
報道されている能登半島の建物の倒壊、火災、避難所の様子などを見て、寒かった阪神・淡路大震災のときを思い出される方も多いと思います。こうした災害に対する様々な思いを持ちながら29年目を迎えました。当時、震災により被害を受けられた方々、そして復旧復興のために尽力された方々の思いの上に、現在の灘区の美しい街並みがあることを忘れてはならないと感じているところです。
当時と比べると建築物の耐震化、水道をはじめとしたライフラインの強化、防潮堤の整備などハード面の災害対策が大きく進みました。しかしながら、震災を経験していない世代が年々増えてきています。亡くなられた方、被災者の方々のためにも、震災の記憶と経験を風化させずに次世代へと引き継いでいくことの重要さは一層増してきているものと言えます。
今年も神戸市内の各地で様々な形で阪神・淡路大震災関連の追悼行事が行われています。灘区役所に隣接している六甲道南公園の慰霊碑前でも公園管理会の方々が中心となって「1.17のつどい」が行われました。
今回は、神戸学院大学の伊藤ゼミの大学生の方々の協力を得て「語り継ごう未来のために」というテーマを掲げ、追悼式のほか会館内で震災資料の展示・交流会も開催されました。伊藤先生が大学院生のときに被災地であるこの地域に関わり、現在公園管理会の顧問をされている斉木さんをはじめとする地域の方々と「つながり」ができたとのことです。
今年94歳になる斉木さんの追悼式でのご挨拶の中で、今でもあの日の揺れの感覚は体のなかで覚えていることやその時の風景が能登半島と同じであったことを述べられていました。そのうえで、斉木さんが「しっかり備えを行って天災に負けないように生き抜きましょう」と呼びかけられていたのが非常に印象的でした。
こうした被災から復旧復興を経験された方々の思いについても様々な形を通じてより幅広い世代に引き継いでいくことが大事だと思っています。
昨年、灘区内ではじめて防災福祉コミュニティと連携したジュニアチームが誕生し、300名の中学生の方々が参加しています。今後とも、消防署、学校などの関係機関や地域の方々と連携しながら、子ども達を含む幅広い世代の方々に防災減災への意識を共有できるように取り組んでいきたいと思います.
なお、灘区内には六甲道南公園以外にも多くの阪神・淡路大震災の慰霊碑があります。その一部になりますが、次の通りご紹介します。
慰霊碑(西灘公園) |
記念碑(岩屋公園) |
復興の誓い石碑(都賀川公園) |
慰霊碑(都賀川公園) |
復興拠点の碑(徳井会館) |
慰霊碑(都賀財産区墓地) |
あの刻を忘れない(琵琶町公園) |
慰霊碑(善光寺高羽墓地) |
1.17のつどい(東遊園地) |
快晴のなか、摩耶山を守ろう会主催の「新年たこあげ大会」が王子動物園ホールで開催されました。多くの子ども達に申し込んでいただきましたが、当日は45組166名(同伴者含む)の方に参加いただきました。
開催にあたって摩耶山を守ろう会小野会長が主催者挨拶のなかで「新年たこあげ大会」が阪神淡路大震災で被災した当時の子ども達のことを思って始まったことや今年年頭に起きた能登半島の被災者の方々への思いを語られていました。大変印象的で参加者の方々にもしっかり伝わっていたのではないかと思います。
小野会長の挨拶のあと、小林灘区子ども会連合会長中心に「たこつくり教室」が行われました。子ども達が各々「たこ」にクレヨンで自由に絵を書いていきました。王子動物園にちなんだ動物の絵だけでなく干支である龍やアニメの人気キャラクターなど子ども達一人一人の個性が表れた作品が出来上がっていきました。絵を描き終えると同伴者の方の手助けも得ながら「たこ」の骨組みや脚の部分をテープで貼り付けを行い次々と完成させていきました。そのあと「たこ」をあげるために隣接する王子スタジアムへ向かいました。
子ども達はスタジアム内に入ると「たこ」を持って元気に駆けめぐり、懸命に「たこ」を空高く上げようとしていました。今回は適度な風があり多くのたこが次から次へと上がっていきました。中にはたこが小さく見えるぐらい天高く舞いあがっているものもありました。子ども達には夕方近くまでたっぷり「たこあげ」を楽しんでいいただけたと思います。
今後とも保護者の方も阪神淡路大震災後に生まれた世代の方が多くなると思いますが、この「新年たこあげ大会」の開催には震災を経験した方々の思いがあることについて、参加者の方々には引き続き感じ取っていただければと願っています。
能登半島地震が発生して多くの方が被災されています。現地では行方不明者の捜索、避難所開設、インフラの応急復旧など懸命に取り組まれていますが、多くの方が不安な日々を送られています。
神戸市も阪神淡路大震災の際には全国から多くの支援をいただきました。その際の感謝の気持ちを持ちながら神戸市では兵庫県等とともに消防、水道などの部門を中心に初動期から現地で活動しています。避難所運営、保健業務などについても石川県珠洲市を中心に職員の派遣を行っているところです。こうした派遣職員の出発にあたって順次出発式が行われています。1月12日出発の珠洲市への派遣職員には灘区役所からも保健師1名が参加しています。私も出発式前に派遣職員と少し話しましたが、みんな明るく振舞ってくれているなかにも強い使命感を持ってくれていることを感じさせてくれました。
能登半島は、雪国で被害のあった道路の応急復旧にも厳しさが増しているようです。今回、神戸市が担当する珠洲市は人口が灘区の10分の1ですが、65才以上の高齢化率は灘区の倍で50%を超えています。避難所では避難生活が長引くなか感染症対策など避難住民の健康管理が一層重要になってきています。厳しい環境下ではありますが、現地の職員と連携しながら現地のニーズに応えてもらいたいと思います。
支援の長期化も予想されますので、今回に限らず今後も灘区役所職員が被災地支援に参加していく予定です。
なお、神戸市では被災地支援に関する情報について適宜ホームページ等を通じて情報発信していますのでご覧いただければと思います。
令和6年(2024年)元旦に能登半島地震が発生しました。心より亡くなられた方の御冥福をお祈りするとともに被害にあわれた方々にお見舞い申し上げます。
報道されている悲惨な現地の様子を見ると29年前の阪神淡路大震災を思い出してしまいます。当時大きな被害があった神戸市にも全国から様々な支援をいただきました。その後、神戸市からは現在に至るまでこれまでの経験を活かして東日本大震災などにおいて被災地支援を行ってきています。
今回も消防局、水道局などが現地に入っているほか現地のニーズに応じて物資の提供のほか保健師業務や避難所運営の支援などの職員派遣も行っているところです。
令和6年(2024年)能登半島地震神戸市被災地支援対策本部第1回本部員会議資料
また、行政だけでなく、市民の方、地域団体などからの支援の申し出の動きも始まってきています。大石財産区からは携帯トイレ2500回分、非常食480食分、水(2ℓ)384本のお話がありました。阪神淡路大震災のときのことを思い出されてのことだそうです。寒い中、水不足等で厳しい状況にある被災地のことをしっかり考えておられ、非常にありがたく思います。
神戸市民、灘区の地域の方々の思いについては神戸市役所や灘区役所としても様々な形で届けていければと思っています。
現在、被災地への具体的な支援については、日本赤十字社の義援金の募金箱を市役所のほか灘区役所6階の灘区社会福祉協議会などでも設置しています。直接募金する口座も設けられています。現地の交通事情など刻々と変わる状況もありますので、市民の方などからの支援については以下の情報をご参考にしてください。
昨年も12月26~31日の期間に灘消防団の年末特別警戒活動が行われました。
私も作田灘消防署長、今井灘消防団長、小濱灘区防火安全協会長と一緒に区内の各詰所に訪問をさせていただきました。
19時に出発し21時近くまで各地を訪問し、詰め所で整列されている各分団の方々に激励と感謝の気持ちを述べさせていただきました。
昨年は災害面では6月の豪雨による土砂災害、8月の台風7号による避難所開設などがありました。火災については昨年同様多く12月25日時点で約40件も発生しているそうです。こうした災害や火災への対応に関し消防団の方々には大変尽力していただいています。また、各地域の防災訓練や「灘・夢ナリエ」や「灘区民スポーツ大会(家族うんどう会)」など区内の様々な行事についても大変お世話になっています。
最近では約700名の子ども達が参加した「歳末愛のもちつき大会」(王子公園駐車場)も消防団はじめ関係者の方のおかげで無事終えることができました。
様々な場面で活動する消防団員の方々の姿は、地域の子ども達の記憶にとどまっていることも多いことと思います。また、制服姿の消防団員の方々の存在は区民の皆様にとって心強く安心感を与えていただいています。
1年間の消防団活動に心よりお礼を申し上げます。
全国的には、以前に比べて自営業の方等が少なくなり、消防団員不足が問題となってきています。そういったなかで灘消防団は比較的欠員が少ない方だと聞いています。灘区民の皆様の地域への思いの強さが背景にあるのかもしれません(神戸市では消防団の処遇改善や負担軽減を図っているほか、ITを活用した「スマート消防団」の取り組みも進んできていますので消防団についてご興味のある方は神戸市のホームページをご覧ください)。
最近、空気が乾燥し灘区に限らず全国各地で火災も発生してきています。区民の皆様も「火の用心」をお願いします。
灘消防団の方々には、区民の安全安心な暮らしのために引き続きのご尽力をお願いします。
令和5年度(2023年度)のあじさい賞・地域活動賞表彰式が神戸市役所で開催されました。
あじさい賞は、神戸市内で自治会活動、婦人会活動に長年尽力された方に贈られるもので今回は灘区の7名の方を含む42名の方が受賞されました。また、地域活動賞は、地域福祉、社会教育、生活環境、安全安心の向上等のために貢献する活動されている団体に贈られるもので今回は灘区の1団体を含む22団体に贈られました。
表彰式では、小原副市長、岡本神戸市自治会連絡協議会会長、小野神戸婦人団体協議会会長も出席され、表彰状の贈呈、副市長の挨拶や来賓の祝辞のあと各区長も入っての記念撮影が行われました。
自治会や婦人会は地域コミュニティの基礎を支えていただいている団体です。清掃、クリーンステーションのお世話、見守り活動のほか選挙関係、国勢調査関係の協力や地域の意見のとりまとめなども行っていただいています。コロナ禍で感染防止策などの制約があるなかでもこれまでそれぞれの地域活動やふれあいのまちづくり協議会、防災福祉コミュニティの活動なども支えていただいています。
また、地域社会においては、自治会、婦人会そしてふれあいのまちづくり協議会、防災福祉コミュニティ以外に青少年育成協議会など様々な団体の方も各分野で積極的に地域活動に取り組んでいただいています。
今回受賞された方々には心より敬意を表し感謝申し上げます。
今年は、コロナ禍の状況も昨年とは異なりますが、インフルエンザの流行もあり油断はできない状況にあります。今年もあと1か月足らずとなりました。受賞者、受賞団体の関係者の皆様には、今後ともご健康に留意されて、来年もさらなるご活躍の年となりますように心からお祈りいたします。
堤貴美子 | 上野婦人会会長 |
土田耕三郎 | 高羽竹丸自治会会長 |
勝見弘 | 新在家南住宅3号棟自治会会長 |
北條満助 | 摩耶自治会会長 |
胡摩﨑泰夫 | HAT神戸灘の浜9番館自治会会長 |
下村志朗 | 県営灘の浜5号棟自治会会長 |
坂本享 | 赤坂通6丁目自治会会長 |
「第347回六甲小あじさい給食ふれあいのつどい」に参加してきました。
この活動は、第2木曜日のお昼に開催されており、年間10回の頻度で行われています。そして今回が第347回ということで大変長きにわたっておこなわれています。コロナ禍では都会館においてお弁当で行うなどご苦労されたとのことでした。地区の民生委員の方を中心に10名ぐらいの方で給食のお世話をされています。そして、毎回給食を召し上がった後のプログラムにも趣向を凝らしながら開催されています。
今回、六甲小学校内の会場に伺うと、シニア世代の方約30人の方が参加されて給食を皆さんで一緒に食べながら互いの交流を深められていました。主催者の方からご挨拶の機会をいただいたので、私からはインフルエンザの流行や特殊詐欺の増加について予防面からお話をさせていただきました。また、あんしんすこやかセンターからは、防災に関して身近な役立つお話をしていただいていました。
ご挨拶の後に、私も半世紀ぶり?に小学校の給食をいただきました。大変コッペパンの風味がなつかしかったですが、昔の印象よりも美味しく感じました。参加者のほとんどの方々もほぼ完食されていたように思います。
今回の給食を召し上がった後の催しについては、クリスマスシーズンにちなんだビンゴゲームが行われました。できるだけ多くの方が持って帰れるようにたくさんの賞品を用意されていました。サンタクロース姿になった方がビンゴのナンバーを読み上げるたびに、ビンゴゲームのカードに番号があった方の表情がゆるんでいました。大変、楽しく有意義な「ひととき」を過ごされたのではないかと思います。
今後も運営するにあたりいろいろとご苦労はあるかもわかりませんが、家に引きこもりがちなシニアの世代の方に参加してもらえるせっかくの取り組みですので今後とも頑張っていただければと思います。区役所としても、より多くの方により長く利用されるように区社会福祉協議会や小学校とも連携しながらサポートしていきたいと思います。
神戸楽生会主催の「歳末愛のもちつき大会」が王子公園駐車場で開催されました。
コロナ禍を経て4年ぶりの開催で関係者の方も準備が大変だったと思いますが、灘区内の保育所・こども園・幼稚園等18施設の約600名近い子どもたちが参加しました。
この日は天気も良く、子どもたちが大人に支えてもらいながら「きね」を持ち上げ楽しそうに餅をついていました。
昔のように子どもたちがもちつきをする機会が減っていますし、近年のコロナ禍もあったので初めてもちつきをする子どもさんも多かったのではないしょうか。会場には長い列ができていましたが、子どもたちが順番に交代でもちをついていき、大きな混乱もなく進んでいきました。
会場には灘警察署や灘消防署、灘消防団にも協力いただいてパトカーや消防自動車の展示なども行っていました。もちつきの順番を待つ子どもたちが間近にあるパトカーや制服姿の警察官や消防士の方々の様子を興味深く見つめていました。
主催者の神戸楽生会は、摩耶山を守ろう会の活動にも参画されるなど地域貢献を行っておられる地域の有志の方々の集まりですが、今回の「歳末愛のもちつき大会」については、灘百選の会、灘区政振興会、灘区社会福祉協議会、灘税務署の方々等にも協力いただき地域ぐるみで盛り上げていただきました。このような大規模で子どもたちにもちつきの機会を設けている地域は灘区しかないように思います。
参加した灘区の子どもたちにとって楽しい思い出として記憶に残ってもらえればと思います。また、その記憶の中で、おそろいの法被を着た地域の方々の姿を浮かべていただければありがたいです。
将来成長した時に、灘区で育ってよかったと感じてもらえればと思います。そして、少しでも何らかの形で灘区とつながりをもっていただければ、なお嬉しいです。
神戸楽生会の方々をはじめご協力いただいたすべての方のご尽力に感謝いたします。ありがとうございました。
国宝桜ケ丘銅鐸が出土された場所へ多くの人に訪れてもらい、賑わいをつくることを目的に活動する地域団体「一王山もりあげ隊」が主催する「銅鐸まつり」が開催されました。今から59年前の12月10日に、灘区の桜ケ丘町で後に国宝に指定された14口の銅鐸と7本の銅戈が出土しました。昨年より出土日の前後の日曜日に「銅鐸まつり」が開催されています。
今回の「銅鐸まつり」は3部構成になっていました。
午前中に行われた第1部では、出土地周辺に設置した案内図のお披露目式を兼ねた登山ハイキングが行われました。出土地周辺案内図は、今年から神戸市で始まった「登山プロジェクト」の一環で、行政と市民の協働による登山道整備の第1号として、設置したものです。
この日は天候に大変恵まれ、登山着姿で参加した私も12月なのに坂道を歩くと暑いぐらいでしたが、登山道に入ると涼しくなり登山には快適なコンディションでした。また、一王山もりあげ隊の方々が事前に足場や登山用のロープを整備してくださったこともあり、小さなお子さんを抱いた保護者の方も含め、約80名の参加者がスムーズに現地まで行くことができました。現地では、銅鐸が作られた弥生時代にちなんだ服装をまとわれた一王山もりあげ隊の西野代表が、この日に至るまでの経過や銅鐸等のことについて説明をいただき、参加者の皆さんが熱心に聞き入っていました。
午後からの第2部では、一王山十善寺内にある「カミカ茶寮」前を会場に式典が行われました。銅鐸等のレプリカを制作してくださった兵庫県立相生産業高校の方々や久元市長にも参加していただき、一王山もりあげ隊等へのレプリカの贈呈式等が行われました。贈呈式に続いて高校生の方によるレプリカ制作過程の説明のほか、日頃から一王山もりあげ隊の活動に参加している子ども達が粘土でつくった「銅鐸」作品の紹介なども行われ、会場を賑わせていました。
第3部では、子ども達向けの装飾品などの工作ワークショップのほか、出土地や周辺地域の歴史に関する講演会が開催されました。私も参加した講演会の会場は、立ち見も出るほど参加者で一杯になっていました。
このように9時30分から16時00分近くまで続いたイベントでしたが、大勢の参加者の方は満足されたのではないかと思います。
主催者の一王山もりあげ隊や一王山十善寺の方々をはじめ、協力してくださった地域の方々に心より感謝申し上げます。
来年は出土してから60年になります。灘区役所としても関係者の方々の思いをくみ取りながら、この活動がより一層盛り上がっていくように支援に努めていきたいと思います。
灘地区青少年育成委員功労者表彰、灘区青少年を地域で讃える賞、第37回青少年健全育成ポスターコンクール表彰の3つの賞の表彰式を合同で開催しました。灘地区青少年育成協議会の加藤会長から受賞者お一人お一人に会長と区長の連名の表彰状をお渡しいただきました。
青少年育成委員賞表彰受賞の方には、コロナ禍の期間も含め長年にわたりあいさつ運動、見守り活動など地域の状況にあった活動を熱心に取り組んでいただきました。敬意を表するとともに感謝を申し上げます。こうした方々の活動の積み重ねがあってこそ「地域ぐるみで子どもたちを見守るまち」の形成につながっていくものと思われます。
灘区青少年を地域で讃える賞の受賞者は、相撲、野球の中学生のスポーツ大会や中学放送部の全国コンテストで優秀な成績を収められています。ご本人の努力はもちろんのことですが、ご家族、学校といった関係者の支えもあってのことだと思います。スポーツ分野では、灘区には女子フィギュアスケートの坂本花織さんのようなスポーツ選手もいます。周りで支えてくださっている方への感謝を忘れず、受賞者の方々もそれぞれの分野でご自身の可能性を信じ、さらなる飛躍を期待しています。また、受賞された放送部の方には、先日開催しました「灘区を明るくする安全安心区民集会」の司会進行を立派につとめていただき感謝しています。受賞された方々については、将来、成長した姿を地域の方々に見せていただき、成長された後も何らかの形で灘区の地域に関わり合いを持っていただければありがたいです。
灘地区青少年健全育成ポスターコンクールについては、審査員の一人として私も関わりましたが、構図、色彩などに工夫を凝らし、見る人にメッセージが伝わる作品ばかりでした。そして生徒へのご指導、作品の審査をしてくださった先生方にはこの場を借りましてお礼申し上げます。
今後とも、青少年のみなさんが夢と希望を持ちその実現に向け取り組み、成長し自立していくことができる環境づくりを灘地区青少年育成協議会の方々とともに力を合わせいきたいと思います。
水道筋商店街や自治会などが参画された「青色申告・振替納税・消費税完納・e-Tax・キャッシュレス納付推進の街宣言式」が開催されました。
灘税務署をはじめ国税、県税、市税に関わる行政機関とともに商店街周辺の街頭PRを行ったあと、稗田地域福祉センターで宣言式が行われました。
街頭PRについては、地域の方々で構成されている「灘青色申告・振替納税推進の街協議会」や灘納税協会の方々そして1日税務署長の2名の中学生の方々と一緒に商店街を回りました。中には税に関する厳しい意見を述べられた方もおられるなど税の啓発の難しさを感じる場面もありましたが、商店街を往来する多くの方に啓発用のポケットティッシュを受け取っていただきました。
その後、地域福祉センターの宣言式では、昨年同様にクリスマスの飾りが取り付けられた賑やかな雰囲気のなか、主催者の方々からご挨拶や青色申告・振替納税・消費税完納・e-Tax・キャッシュレス納付推進の街宣言が滞りなく行われました。そのあと1日税務署長からの作文の披露があり、税制度の状況を踏まえたうえで税の使い方について感じていることを順序だてて表現されていました。作文を通じて、次代を担う世代の方が「税」に対して関心を持ち、しっかりと自分の考えを持っていることが伝わり非常に頼もしく思いました。
神戸市内で他区においても街頭PRなどの活動は行われていますが、このような宣言式まで行っている地域はあまりありません。消費税完納そしてe-Taxやキャッシュレス納付など税施策が変遷していく中にあっても、地域の方が協議会という形を通じて長年取り組んでいただいていることに頭が下がる思いです。
今年の漢字は「税」と発表されました。税について様々な場面で関心が寄せられていることの現れではないかと思います。
地域の方々の長年の取り組みに感謝申し上げるとともに、区役所も関係機関とともに納税の正しい知識の普及や適正な納税の促進などにも取り組んでいきたいと思います。
障がいのある青年の生涯学習支援会(以下ふぉーえす)の皆様が、障がいのある方々への生涯学習支援をされている成徳地域福祉センターを訪問してきました。この活動は神戸大学の学生や地域のボランティア、障がいがある方々とそのご家族の方が参画して運営されています。月1回の頻度で地域福祉センターや東部在宅障害者福祉センターなどで開催され、毎回30名ほどの方が参加されています。
この日は午前中に訪問させていただきましたが、これからの季節を意識したクリスマスの飾りづくりにご家族の方など含めて十数名の方がおのおの楽しそうに取り組まれていました。そして、午後からはポップコーンづくりと映画鑑賞というプログラムが予定されており、それを楽しみに午後からの参加者も多いそうです。
事務局の方に伺うと、灘区民ホールで行われている神戸大学の「のびやかスペースあーち」の利用者を中心に、月1回集まって活動されていたことがベースになり、現在の「ふぉーえす」の活動に至っているとのことでした。七夕コンサートや合宿など「ふぉーえす」ならではの活動を行い、今年で4年目を迎えているそうです。資金面や運営面のお話のほかコロナ禍で感染症対策などに悩まれていたことや活動場所の確保に苦労していることなどいろいろと伺いました。
主に運営を担っている大学生の方が参加者の方々と一緒に色紙を切って飾りづくりに取り組まれており、午前中は忙しそうにされていましたので、お昼休みに入ったところで、お話を伺うことができました。来春に大学を卒業される方もおられて活動に参加する大学生の確保が当面の課題だということでした。大変短い時間でのお話でしたが、活動の中で感じられていることや今後関わってほしい後輩の大学生へ伝えたい「思い」など率直な気持ちをお聞きすることもできました。
灘区では、大学生の方をはじめ地域活動に関わりたい方や地域活動を行っている団体などを対象に様々な情報発信を行っています。また、灘区内の大学を中心に大学の地域貢献活動の担当者とも連携しながら、地域課題の解決と大学生の地域活動に必要な支援にも取り組んでいます。まだまだ十分でないところはありますが、今回のように関係者の方々からいただいたご意見も大事にしながら引き続き取り組みを進めていきたいと思います。
毎年12月3日から9日までの1週間は障害者週間となっており、灘区では、例年「なだびとぴあ」が開催されています。障害のある方に関わる89の関係団体で構成される「灘区自立支援協議会」が主催者となって12月5日から3日間、区内3カ所で関係イベントを行っています。
JR六甲道駅では共生社会展として障害のある方の「きらり」と光る瞬間を撮影した写真展のほか灘区自立支援協議会のご紹介などをわかりやすく展示しています。
また、灘区役所1階ロビーでは、「なだびとアート展」として障害のある方が制作された絵画など個性あふれるアート作品が展示されています。
さらに、サザンモール六甲様の協力をいただき、グランド六甲1階では、「なだびとバザール」として関係団体や施設で作られた野菜や食料品、工芸品などが販売されています。私も昼休みに施設で作られたお弁当を購入しに行きました。幸い売り切れ寸前に購入することができ、おいしくいただきました。
「なだびとぴあ2023」では、より広く多くの人に障害者福祉に関心と理解を持っていただくとともに、障害のある方があらゆる分野の活動に積極的に参加しようと思ってもらえるように、関係者の方々がご尽力してくださっています。
関係者の方々の思いが通じたのかもしれませんが、この日は、テレビやラジオの取材も行われており、メディアを通じて、多くの人に開催の趣旨が伝わってくれるのではないかと期待しています。
こうした取り組みについては、このイベントの期間にとどまらず持続していくことも重要です。グランド六甲1階では新鮮な野菜など物品販売も行っている「なだびときっさ」も毎週火曜日10時00分から定例的に行われています。お近くに立ち寄られた際にはご利用いただければありがたいです。
今年もあと1か月足らずですが、来年は、神戸市で世界パラ陸上大会も開催されます。様々な機会を通じて障害福祉への理解が社会全体に浸透し、障害のある方をはじめすべての方が活躍でき住み続けたくなるまちとなるように区役所も取り組みを進めていきたいと思います。
12月に入ると灘区の各地域で「もちつき大会」が行われています。これまでコロナ禍で開催できなかった地域も以前のように再開するところも出てきています。
先日、こうした地域での「もちつき大会」のうち2か所を訪問させていただきました。
まず、なぎさふれあいのまちづくり協議会が地域福祉センターで行われた「もちつき大会」を訪問してきました。神戸大学の学生数名も参加してスタッフの方が30名以上関わって午前中に用意した120キロのもち米を使ってもちつきが行われました。つきあがったお餅は午後から地域福祉センターに来てくださった方々に配る(大人5個子ども3個)ということで例年長蛇の列ができるとのことでした。この日もなぎさ地域(灘の浜地域)の子ども達のほか隣まちの脇の浜からも子ども達が来ていました。また、脇の浜にあるJICA(国際協力機構関西国際センター)関係の外国人の方も参加し、もちつき体験をされていました。私も十数年ぶりに餅をつかせてもらいましたが、腰がしっかり入らず慣れた方のような餅をついたときの「いい音」を出すことができませんでした。地元地域のシニア世代や子ども連れの方、隣の脇の浜の子ども達や外国人の方など様々な人々が、「もちつき大会」という行事の中で少しでも交流していただく意義は大きいものだと改めて感じました。
この日は、王子スポーツセンターの道路をまたいで隣にある上筒井小学校(住所としては中央区)で行われている「もちつき大会」にも訪問させていただきました。灘区の青谷地域(約700世帯)が上筒井小学校区のエリアにあることから主催者である籠池ふれあいのまちづくり協議会(中央区)の活動に参画されています。
午前10時から小学校のグランドで地域の方や子ども達が実際の消火活動訓練などに参加し、そのあと11時ぐらいからは引き続きもちつき大会が開催されました。親子連れや大勢の子ども達がもちつきをさせてもらったり、つきたてのお餅でつくった五平餅やぜんざいなどをおいしそうに食べていました。私自身も半世紀ほど前の小学生の頃のもちつきや消火訓練に参加したときのことを思い出しました。この日、参加した子ども達ももちつきや消火訓練のことを大きくなっても記憶に残してくれるのではないかと思います。
もちつき大会に限ったことではありませんが、こういう体験を通じて、子ども達のために尽力されている地域の方々の思いが次世代を担う子ども達にしっかりと伝わり、地域への愛着と地域活動の大切さを感じ取る機会になってくれているではないでしょうか。
区役所もこうした地域の方々の取り組みが持続できるように努めていきたいと思います。
秋になり、灘区内のふれあいのまちづくり協議会主催の文化祭が各地域福祉センターで行われました。
日頃から地域の方々が取り組んでこられた手芸、折り紙、書道などの作品の展示のほか各地域によって様々な工夫も行われており、関係者の方の文化祭への思いを感じさせていただきました。
具体的には、地域の方の作品展示だけに絞って行われている文化祭もあれば、日頃から交流がある保育所、小中学校、児童館の子ども達の絵も展示しているところもあります。保護者の方とお子さんが展示している絵の前で記念撮影されている光景も見ることができました。また、文化祭のなかでフリーマーケットを開催したり、踊りや歌唱、健康体操のステージを設けているところやピアノの生演奏付きの喫茶ラウンジを行っているところもありました。いずれも大勢の方で賑わっていました。
事前の調整や準備などでそれぞれ関係者の方は大変ご苦労されたのではないかと思います。
このように地域のみなさんで創意工夫され地域福祉センターが様々な世代の方の交流の場になっていることは嬉しく思います。
地域福祉センターにおける地域の活動が今後とも持続し発展していくことができるように区役所もしっかりと取り組みを進めていきます。
神戸市では各種団体との懇談会を開催するなど様々な形で広聴活動を行っており、市政に反映させるように努めています。今年度も灘区自治会連絡協議会の方々と共催で灘区内の住民自治組織代表者との懇談会を行いました。
灘区内を地域別に4ブロックに分けて、計4回開催し、各回十数名の代表者の方々を区役所にお招きし、懇談会を行いました。1回2時間程度ですが、前半・後半の2部構成で意見交換等を行いました。
懇談会の前半では、懇談会の案内状を送付した170団体からいただいた行政の要望事項の中から各回2~5項目をピックアップして、関係行政機関と一緒に見解・意見のやり取りを行いました。地域によって要望内容は異なりますが、4回の懇談会を通じてみると、違法駐輪対策など自転車関連も含め「道路交通安全対策」に関するものが取り扱った要望のうち半数近くを占めていました。
当日は要望内容に応じて灘警察署や東部建設事務所などにも出席してもらい、直接所管している立場から見解を述べてもらいました。要望内容によっては地域住民の立場からすると納得がいかないこともあったかもしれませんが、それぞれの機関が地域の課題に対して真摯に向き合っていることについてはご理解いただけたのではないかと思います。区役所でも交通安全に関する問題は重視しており、これまでも交通ルール順守などの啓発に取り組んできています。12月号の広報紙こうべの灘区のページでも自転車マナーについて取り上げています。
区民広報紙なだ12月号
そのほか懇談会での要望項目としては「孤独死の防止」や「坂道の多い地域での交通手段の問題」など超高齢化社会に起因するものもありました。また、地域で熱心に取り組まれている「防犯防災に関するもの」や「歩道の樹木」、「公園でのポイ捨て喫煙の取り締まり」といった「まちの美化」に関するものもありました。これらについても率直な意見交換ができ、区役所はもとより行政のなかでも地域が持つ問題意識を共有できたと思います。今後、解決に向けてどのようなことができるか、一緒に考えていきたいと思っています。
懇談会の後半については、昨年度の懇談会において自治会等の運営面での悩みに関してフリートークで伺ったことから、そうした悩みの解決へ向けSNSなどICTを活用したアプローチの事例について、神戸市コミュニティ相談センターからお話をしていただきました。参加者の方々に熱心に耳を傾けていただき、短い時間ではありますが、意見交換もしていただきました(懇談会終了後も個別に神戸市コミュニティ相談センターに相談されていた自治会もありました)。
それぞれの地域や自治会のなかでも状況が異なりますので、関係者の方は無理をせずICT活用も選択肢のひとつとして考えていただければ十分だと思います。関心を持てるところからまずは試してみるという感じで活動のなかで活かしていただければありがたいです。このほかにも活動に役立てていただきたい資料提供なども行いましたが、今回の懇談会を通じて今後の活動の中で少しでも活かしてもらえるものがあれば幸いです。
今回の懇談会の内容についても共催者でもある灘区自治会連絡協議会の方々とも改めて意見交換を行い、さらにより良い懇談会のあり方を模索していきたいと思いますのでよろしくお願いします。
神戸市では各種地域団体との懇談会を開催する等、様々な形で広聴活動を行い、市政に反映させるように努めています。今年度も灘区連合婦人会との神戸市政懇談会灘区総括集会が灘区民ホールで開催されました。
総括集会では、区内各地域の婦人会との地域懇談会で提出された要望・議論を踏まえて絞り込まれた要望事項について市の関係局と話し合いを行っています。
今回は、久元喜造市長、小野愛子神戸市婦人団体協議会会長が出席のもと、ホールには200名を超える方が集まり、4つの要望事項について話し合いが行われました。
具体的には、①子ども達のボール遊びなどで利用制限がある「公園のルール緩和」、②公園不足地域での対策としてその活用が要望されている「市営住宅の公園について」、③小規模で専用クリーンステーションを持たない「集合住宅へのクリーンステーションの設置について」、④学童保育の場所確保策として地域福祉センターなどを活用している現状のなかで望まれている「学童と地域との関わりについて」といった項目について、ひとつずつやり取りが行われました。
やり取りの後は久元喜造市長と小野三恵灘区連合婦人会会長から全体を通じた「まとめ」をいただき、無事閉会しました。
公園・学童保育の子どもたちの問題や地域全体の課題でもあるクリーンステーションのこと等、いずれの項目も区民の皆さまの視点に立った重要なものであり、神戸市としても婦人会の皆さまと同じ課題意識を持って解決に向けて努力しているものばかりでした。
しかし、昨年度も要望いただいた公園不足地域への対応のように、まとまった公園用地の確保が難しく、解決できずに時間がかかっているものもあります。今回いただいた要望事項のなかでは、市営住宅内の公園を広く地域住民の公園として活用することについて、関係局から難しい課題があることが説明されました。その後、婦人会としての思いや意見も聞かれたうえで、市長から「局の垣根を越えてしっかりと調整し、良い方向に持っていきたい。」という趣旨のコメントもありました。場内からその発言に対して拍手が自然と起きていました。
こうした広聴活動の場でいただいた貴重な意見等について、区役所としてもしっかり受け止めていきたいと改めて思いました。まちづくりは、行政だけで対応できないものも多くあります。今後とも、地域の皆さまの知恵や協力もいただき「地域ぐるみ」で様々な地域課題に対して取り組んでいきたいと考えていますのでよろしくお願いします。
なお当日、道路・公園の不具合をLINEで神戸市に通報する仕組みが11月より運用開始したことを受けて、会場では利用登録のデモンストレーションが行われ、実際にその場でLINEの友達登録をしていただきました。この仕組みが普及し、多くの区民の皆さまに活用いただければありがたいです。
道路・公園の破損や故障の通報
普段は、子どもたちの居場所や地域住民の交流といった「ふれあいのまちづくり協議会」の活動の場として用いられている六甲山地域福祉センターが2023年8月26日(土曜)〜11月23日(木曜・祝日)までの90日間「六甲ミーツ・アート芸術散歩2023beyond」の会場の一つとしても活用されました。
今回、訪問させていただきましたが、以前(7月12日)に見てきたときは、子どもの居場所づくりの活動で子ども達がいっぱい集まっていた部屋や庭が今回はライトで照らされたアート作品等で埋め尽くされており今までとは異なる雰囲気に少し戸惑いました。
地域福祉センターには、「六甲ミーツ・アート芸術散歩2023beyond」に参画しているC.A.P(特定非営利活動法人「芸術と計画会議」)の2名の方がおられました。見学に来られた方に適度な距離を保ちながら話しかけ、わかりやすく作品や制作者の説明をしてくださっていました。お話を伺うと、来場者の9割方は土日祝日に来られるということでした。
今回は平日の午後ということで比較的来場が少ない時間帯に訪問したようです。そのため、ゆっくりと作品をみることができました。
六甲山ふれあいのまちづくり協議会の舟戸委員長も来てくださり、これまで行われてきた地域でのアート展示の様子のほか、周辺の家屋の状況など、興味深いお話を伺わせていただきました。
今後とも地域福祉センターが六甲山地域の子ども達や地域住民の交流の場としてだけでなく六甲山上のまちづくりの場としても役立っていくことを期待しています。
今年も神戸女子学院大学の花田ゼミの皆さんが、「松蔭ビオラプロジェクト」の活動の一環で灘区役所に4種類のビオラのお花を持ってきてくださいました。花田美和子教授が見守る中、学生の皆さんによるプロジェクトの説明ののち、灘区役所を代表して私がお花を受け取らせていただきました。灘区役所周辺の雰囲気に合うように色合いを考えてお花を選んでいただくなど、お気遣いに感激しました。
このプロジェクトは、花産業をPRし花のある暮らしを提案することを目的に2015年に始められたとのことでした。西区伊川谷の花卉生産者とコラボし、ビオラで空間をカラーコーディネートする活動です。お花は灘区役所のほか学校、保育所の花壇などにも提供されているということで、多くの住民の方々の目を楽しませ心を和ませていただいていることと思います。
花田美和子教授は家政学や生活科学が専門分野と伺っていますが、社会貢献事業や地域と連携した活動にも熱心に取り組まれています。この区長の日記でもご紹介させていただいたとおり「摩耶山を守ろう会」主催の「まや山ファミリーアドベンチャー」でも木の実などを使ったリースづくり教室の開催にご協力をいただきました。
今回、来てくださった3名の大学生の方はいずれも3回生で他都市から通学されている方でしたが、お話しするなかでキャンパスライフを通じて神戸や灘区のまちも気に入ってくださっているように感じました。
花田美和子教授や学生の皆さんの灘区役所へのご協力に、改めて感謝申し上げます。灘区役所では従来から区内の大学との連携事業を展開していますが、このような事業などを通じてより多くの大学生の方に灘区のまちの良さや地域の親しみやすさなどを実感していただきたいと考えています。
今後、さらに様々な大学生の皆さんに灘区の事業や地域活動にも参加してもらえるよう、灘区役所でも努力を重ねていきたいと思います。
時々雨交じりになる曇り空のもとで六甲全山縦走大会が開催されました。それにあわせ、今回も摩耶山掬星台にテントを設けて、恒例となった「摩耶山を守ろう会」と区役所共催の大会参加者へのホットレモンのサービスを実施しました。
雨もあって気温が低く肌寒い中、早朝に須磨浦公園を出発し掬星台まで歩き続け疲れた状態で来られた大会参加者は、暖かいホットレモンで一息つかれていました。コップ1杯のホットレモンの他に、宝塚のゴールまでの道中でも飲んでいただけるよう希望される方には持参されたボトルにもホットレモンを注いであげていました。
また、摩耶山等の自然を守るために、募金の呼びかけも行っており、1,000円以上の寄付の方には「摩耶山を守ろう会」のバッジをプレゼントしていましたが、今回は寄付をされる方が多く、用意していたバッジが足りなくなり途中で補充をしなければなりませんでした。
ホットレモンサービスの活動は、現地での後片付けが終わるのは薄暗くなる夕方までかかりますので長時間の立ち仕事になります。今回は、ボランティアの方2名にもご参加いただきましたが、大会参加者も大勢来られていましたので「摩耶山を守ろう会」の方々もお疲れになったのではないかと思います。
ホットレモンのサービスを受けられた方の中には「天使からのサービスのようだ」と喜ばれた方もおり、関わった方からは活動の励みにもなるたくさんの嬉しい言葉をいただいたとお伺いしています。
摩耶山の各所には「摩耶山を守ろう会」の植栽や記念碑の設置などその活動内容を示す表示物等もあります。
ホットレモンのサービスに限らず「摩耶山を守ろう会」の活動は、将来にわたり摩耶山の美しい自然を守りたいという思いで行われています。そしてこの思いが摩耶山に訪れる人を含めてより多くの方に広がっていくことが望まれます。
「摩耶山を守ろう会」の活動について区役所のホームページ等でも取り上げていますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
灘区医師会主催の灘区民健康特別講座が灘区民ホールで開催されました。
今回は「まだまだやれる!~超高齢化社会を迎え撃つ~」というテーマで2部構成で行われました。
第1部では、近畿大学の橋本教授から「認知症って治るの?予防できるの?」と題して特別講演が行われました。物忘れについて「認知症」によるものか「老化」によるものかの見分け方や、薬の進歩の状況のほか、予防に関する正しい知識など誰もが興味深い内容に関し、非常にわかりやすくお話をしてくださいました。観客席には140名を超える来場者の方も熱心に聞かれていましたし、私自身も、時間があっという間に過ぎてしまいもう少しお話を伺いたいと思うぐらいでした。
また、第2部では、冒頭に灘区役所から、神戸市の認知症に関する施策、65歳以上の方が福祉的な活動を行った場合に提供される「シニア元気ポイント制度」のご紹介のほか、シニア世代の方の相談窓口である「あんしんすこやかセンター」のご案内をさせていただきました。次に、灘区歯科医師会の高端先生から認知症と歯の関係やオーラルフレイルに関してお話をいただきました。80歳で20本の自分の歯を残すことの重要さなど、非常に多くの「気づき」や正しい知識を得ることができたように思います。そして灘区薬剤師会の大塚先生、武本先生、豊川先生からは、実演を混じえて薬局で行われているフレイルチェックのほか、転倒チェックについて分かりやすくお話をいただきました(フレイルチェックは国民健康保険に加入されている65歳、70歳の方と同伴者の方、転倒チェックは概ね71以上の方をそれぞれ対象としておりご協力いただいている薬局などで行われていますので、神戸市のホームページ等でご確認ください)。観客席のなかには、実際に薬局にフレイルチェックを受けに行くことを考えているご様子の方もおられました。
この灘区民健康特別講座は24回目ですが、灘区医師会、灘区歯科医師会、灘区薬剤師会の先生方ご自身が、日常の診療等でお忙しいなかにもかかわらず区民の皆様の健康のために、毎回企画段階から準備を行い開催していただいています。先生方には改めて感謝申し上げます。
神戸市では、100歳以上の方が約千人で、灘区でも約80人の方がおられます。「超高齢化社会の到来」や「健康寿命」という言葉も良く言われるようになってきています。「健康寿命」を伸ばすには、バランスよく食べ、適度な運動、そして人とのかかわりや生きがいづくり(社会参加)といったことが大事ですが、健康や医療の正しい知識も必要だと思われます。必要に応じて、かかりつけ医の先生やあんしんすこやかセンターなどへのご相談もお忘れなくお願いします。
なお、市役所からの広報紙やホームページなどにも、シニア世代の方々にご参加いただけるとよいイベント等をご案内するようにしています。
来年の2月と3月には灘区役所において健康講座も開催されます。今後も灘区医師会、灘区歯科医師会、灘区薬剤師会の先生方の主催で開催されますので、ぜひご利用ください。
灘区民健康講座チラシ(PDF:141KB)
シニア体力測定フェアが王子スポーツセンターで開催されました。
今年も灘区老人クラブ連合会、スポーツ推進委員灘区連絡会の方々の協力のおかげで開催することができました。
大勢のシニアの方に参加していただきましたが、体力測定の前に、昨年も講師をしていただいた兵庫県理学療法士会の山本先生に健康講座を開いていただきました。65歳以上の方の3人に1人は1年間に1回以上転倒しており、転倒した方のおよそ5%は骨折しているとのことです。そこで、転倒防止に必要な筋肉のことや、転ばない身体づくりのための運動方法を、実技を交えながら教えていただきました。
健康講座で少し体をほぐしていただいたあと、握力、長座体前屈、開眼片足立ち、10m障害物歩行、上体起こし、6分間歩行の6種目について、それぞれの測定場所に分散して測定を受けていただきました。参加者の方々は、日頃から体を動かされている方が多いのかもしれませんが、早め早めに行動され測定場所に素早く並んで元気よく、積極的に取り組まれていました。参加者の方々には、ご自身の測定結果を参考にして、日常生活のなかでご自身に合った適度な運動を取り入れていただき健康な生活を送っていただければと思います。
灘区だけでも100歳以上の方が80名ぐらいおられるなど長寿の方が多くなっています。最近は平均寿命が延びることだけでなく健康寿命が大事だと言われていますが、健康寿命を延ばすには、「バランスよい食事をとること」、「人とのつながりを持ちながら生きがいづくり・仲間づくりを行うこと」さらに、「適度な運動を行い体調や体力を維持すること」が必要だと思います。
今回のシニア体力測定フェアのほか、灘区内では医師会などの健康に関する講座や地域の老人クラブによるラジオ体操や踊り、歌唱などの教室も開催されています。区役所のホームページ等にもそうした情報を紹介しています。末長く健やかに楽しく過ごしていただくためにお役立ていただければと思います。
第27回成徳まつりが成徳小学校で開催されました。雨が止んだ後の曇り空のもとでしたが、会場となった小学校のグランドや大和公園では大きな支障もなく例年通り大勢の方が来場されていました。
私自身は昨年度に続いて2回目の参加でしたが、「成徳小学校PTA父親会パパイーヤ」の方々によるゲームブースやシニア世代になった小学校の同窓会メンバーによる野菜販売ブースなど、今年も成徳まつりでしか見られないようなブースがたくさん設けられていました。また、各種地域団体や神戸大学の学生ボランティアの方々も子ども達向けのブースを設けており場内は賑わっていました。
イベントステージコーナーでは、灘区の中学校や高校、地域団体だけでなく隣接している東灘区や中央区の高校にも参加していただき楽器演奏、合唱、ダンスなど様々なステージパフォーマンスが披露されていました。もう一つの会場である大和公園でもヨーヨーすくいなどのゲームブースのほか、消防署や消防団による震災体験車などを用いた地域防災ブースに大勢の子ども達が参加していました。
開会式では、恒例となっている成徳小学校児童の皆さんのポスター作品の表彰式が行われ、役員から表彰状と賞品の贈呈が行われました。今回の成徳まつりのパンフレットの表紙も成徳小学校の児童の方の作品が用いられていました。また、本部テントでは、成徳小学校6年生の方々が授業のなかで取り組まれている地域での活動も紹介されていました。小学校と地域との結びつきの強さと子ども達の地域への親しみを感じさせていただきました。
運営面では、実行委員会の役員の方によると学校、保護者そして財産区などのほか募集した地域のボランティアの参加者も450名を超えており、また、地域の100以上の企業や商店も協賛・広告という形で支えてくださっているとのことでした。会場周辺の警備に関しても消防団の方々が当たり、安全面でサポートしていただいており、まさに地域をあげて成徳まつりを盛り上げてくださっていました。
このように地域の方々が、成徳まつりのために熱心に取り組まれているのは、成徳まつりが阪神淡路大震災の翌々年から始まり、被災し復旧復興の取り組みのなかで再確認された「地域の絆」を未来へつないでいきたいという意識が地域の中でしっかりと定着しているからではないかと感じています。
少子超高齢化社会の到来や共働き世帯の増加、ご近所付き合いの希薄化など地域コミュニティにとっては難しい時代になっています。そんななかにあっても、子どもからシニアまで様々な世代の方々が参加し世代を超えて絆が引き継がれていることは、今後の灘区のまちづくりにとっても貴重なヒントになるのではないかと思います。区役所としても今後の取り組みに活かしていきたいと考えています。
成徳まつりの主催者である成徳ふれあいのまちづくり協議会や成徳まつり実行委員会の方々には開催にあたってご苦労も多かったと思います。改めて感謝申し上げるとともに成徳まつりが今後とも継続し発展していくことを心よりお祈りいたします。
昭和51年から毎年秋に摩耶山を守ろう会やNPO法人輝なだの方々が掬星台周辺での満天星(ドウダン)ツツジの植栽整備や清掃活動(美ing)を行っており、今年度も昨年度に引き続き、私も一緒に植栽や清掃のお手伝いをしました。今回は、時折、小ぶりの雨が降りながらも、何とか予定の時間まで傘をさすことなく無事終了することができました。
植栽整備については昨年度に引き続き道路脇のところで行いましたが、周りの樹木の根が邪魔して小さなスコップでは土を掘り起こせない状態でした。そこで大きな工事用のシャベルに足をかけてくぼみを作り、そこになんとか植栽を行いました。今回はお子さんも参加して皆さんで協力し合いながら予定の30株すべてを植栽することができました。
清掃活動では、掬星台の自動販売機の裏にある木枝の剪定も合わせて行われました。大変スッキリして見通しが良くなりましたが、木の茂みから捨てられていたゴルフクラブや折りたたみ椅子など荒ゴミが多数発見されました。今回、私は登山服姿で参加したので道路わきの斜面にあるゴミも苦戦しながらも拾うことができましたが、このように木の茂みなど道路から少し隠れたところに空き缶などゴミ投棄がたくさんあるように感じました。
摩耶山を守ろう会やNPO法人輝なだの方々そして森林整備事務所、東部建設事務所が協力して、摩耶山を訪れるすべての人々に美しい状態で迎えられるように努力しています。
摩耶山・掬星台を訪れる方々にも、ごみ捨てなどのマナーにご理解ご協力をお願いいたします。
なお、摩耶山を守ろう会では、六甲全山縦走大会に合わせて今年度もホットレモンの提供を行う予定です。このほかにも様々な活動を行っておられ、随時、会員募集をしています。摩耶山の自然等を守る活動の趣旨に賛同していただける方、協力していただける方の「輪」がさらに広がることを願っています。
摩耶山を守ろう会チラシ(PDF:535KB)
摩耶山を守ろう会募集フォーム
「なぎさふれあいのまちづくり協議会」主催のHAT灘の浜まちびらき25周年記念「シンポジウムと音楽イベント」が開催されました。
灘の浜団地西側に野外の特設ステージが設けられ、午前と午後に「街のこれから」や「こどもたちが誇りに思えるまちづくり」に関するシンポジウムのほか歌や楽器演奏、ダンスなどのパフォーマンスも繰り広げられました。また、なぎさ地域福祉センターでは、地域の方々の写真、絵画、工芸品など様々な作品が展示された文化祭も同時に行われていました。そして、お昼前からは地域で運営している「こども食堂のオープンキッチン」も開かれ賑わいを見せていました。
私が出席させていただいた開会式では、県立美術館や人と防災未来センターや岩屋地域、灘の浜小学校など脇の浜エリアも含めたHAT神戸を支えてきた関係団体の方々も駆けつけて来られていました。
この地域は、阪神淡路大震災のあと文化施設、防災関連施設、病院などが建ち並ぶ神戸の東部新都心として整備がされました。誰もが幸福で、活気あふれる街となるように願いを込めて「HappyActiveTown」の頭文字を組み合わせたHAT神戸の一部として1998年にまちびらきが行われました。それから四半世紀が経過し、全国的な少子超高齢化社会の本格化など社会状況の変化やニュータウン特有のコミュニティの問題など、様々な課題の存在も否定することはできなくなっています。
「なぎさふれあいのまちづくり協議会」を中心に、こうした課題意識も持ちながら大学や企業などの方々とも連携しながら様々な取り組みが行われています。先日参加した、子ども達だけでなくシニア世代も参加し幅広い世代の交流を意識した新しい形のこども食堂の取り組みもその一例だと思います。また、今回の記念イベントでは、灘の浜小学校と連携した取り組みとして、児童たちが「まちの課題」の発見やその解決に向かって勉強を行っている「まちづくり教室」から提案パネルの展示も行われていました。
脇の浜エリアも含めたHAT神戸の今後のまちづくりのために、具体的な取り組みを進められている「なぎさふれあいのまちづくり協議会」や関係団体の方々と一緒になって区役所も役割を果たしながら歩んでいきたいと思います。
この11月4日(土曜)に灘中央のエリアで灘中央防災福祉協議会、灘中央自治会、灘区自立支援協議会との共催で灘区総合防災訓練を実施しました。
まずは第1部として、周辺8か所からおよそ200名の高齢者、障がい者、サポートの方々に避難場所である稗田小学校のグラウンドまで実際に避難していただきました。
合わせて今回は、実際の災害時に多くの方が自宅避難を選択されることを想定して、障害者施設に避難している方へ施設スタッフが避難所まで行って救援物資を確保し配送するという訓練も実施しました。
第2部の稗田小学校のグラウンドでは、約300名の参加者に灘消防団、灘消防署のサポートの下、バケツリレーによる消火訓練や起震車、AEDの運用などの体験をしていただき、兵庫県治山林道協会による土砂災害の模型による再現も見学していただきました。また、水道の応急給水の蛇口や民間企業による応急トイレの展示のほかハイブリッド車による給電などのデモンストレーションも見ていただきました。そして最後には消防団の放水訓練で幕を閉じました。
地震などの災害はいつ起こるかわかりません。今回の訓練で見て体験されたことをご家族やご友人にもお話いただき、参加できなかった方にもお伝えいただければ幸いです。そして皆様で今回の訓練を通じて避難の手順などを再確認していただき「災害への備え」として役立てていただければと思います。
阪神淡路大震災から25年以上を経過し震災を体験していない方も増えてきています。今回の防災訓練に限らず様々な機会を通じて地域社会全体で「災害への備え」などの問題意識を共有できるように今後とも区役所も努力してきたいと思います。
最後になりますが、今回の防災訓練を無事終えることができましたのは、関係者の方々が計画段階からご協力いただき、当日も早朝から準備していただいたおかげです。また、11月の午前中とは思えない暑さのなか、多数の方々にご参加ご来場していただきました。関わっていただいたすべての方々にあらためて御礼申し上げます。ありがとうございました。
第51回灘区民スポーツまつり家族うんどう会が快晴の秋空のもと六甲小学校で開催されました。
昨年はコロナ禍で内容や規模の制約がありましたが、今回は以前とほぼ同じように大勢の方に参加していただきました。競技内容もパン食い競争が復活するなど会場内は大変盛り上がったものとなりました。
競技には、ボーイスカウト、ガールスカウト、こども会などの子ども達から老人クラブなどのシニアの方まで幅広い世代の方々に参加していただくことができました。地域団体としては、自治会、婦人会、老人クラブを中心にご参加いただき、灘区内全域の方々にお集まりいただけたのではないかと思います。
運営面についても自治会、婦人会、神戸楽生会、スポーツ推進委員、灘消防団、子ども会、ボーイスカウト、ガールスカウトの方々などがサポートしてくださり、このほか12名の大学生ボランティアにも手伝ってもらいました。おかげで運動会をスムーズに進行することが出来ました。
また、会場となった六甲小学校や近隣住民の方々にもご理解ご協力いただき、こうした関係者すべての方のおかげで無事に家族うんどう会を終えることができました。改めて感謝申し上げます。
今回、参加者の方とお話するなかで、最近の小学校の運動会は昔のように児童が全学年一堂に参加するやり方をとっていない学校が多くなってきていると伺いました。
ご近所づきあいでさえ希薄になっていると言われることもあわせて考えると、様々な学年の子ども達が参加して、日頃接する機会が少ない世代の方や他地域の方との交流の機会にもなっている家族うんどう会は、大変貴重な存在かもしれません。
次回の開催に向けて区役所としても関係者の方々と一緒になって、より楽しい家族うんどう会となるように努めていきたいと思います。
先日、灘地区青少年育成協議会ポスターコンクールが開催され、入選作品の展示を行っています。
「大切にしよう5つの輪」(①笑:みんなが笑顔になる学校、②和:いじめのない平和な学校、③輪:みんなで輪になりいじめの防止、④分:笑顔を分かち合える学校、⑤話:コミュニケーションをとりいじめ防止)をテーマにして灘区内の市立中学校の生徒に募集したところ、206作品の応募がありました。
灘地区青少年育成協議会の会長や支部長、各中学校の美術担当の先生に私も含む区役所職員も加わって審査会を開催し、最優秀賞、優秀賞、優良賞の22作品を選定しました。今回は斬新な表現方法や、ポスターとしての見栄えが優れた作品に審査員の評価が集まったように感じましたが、どれも色使いや配置、字体に工夫を凝らした力作ばかりそろっていて審査には苦労しました。
なお、入賞作品展が10月26日~11月9日の間は灘区文化センター4階展示コーナーで、11月16~29日の間はさんちか花時計ギャラリーで開催されます。また、年末に向かって優良賞以上の6作品をレイアウトしたカレンダーも作る予定です。非常にいいものができると思います。
このようにポスターコンクールを行うことができるのは、各中学校の先生方が授業等で忙しいなか、コンクールの趣旨をご理解ご協力いただいたおかげだと思います。関係者の方にお礼申し上げます。
先日の新聞報道で文部科学省の「児童生徒の問題行動・不登校調査」の報告が取り上げられており、いじめの認知件数は昨年よりも10.8%増えて68万件、不登校も22%増え約30万人という記事がありました。今後ともポスターコンクールの取り組みなどが少しでもいじめや不登校の防止につながればと思っております。
灘地区青少年育成協議会では、今回のポスターコンクールのほか、青少協フェスティバルとして「ファミリー映画会」を開催され、会場を子どもたちと保護者の方との和気あいあいとした雰囲気で包んでいただきました。また、小中学生や保護者向けのインターネットやSNSの正しい使い方などを学んでいただくメディア学習会の活動にも取り組んでいただいています。このように灘区の青少年のために様々な形で取り組んでいただいていることに感謝申し上げます。
今後とも、青少年に対する熱い思いで活動されている灘地区青少年育成協議会と一緒になって区役所も青少年健全育成のために取り組んでいきたいと思います。
先日、灘区役所において、地域社会のなかで子ども達の健全育成のために取り組まれている団体の方々に集まっていただき、なだ地域子育て支援ネットワーク会議そして灘区要保護児童対策地域協議会代表者会議を、それぞれ第1部、第2部の会議として開催いたしました。
第1部のなだ地域子育て支援ネットワーク会議については、コロナ禍で3年間開催できませんでしたが、今回、4年ぶりの開催となりました。久しぶりに対面で直接、関係者相互の連携を深めるための情報交換などを行うことができたように思います。会議の中では、区役所からは母子健康手帳の交付、新生児の全数訪問指導、養育支援訪問、産後ケア、乳幼児健診、医療給付助成のほか子育てのための各種教室などの取り組みを紹介させていただきました。
また、児童虐待の最近の状況について区役所だけでなくこども家庭センターからも説明を行ってもらいました。学校や施設関係者だけでなく、医師会や地域コミュニティの各団体代表者の方にも聞いていただきましたが、特に、こども家庭センターの具体的な虐待事例を交えたお話には、改めて強い関心も持っていただいた様子でした。会議では、出席団体において行われている活動の紹介も行われました。
こうした活動紹介なども含めて区役所では区民の皆様の子育てにとって必要な情報の発信に取り組んでいます。具体的には子育て支援サイト「なだパパママねっと」(区のホームページからリンク)や地域支援コーディネーターによるSNSを通じて行っているところです。
今後は、それらをあまりご覧になられていない世帯にも、必要な情報をより確実にお届けするためにどうすればいいのかについても検討を進めていきたいと思います。
なだ地域子育て支援ネットワーク会議終了後には、児童虐待等の要保護児童の対策のため、児童に関わりのある団体や関係機関の方々を中心に第2部として灘区要保護児童対策地域協議会代表者会議が行われました。区役所からの具体的な事案の報告や、それらに関する意見交換が行われました。個々の事案の内容に関するご意見のほか虐待問題への対応全般を通じて留意されていることなどのご紹介もいただくことができました。各団体からもご意見をいただき会議全体として中身の充実した会議であったように思いました。
今回の2つの会議に出席して改めて感じたことは、各方面で関わっていただいている団体が、今回のような会議を通じて問題意識を共有していただき、それぞれの団体の長所を活かしながら一緒になって問題解決に取り組んでいくことの重要さでした。
区役所としても今回の2つの会議を踏まえてさらに具体的な取り組みを進めていきたいと思います。
六甲地域福祉センターで開催されたベビーキャラバンに訪問してきました。
乳児を持つ保護者の方同士の仲間づくりや子育てに必要な情報の提供や交換を行っていただくために、地域で子育て支援を行っている関係者の協力のもと、灘区社会福祉協議会が主催して行っています。
今回は、八幡地区と篠原南地区の主任児童委員中心に八幡児童館や光愛児園の先生、そして栄養士グループ「ママ・リッシェトマト」の栄養士に参画していただき運営されていました。また、灘区役所からは中村コーディネーター(子育て支援担当)や保健師も参加しています。
この日は1歳児未満の12組の親子の方々が参加してくださいました。地域で開催されている子育て交流の場に初めて来られる方のほか区役所の親子ふらっと広場もよく利用されている方や第1子目で参加された方もおられました。
はじめに八幡児童館や光愛児園の先生による絵や布などを用いた「親子遊び」を行った後、「月齢」によって2つのグループに分かれていただきました。2つの小グループになりお互いの話をしやすい雰囲気になったうえで、栄養士の方やコーディネーターも入っての子育てに関する意見交換などが行われました。徐々に会話が増えて離乳食など食事のことでは両グループとも特に熱心に意見交換をされていました。このほか、育児に追われる保護者の方の疲れや関節痛の取り方や乳児連れでも入りやすいお店に関する情報交換なども行われていました。
児童館や保育所、こども園そして地域で行われている子育てサロン(今回よりも少し1歳上の方が多くなりますが、八幡地域では八幡児童館で、篠原南地域では六甲地域福祉センターで行われています)の活動内容など「子育て中」の保護者の方に役立つお話も参加者の方にお伝えし、全体で1時間20分のプロクラムとなっています。少し眠そうな子はいましたが、泣く子はほとんどなく参加者の皆様は最後まで熱心に話に聞き入っておられました。
行政以外にもこうした灘区社会福祉協議会や各施設や地域において「子育て中」の保護者の方のために様々な活動が行われています。
こうした活動を「子育て」のことで悩む多くの方に知っていただくために、区のホームページの「なだパパママねっと」のコーナーを設けています。また、中村コーディネーターが取り組んでいるインスタグラムでも適宜最新情報を発信中です。子育てのことでお悩みの方はご自身のご家庭だけで悩まずに、ぜひ一度活用していただければと思います。
なぎさ地域の民生委員児童委員など「ふれあいのまちづくり協議会」の方々で設けられた「HAT神戸こども居場所づくり推進協議会」が主催している「多世代交流活動」に参加してきました。
この活動は、なぎさ地域福祉センターで月2回の頻度で行われています。17~18時の間はシニア世代の方を対象にした「ふれあい食堂」、18~19時の間は「こども食堂」を開催されています(参加費300円)。また、同じ時間帯にセンターの別の部屋で神戸大学生の方々が子ども達の勉強などの相談相手になってくれています(「子どもの居場所づくり」の活動となっています)。
今回、私がお伺いした時間が18時前になってしまい、「ふれあい食堂」に参加されていたシニア世代の方々は既に食べ終わっておられました。お待ちいただいたような形になり大変恐縮しましたが、せっかくの機会ですので、私からご挨拶を述べさせていただき、そのなかでシニア世代を狙った特殊詐欺への用心やコロナワクチン接種の話をさせていただきました。参加者の方々は皆さん仲がよさそうな感じで、最後まで全員こちらの話に関心を持って聞いていただき大変有難く思いました。
18時になると、お話しをさせていただいたシニア世代の方々と入れ代わりに入ってきた子ども達や保護者の方で会場がいっぱいになりました。部屋の外に入場待ちの方で列ができていました。世話役の門脇会長の話によると当初の思いとしてはシニア世代の方と子ども達との交流できるようにしたかったとのことですが、予想よりも参加者が多くてシニア世代の方と子ども達の時間帯を分けるしかなかったそうです。
この日のメニューは、どの年代でも食べやすいように味付けされたカレーライスとサラダ、そして食後のコーヒーといった内容でした。午前中から数人がかりで、シニア世代の方の20食、こどもと保護者の方の100食分を作られたそうです。
また、別の部屋では神戸大学生の方々が小学生や中学生10人ぐらいの相談相手になっていましたので、そちらにも訪問させていただきました。子ども達の相手をされていた神戸大学の2回生2人の方と少しだけですが、話をさせていただきました。なぎさ地域では神戸大学生の方が以前から神大版「ふれあい喫茶」である「神大喫茶」の活動を行っていますが、そのメンバーのうち数人の方が中心に1回あたり2、3人ずつ毎回交代で子ども達のために来てくださっているそうです。一般に大学生の活動は卒業があるので代替りがうまく行かず長年持続するのが難しいと言われることがありますが、「神大喫茶」はこの地域で長く親しまれています。大学生の方々とお話をさせていただいて、「神大喫茶」同様に息の長い活動になってくれるのではないかと期待しています。
今回、私もカレーライスをおいしくいただきながら、子ども食堂の閉店のところまで見学させていただきましたが、関係者の方々が、幅広い世代の方々のニーズに沿うように様々に工夫されていることが随所にあらわれていました。関係者の方々のこの活動に対する熱い思いを強く感じることができました。
このような取り組みが灘区内でさらに広がっていくように区役所としてもできることを考えていきたいと思います。関係者の皆様、ありがとうございました。
10月3日に「なだふくしフェスタ」が始まりました。オープニングイベントして元読売テレビアナウンサーの清水健さんを招いた講演会が灘区民ホールで開催されました。
清水さんが、乳がんで出産後に若くして亡くなられた妻への想いを、写真なども用いながら語られていました。夕方の情報番組で多忙ななかで十分に妻に寄り添えなかったこと、出産後から亡くなるまでの限られた時間のなかで息子さんと3人で精一杯過ごしてきたことをお話されたところでは胸が熱くなってしまいました。実体験のお話ですので伺っているとどうしても心が重くなりがちですが、大変な状況のなかでも「ひとりじゃない」こと、そして大事な人や周りの人とのつながりの大切さを改めて考えさせられるメッセージを灘区民ホール全体にいただきました。
清水さんは現在読売テレビを退職されてフリーアナウンサーとなって経験された想いを伝えるために書籍発行や講演活動を行われていますが、がん撲滅や難病対策などに取り組む団体等への支援にも力を入れられています。また、今回の講演会では、病気の子ども達やその兄弟への支援の重要さについて触れられており、実際に支援に取り組まれているNPO法人しぶたねの皆さんにも会場に来ていただき活動を紹介してくださいました。
このように充実した内容であっという間の約1時間半の講演会でした。そのなかの終盤の観客席との質疑応答では、乳がんで亡くなった妻に十分な対応をできなかったのではないかという想いもあって自分が乳がん予防の話をすることをためらっていたことにも触れられていました。実は10月は、全国的に乳がんの早期発見・早期検診・早期治療の「大切さ」を伝えるピンクリボン月間になっています(神戸市でも明石海峡大橋や海洋博物館、ホテルなどでライトアップなどの取り組みも行っています)。こうしたことも考えてお話していただいたものと思います。
清水さんには、「なだふくしフェスタ」の趣旨なども踏まえてお話しいただき、素晴らしい講演会になったと思います。清水さんに改めて感謝するとともに、冒頭で主催者挨拶をされた荒木理事長はじめ灘区社会福祉協議会の方々のご尽力にお礼申し上げます。
「なだふくしフェスタ」については、これから様々な催しが続いていきます。既に申し込みを締め切ったものもありますが、区民の皆様には時間の許す限りご参加いただければと思います。
なだふくしフェスタチラシ(PNG:425KB)
今年も10月1日に共同募金運動がスタートしました。
灘区では、水道筋商店街のご協力も得て商店街のなかを共同募金委員会の役員を中心にPRのパレードや街頭募金活動を行っていただきました。
私もタスキや募金箱を首にかけて参加しました。今年の活動には、近隣の光愛児園鼓隊の約30名の子ども達にも参加していただきました。PRのパレード開始にあわせて、リズムカルなそしてしっかりした演奏の音を響かせていただきました。また、演奏後には街頭募金活動にも参加していただきました。役員の方の「共同募金にご協力を」という言葉に続けて子ども達が声を合わせて「お願いします」と大きく呼びかけると商店街を通行される多くの方々が気づいて足を止めてくださいました。
今回の水道筋商店街での募金活動自体は1時間程度のものでしたが、子ども達や光愛児園の先生方のおかげで今年の共同募金運動にとって非常にいいスタートを切れたのではないかと思います。
この運動で集まった募金については、兵庫県で社会福祉施設の改修、大規模災害時の対応などに用いられるほか、灘区内における地域での各種福祉活動などに活用させていただいています。
近年、コロナ禍もあって募金活動には厳しい時期は続きました。そして今年も物価の上昇の動きもあり決して募金活動にとっていい環境とまでは言えませんが、SNSなどの広報手段や寄付付き商品開発などの工夫も行われています。
できるだけ多くの方に共同募金のことに気に留めていただき少しでも募金運動に協力していただければと思います。
先日、開催された灘区老人クラブ連合会の秋季グラウンドゴルフ大会に出席しました。
王子公園陸上競技場に180人の方々が日頃の練習の成果を発揮しようと参加されました。私も開催にあたってのご挨拶と始球式をさせていただきました。始球式はこれで3回目なのですが、これまでは第1打だけで終わっていましたが、今回は「5打以内でピンまで入れてください」と言われ少しプレッシャー(笑)をかけられてしまいました。今回は天気もいいせいか励ましの声援のおかげかもわかりませんが、1打目がピンそばまでよってくれて2打目で入りホッとしました。
グラウンドゴルフはルールが比較的簡単で参加しやすく、プレーヤー同士も親しくなりやすいので、各地域でも盛んに行われています。老人クラブ活動のなかでも非常に人気があります。灘区老人クラブ連合会では春と秋の年2回の大会がありますので、今回、思ったような成績を挙げることができなかった方がおられても、春の大会を目指してまた練習を頑張ってもらえればと思います。
グラウンドゴルフ以外にも、秋はスポーツに適した季節ですので様々な行事が行われます。10月29日には灘区民スポーツまつり家族うんどう会が六甲小学校グランドで開催されます。老人クラブの方々も含め灘区の様々な団体の方が参加されますので、お近くの方は応援にお立ち寄りいただければありがたいです。また、11月9日にはシニア体力測定フェアも王子スポーツセンターで行われます。
このように老人クラブの方々は健康、友愛、奉仕をモットーに様々な活動を展開されています。シニア世代の方で老人クラブの活動に関心を持たれた方はホームページ等にも情報を掲載していますのでご参考にしてください。
神戸市老人クラブ連合会
「灘区を明るくする安全安心区民集会」が10月14日(土曜)に開催されました。開催前に強い雨が降り出しましたが、会場の灘区民ホールには多数の方にご参加いただきました。
灘防犯協会が主催する「灘・安全安心運動区民大会」と灘区保護司会等が主催する『「社会を明るくする運動」区民集会』を今回初めて統合して開催しました。行政と区民・地域の方々が一丸となり、連携し助け合いながら、犯罪や交通事故のない安全、安心なまちにしていくことを目指していくという趣旨のもとに集まった、灘区役所や灘警察署を含めて合計26団体が参画しています。
冒頭に灘防犯協会の田林会長から開催にあたっての挨拶があり、続いて、地域の安全安心のためご尽力いただている灘警察署の2名の署員の方々に、「六甲まもりの賞」の授賞式が行われました。受賞された方々には心よりお祝いを申し上げますとともに、今後ともご活躍されることをお祈りいたします。
授賞式に続いて、区役所や灘警察署、神戸保護観察所からの挨拶や参加団体の紹介が行われたあと、灘区連合婦人会の小野会長から今後の活動に際して8つのスローガンを盛り込んだ「大会宣言」が行われました。参加団体の方々は日頃からそれぞれの立場で灘区を明るく安全安心なまちにするため様々な活動をしていただいています。このスローガンは、灘区を「安全・安心に暮らせるまち」、「生活マナーを守り気持ちよく暮らせるまち」として、より一層良くしていこうという参加団体の方々の思いが反映されています。区役所も一緒になってしっかりと取り組んでいきたいと考えています。
さらに、昨年「社会を明るくする運動」作文エッセイコンテストに入賞された長峰中学校の生徒の作文朗読や原田中学校のブラスバンド部の迫力ある演奏も披露されました。
この集会の司会は、原田中学校放送部の2名の生徒が行い、聞き取りやすい発声でスムーズに進行していただきました。このように参加画団体だけでなく将来を担っていく中学生の方々にも様々な形で今回の集会に関わっていただいたことで、灘区を明るく安全安心なまちにしようという集会関係者の思いが、若い世代にも継承されて一層発展していけばと思います。今後とも区民の皆様にはご協力をお願いいたします。
今回の集会の関係者の方々、そして雨の中でも来場していただいた観客の皆様には心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
10月の3連休の初日である7日に摩耶山を守ろう会主催の「まや山ファミリーアドベンチャー」が開催されました。
今年は例年会場のひとつとなっていた神戸市立自然の家がリニューアル工事中のため使用できず、例年と異なり、まやビューライン駅そばの箕岡公園から掬星台までのハイキング・フォトラリーという内容になりましたが、天気も良く参加者の皆様には楽しんでいただきました。
摩耶山文化観光協会が作成された「摩耶古道絵図双六」をベースに設けた摩耶花壇や八州嶺など30か所(必須15か所+任意のポイント15か所)をスマートホフォン等で写真を撮りながら回っていただきました。参加者の皆様が途中リタイヤもなく全グループが9時半から12時15分までの制限時間内で必須ポイントをすべて回られました。摩耶山を守ろう会の方々から参加賞のほか、完走賞などたくさんの賞品が用意されていました。今回、30か所すべて回られたコンプリート賞は2グループおられましたが、子ども達は手いっぱいに賞品を抱えておられました。
ゴール後はフライングディスクや輪投げで楽しんでもらったあと、昼食をはさんで午後からは、神戸松蔭女子学院大学の方々によるリースづくり教室に参加していただき、摩耶山掬星台の空のもとで、木の実等を使った手づくりのリースを作成されていました。
朝から午後のひと時の間でしたが、参加者の皆様には秋の摩耶山の自然を感じ取っていただいたのではないかと思います。
このように皆様が気持ちよく摩耶山の自然を楽しんでいただくために、灘区連合婦人会、神戸楽生会、つくばね登山会をはじめとする摩耶山を守ろう会の方々が掃除など日頃から地道な取り組みをされています。10月24日には摩耶山を守ろう会、NPO法人輝なだ、灘区役所合同で掬星台周辺の植栽整備や清掃活動を行うことになっています。
摩耶山のイベントに参加する度に、こうした地域の方々の思いが詰まっていることを実感します。摩耶山を訪れる方々みんなでゴミ捨てマナー等にも気を配りながら摩耶山の自然を楽しんでいければと思います。
10月1日に灘区民ホールにおいて第26回灘区コーラスフェスティバルが開催されました。
灘区コーラスフェスティバルは、阪神淡路大震災の被害がまだ残っている平成10年に、コーラスの全国大会で入賞するなどレベルの高い灘区とゆかりのある団体等が一堂に集まり、コーラスの素晴らしさで灘区民を元気づけようという趣旨で始まりました。
今回で26回目になりますが、この四半世紀を超える時間の流れの中でも参加していただいている各団体は、現在でも高いレベルで活躍されています。長年にわたり活動を支えられている関係者の方々には心より敬意を表します。
今回のコーラスフェスティバルには、「灘区老人クラブ連合会混声合唱団」がゲスト出演されました。今年、灘区老人クラブ連合会は設立60周年を迎えられ、合唱団も設立10周年を迎えられたということでの特別参加です。全国の老人クラブのなかで、合唱団活動をされているところは少なく表彰も受けられております。今回は2曲を披露していただき、この灘区コーラスフェスティバルの晴れ舞台で日頃の練習の成果を発揮していただいたのではないかと思います。
また、今回は、コロナ禍での制約を受けた昨年とは異なり、4年ぶりに合同合唱が復活しました。前半は鷹匠中学校合唱団、親和中学校・親和女子高校のコーラス部、神戸大学混声合唱団アポロンの4団体の合同合唱が行われ、灘百選をテーマにした「みんな大好き灘の町」を披露してくださいました。合同合唱の力強さとともに灘区への親しみや思いが伝わってくる素晴らしいコーラスでした。後半は締めくくりとして、混声合唱団はもーるKOBE、神戸中央合唱団に兵庫県立神戸高校合唱部が加わった3団体の合同合唱が行われました。今回、司会進行を勤めていただいた矢田正一さん(神戸高校合唱部を指導し昭和62年に全日本合唱コンクールで全国優勝に導かれている。兵庫県合唱連盟副理事長)の指揮のもと「大地讃頌」が披露されました。高いレベルの3団体がステージ一杯にそろい踏みした非常に貴重なコーラスをしっかり聞かせていただきました。おそらくこの灘区コーラスフェスティバルでないと実現しなかった組み合わせだと思います。今回は久元喜造市長も公務の合間を縫って来場されましたが、灘区民ホール一杯のご来場の皆様とともにきっと満足していただいたものと思います。
灘区では、本日のコーラスフェスティバルにご参加している団体以外にも多くのコーラスグループが活動されています。私自身も、各地域の夏祭りや先日の敬老の日にちなんだ催しに参加させていただきましたが、中学生からシニア世代中心のグループまでそれぞれの持ち味を活かしてコーラスを披露してくださっています。
灘区は住み心地の良さのランキングでは関西エリアでも上位にランキングされていることが多く、その理由に地域への親しみやすさなどが挙げられています。灘区でコーラスが盛んであることと何らかの関係があるような気がしています。様々な世代の方が身近な地域のコーラスに参加しそれを披露できる機会があることや、本日のコーラスフェスティバルのように質の高いコーラスを間近に聞くことができる「コーラス文化」も灘区の魅力の一つではないかと思います。
実行委員会や出演団体の方々には、感謝申し上げます。今後とも、灘区の「コーラス文化」の継承・発展にご協力いただきますようお願いいたします。
9月18日は敬老の日です。灘区の各地域で毎年9月には高齢者の方々のための様々な催しが行われます。ここ3年ぐらいはコロナ禍にあり感染防止のためにそうした催しが開催できませんでしたが、今年は4年ぶりに開催されている地域が多くありました。私もご招待いただいた3つの地域の催しに参加させていただきました。それぞれの地域が趣向を凝らしたプログラムを通じて参加者の方々を楽しませていました。
南八幡地域では、「敬老演芸会」(南八幡自治会連合会主催)が灘区文化センターで開催されました。非常に多彩な演芸を盛り込んだプログラムで主催者の方はスケジュール管理が大変だったと思いますが、会場の皆さんはたっぷり楽しんでおられました。地域の方のコーラスや神戸大学生のチンドン演奏そして健康体操、紙芝居のほか最後は会場全体での「ふるさと」の大合唱で締めくくられました。
原田地域では、「敬老の日の集いプログラム」(原田住民自治会・原田婦人会・原田クラブ主催)が原田資料館で開催されました。会場内が混雑しないように気配りながら準備を進められたそうですが、地域とゆかりのある方々の舞踊のほかこども園の園児による歌とダンスもあって幅広い年代の方に参加していただき盛り上がっていました。また、地域のコーラス指導もしていただいているソプラノ歌手の方の迫力ある独唱を目の前で楽しませていただきまました。最後は観客席も参加した飛び入りカラオケ大会で締めくくられました(私も歌ってしまいました)。
八幡地域では、「八幡地区敬老会」(八幡地区自治会)が灘区文化センターで開催されました。消防団の方々が事前準備やステージの展開設営などに協力してくださっていました。プログラムとしては、中国伝統芸能の変面(音楽にあわせて手を使わず素早く仮面が変わっていく演芸)といった珍しいお祝いパフォーマンス、そして地域で活躍しているコーラスグループ(マリーゴールドハーモニー)とヴァイオリン独奏のコンサートで会場全体を楽しませてもらいました。コンサートの最後は観客席も一緒になった「ふるさと」の大合唱で見事に締めくくられ、そのあと、参加賞も含めて空くじなしの素敵な賞品が当たる「くじ引き大会」が行われました。
私もそれぞれの地域で祝辞を述べさせていただきましたが、参加者の方々が4年ぶりの開催ということで楽しみにされていたことがよくわかりました。それぞれの参加者の方が期待されたとおりの楽しいプログラムで有意義なひと時を過ごしていただいたものと思います。
このような催しを準備するには大変な時間と労力をかけられたと思います。主催者の方々のご尽力には頭が下がる思いです。
灘区だけで100歳上の方が80名以上おられる超高齢化社会になってきています。今後ますます地域社会全体で高齢者の方のご健康やご活躍を考えてサポートをしていくことが重要になってくるものと思われます。敬老会に出席させていただいて、改めて区役所も地域の方々とともに取り組んでいきたいと思いました。今後とも皆様方よろしくお願いします。
鶴甲ふれあいのまちづくり協議会主催の「ゆうゆう喫茶」(ふれあい喫茶)に参加してきました。
地域福祉センターには10人を超える方々が利用され、コーヒーとパンケーキをいただきながら談笑をされていました。毎月第4火曜日10時00分から11時30分まで地域福祉センターでのひと時を楽しみにシニア層の方々を中心に来られています。ふれあいのまちづくり協議会の役員の方々(野田委員長と土橋副委員長)からお話を伺うと、徒歩圏内の常連の方が多いようです。散歩のついでに気軽に立ち寄る感じで参加でき、他の地域福祉センターに比べると男性の参加者も多いのかもしれません。
役員の方々とのお話の中で、地域福祉センターにカラオケ設備があるけれどもお世話をする人が今のところいないので、老人クラブなどでカラオケの活動ができていないということも伺いましたが、今月は、ふれあいのまちづくり協議会の方々が月末の金曜日の夜に地域福祉センターで「お月見」の催しを企画しているそうです。茶道のお点前やヴァイオリン演奏ミニコンサートを盛り込んで参加者が30名規模の催しだそうです。また、先日、老人クラブが地域福祉センターで行った敬老会では、地域にゆかりのある歌手の方にミニ歌謡ショーを行ってもらい50名規模の参加者に楽しんでもらったとのことでした。
鶴甲ふれあいのまちづくり協議会の役員の方や老人クラブなど関係団体の方々が、様々な工夫しながら地域福祉センターを活用していただいていることを改めて感じました。
先日、摩耶地域の敬老会でお会いした六甲摩耶あんしんすこやかセンターの方とも再会しました。あんしんすこやかセンターの方々は、各地域福祉センターに出向いて特殊詐欺被害防止や体調管理などシニア世代の方に役立つお話をしてくださっています。
このように地域福祉センターで、ふれあいのまちづくり協議会を中心に様々な地域の方々が、シニア世代の方に参加していただき楽しんでもらえる「場づくり」に尽力していただいています。関係者の方々にはいろいろとご苦労も多いと思いますが、区役所も引き続き地域の方々の悩みを分かち合いながら活動のサポートに努めていきたいと思います。
摩耶地区民生委員児童委員協議会主催の「ひとりぐらしの方々の集い」に出席してきました。
摩耶地域福祉センターでは、摩耶親睦会主催で毎月第3木曜日にひとり暮らしの方々を対象に給食会が行われています。毎年敬老月間である9月には、民生委員児童委員協議会主催でいつもとは趣を変えて工夫を凝らした内容で「ひとりぐらしの方々の集い」として開催されています。今回で第44回目ということで地域の恒例行事になっており楽しみにされている方も多いとのことです。今回も20人を超える方々が集まり昼食会と地域のコーラスグループのコンサートが催されました。
昼食会は、栄養バランスも考えたお弁当のほか、民生委員の方々が、冬瓜など野菜が入ったやさしい味付けの和風スープを用意されていました。その上、スープには特別に松茸も添えられている「サプライズ」もあり、参加者の方々も松茸の香りを楽しみながら談笑を弾ませおいしそうに召し上がっていました。
食後に行われたコーラスでは、主催団体の会長でもある浅本さんが指揮者として登場されていました。コーラスの皆さんのトークをおりまぜながら、さだまさしさんのなつかしい曲のほか、比較的新しいものも含めて歌声を披露していただきました。ご参加された皆さんもあっという間の楽しいひとときを過ごされたことと思います。民生委員の方々には日頃の見守り活動のうえにこのような催しを準備され頭が下がる思いです。ありがとうございました。
年配の方にとって食事や運動も健康を保つうえで大事ですが、ひとりぐらしの方は特に「人との交流」や「生きがいづくり」が特に重要になってくると思います。今回に限らず毎月行われている給食会をはじめ、地域で行われている「ふれあい喫茶」や様々なクラブ活動は超高齢化社会のなかで大変意義深いものだと言えます。
こうした活動を支えておられる関係者の方々には心より感謝申し上げます。今後ともご尽力をよろしくお願いいたします。
篠原ふれあいのまちづくり協議会主催の「サロンひととき」(ふれあい喫茶)に参加してきました。
ふれあいのまちづくり協議会は、灘区内に15団体あり、各協議会では地域の福祉やまちづくりのために様々な活動が行われています。そうした活動の中でも、シニア世代の交流や生きがいづくりなどを目的とした「ふれあい喫茶」は多くの地域で開催されています。
ただ、その内容は、それぞれに特徴があります。今回、訪問した「サロンひととき」は、参加費(100円)も安く、誰でも気軽に立ち寄りやすい雰囲気づくりに心がけられているように思います。コーヒーや紅茶などのドリンクと数種類の菓子の中からお好きものを選んでもらい4~6人掛けのテーブルでいただくことができます。
ふれあい喫茶は、男性の利用者が少ないことが多いのですが、今回、訪問した「サロンひととき」は、男性の方もおられ、10名近くの方がそれぞれのテーブルに分かれて楽しそうに談笑されていました。役員の方に伺うと、公園などの掃除のボランティアのあとで、来られる方も多いそうです。
地域福祉センターは、日頃利用されていない方は、最初入りにくく感じられるかもしれませんが、一度利用してみると身構えずに雑談できる地域の「サロン」のように感じられると思います。ふれあいのまちづくり協議会の気さくな人柄の方々も、この「サロンひととき」の魅力の一つかもしれません。
毎月、第3火曜日の10時から11時30分まで利用できますので、篠原地域福祉センターの近くまでお散歩していただき、そのついででも結構ですので立ち寄っていただければと思います。
9月16日(土曜)に第21回「灘・夢ナリエ」が六甲道南公園で開催されました。
今回も灘区の各種地域団体などで構成される実行委員会が主催者となって行われ、15時00分から19時30分まで多くの来場者で賑わいました。
15時00分から17時30分までは各種地域団体や大学の方々による、輪投げなどのゲームや行灯作成のワークショップといったこども向けのブースが設置されました。ゲームコーナーでは景品がなくなってしまったり、ワークショップでは大勢のこどもたちが列をつくるなど、大盛況でした。
また、今回は公園に隣接する南八幡会館において「灘秘宝展」も開催されました。「摩耶山を守ろう会」のタイムカプセルに保管されていた40年前の資料のほか、「灘百選の会」の事務局長がコレクションされていた昔の灘区にちなんだ「お宝」(60年近く前の水道筋などの地図や昔のケーブルカーの模型や記念乗車券など)も展示されました。来場された方は、展示物を見ながらそれぞれ思い出話に花を咲かせておられました。
そして、徐々に会場が暗くなってきた17時30分以降は、保育所、児童館、小学校などに通う子ども達が描いた絵を使った「行灯」や「酒瓶」に「あかり」が灯りました。この「行灯」等の数は900を超えますが、その組み立てに灘区連合婦人会の方々が中心となり2日以上もかけて作業をされました。私も作業を見せていただきましたが、ひとつひとつ丁寧に絵を台座に貼り付けられていました。また、例年のロウソクの「あかり」ではなくLEDライトに変更したことから電池の装着の作業もしっかり確認しながら行われていました。こうした「思い」が込められた地道な作業に「灘・夢ナリエ」の「あかり」は支えられています。
今回の新しい「試み」としてLEDライトの導入のほか「行灯」の配置については、神戸大学の学生地域活動グループ(まちプロジェクト実行委員会)に考えていただきました。暗くなった会場のなかで行灯の「あかり」ひとつひとつがハッキリと浮かび上がって繋がり、公園一杯に大きな曲線を描いていました。昨年までとはひと味違う「趣」を感じさせてくれました。
最後に、「飛び入り参加OK」の盆踊りが会場北側で行われ二重、三重に踊りの輪ができて大変盛り上がりました。
「灘・夢ナリエ」は阪神淡路大震災の復興等を願う地域の方々の思いからスタートしています。そして今回のテーマは「であい・ふれあい・ささえあい~灘色に染まれ~」ですが、子ども達や学生をはじめ参加していただいた様々な世代の方々に、このテーマに込められ「思い」が伝わり、来年もより多くの方々に参加いただけることを願っています。
今回、大変残暑が厳しい中、警備をしていただいた消防団や会場の設営・後片付けを手伝ってくださった地元企業・学生も含め「灘・夢ナリエ」に関わっていただいたすべての方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。
篠原伯母野山3丁目自治会の方々が実現を目指してきた地域コミュニティ交通「おばのやま号」(予約に応じて運行するデマンド型乗り合いタクシー)が実証実験の運行を始めました。
篠原伯母野山地域は、灘区北部の急坂エリア(自治会長によれば海抜でみると、あべのハルカスと同じぐらいの高さのところにあるそうです)にあり、公共交通機関の利用が難しく自家用車で移動される方が多い地域です。近年、高齢者の方の運転免許返納の流れもあって、新たな公共交通の確保が地域の課題となっていました。
そこで、自治会を中心に、これまで地域の方々や神戸市都市局と議論を重ね住民アンケートの実施、運行形態やルートの選定などの取り組みを進め、ようやくこの度の試験運行に至りました。関係者の方々そしてそれぞれのお立場で支援をしていただいた方々にお礼申し上げます。
さて、今回の試験運行開始は午前中でしたが、地域の子ども達にも参加してほしいということから、午後から式典が行われました。式典は主催者や来賓のごあいさつ、「おばのやま号」のドライバーへの花束贈呈、テープカット、子ども達も入っての記念撮影と式典は進みましたが、最後に阪急六甲駅まで「おばのやま号」に乗せていただきました。非常に急な坂を下っているのにドライバーの方が丁寧に運転され安定感がありました。車の室内の天井も広く、乗り心地が良く快適でした。
現在、市内で地域コミュニティ交通(検討中も含む)については、16エリアで進められていますが、灘区では篠原伯母野山が第一号となります。坂の多い灘区にとって超高齢化社会が到来することを考えると、今回の試験運行は灘区のまちづくりにとっても非常に意義深いことだと言えます。
今回、各マスコミが報道していただき注目を集めましたが、現在、「おばのやま号」は試験運行期間(9月中は無料、来年3月末まで)中です。利用者が少なければ運行が打ち切られる可能性がある段階ですが、より多くの方々に利用していただき、来年4月に本格運行を迎えられるよう、区役所も関係者の方々と一緒に、利用促進・定着に向けた取り組みをサポートしていきたいと思います。
8月も終わり夏から秋に季節は移っていこうとしています。
この夏も、各地域の皆さまが夏祭りを開催され、多くの方に参加していただきました。私含めて区役所職員もお招きいただき、大変ありがたく思っています。
一年前はコロナ禍のために感染防止のため夏祭りを中止したり、開催した場合でも感染防止対策の内容を見直すなど、地域の方々が大変苦労されていたことが思い出されます。
今年は、コロナの取り扱いも変更になり、ほぼコロナ前と同じ内容に戻って各地域それぞれの特色がある夏祭りが開催されたものと思います。
盆踊りやステージのパフォーマンスのほか、子どもたち向けのブーズを設けたり、ビンゴゲームを行ったりするなど地域によって独自の工夫を凝らされていました。いずれの夏祭りも、子ども達にとっての夏のいい思い出を残してあげたいという想いが伝わってくるものばかりでした。
今年の夏は観測史上稀にみる大変暑い日が続きましたし、急な天候悪化で雨や雷に悩まされたこともあったと思います。そういったなかで祭りの準備や後片付けに尽力された関係者が方々には頭が下がる思いです。
昔に比べるとご夫婦共働きの勤労世帯が増え、集合住宅も多くなったことなどもあって、ご近所づきあいが少なっているのではないかと言われています。そうした住民同士の関係の希薄さなど社会変化が進んできている中で、「夏祭り」は「住民同士のつながり」を感じさせ、子ども達にとっては生まれ育った街への愛着心を育む貴重な機会になっているのではないかと思います。今年も、夏祭りのときに、かつての子ども達が成長して帰ってきてくれているという「うれしいお話」を何度か伺いました。
少子超高齢化社会の到来で、地域活動における担い手不足が全国的に叫ばれていますが、灘区では「夏祭り」を継続していくために、30歳代や40歳代の若年世代の方に役員に入ってもらった地域もあれば、運営スタッフとして大学生や高校生がいきいきと参加しているところもありました。灘区は、こうした面でも関係者の方々がご尽力されているからこそ、夏祭りのほか様々な行事や活動を行うことができるのだと思います。
地域の関係者の方々に感謝するとともに、区役所も様々な地域課題へ対処していくなかで、住民相互の「つながり」や次世代へのまちづくりの継承といったテーマに向き合ってきたいと思います。
地区の民生委員の方々が中心となって稗田地域福祉センターで行われている「ふれあい給食会」に参加してきました。
以前の「区長の日記」でも紹介させていただきましたとおり昨年度も参加させていただきましたが、今年もお誘いを受け参加させていただきました。
ただ、今回については台風7号が通過した直後の開催でした。会場となった地域福祉センターでも、天井から雨漏りの被害が発生しているというお話もありました。私から参加者の皆様にご挨拶をするときに、最初に「昨日の台風が大丈夫でしたか」と聞いてしまいました。区役所は徹夜で警戒体制をとっており灘区全体としても大きな被害はなかったと報告を受けていましたが、参加者の皆様全員の方が大丈夫だったというお答えで改めて「ほっと」しました。私からはまだまだこれからも台風やゲリラ豪雨等が起きるかもしれませんので、6月に全戸配布した防災ガイドを確認しておいてほしいということや「備え」をしっかりすることの大事さをお話させていただきました。
ご挨拶等のあと、30名を超えるシニア世代の参加者の皆様のために12名の民生委員の方々が台風のなか前日から準備された「具沢山の野菜カレー」を参加者の皆様と一緒においしくいただきました。
今回は食事のあとは、あんしんすこやかセンターからの消費者被害防止のお話や、地元の薬局の方が取り組んでいる認知症予防等の取り組みに関する紹介が行われました。皆様熱心に聞き入っておられました。
そして、そのあと、灘警察署の署員の方々が自ら「熱演」した特殊詐欺の手口を再現した「ドラマ」を見せていただきました。参加者の皆様も大きくうなずかれるなど理解を深めてもらえたものと思います。
最後は、今月にお誕生日を迎えた参加者の方への花束贈呈で給食会は閉会となりました。
「ふれあい給食会」は、シニア世代の「交流の場づくり」ということで開催されていますが、民生委員の方々が参加者の皆様のことを思い栄養のバランスや味付けも考えた「メニューを提供されていましたし、様々な方々からも「安全安心」に「健やか」に過ごしてもらうために必要な情報などを「わかりやすく」お伝えしてくださいました。
参加者の皆様のために少しでも「ふれあい給食」をより良いものにしたいという関係者の方々の思いを改めて感じました。
稗田地域以外の地域でもそれぞれで工夫を凝らした取り組みが行われているものと思います。引き続き訪問させていただき「区長の日記」を通じでご紹介させていただきたいと思います。
今回、ご尽力ご協力いただいた民生委員の方々をはじめとする稗田地域の「ふれあい給食会」の関係者の方々には、心より感謝申し上げます。これからも引き続き参加者の皆様のため、そして地域福祉のためにご協力をよろしくお願いいたします。
今年もお盆のシーズンに摩耶山上において亡くなられた方への感謝の思いが込められた「摩耶の送り火」が16日に開催され、17時00分からは灘区連合婦人会の方々による盆踊りが行われました。
今回の開催直前の8月14、15日には台風7号が兵庫県を縦断し神戸市全域では大雨警報等が発令されていました。神戸市役所も全域に防災指令が発令され警戒体制がとられました。私も14日から15日かけて区役所にずっと詰めていました。灘区内全体としては幸い大きな被害はありませんでしたが、「摩耶の送り火」の会場である摩耶山天上寺では風が強く周辺の木が一部倒れたりしていたそうです。心配された開催への影響については、事前にしっかり台風の備えをされていたので全くなかったそうです。
そうした台風一過の天気のなか、時間の経過とともに会場は徐々に暗くなり「摩耶の送り火」に参加される方も増えていきました。その中には外国人の方もおられ、盆踊りにも飛び入り参加されていました。私も昨年同様に婦人会の方に誘われ見様見真似で踊りに参加しました。ただ、昨年度の炭坑節のように多少なりと知っている曲目がなく、悪戦苦闘しながら約40分踊らせていただきました。
今回のように外国人の方が摩耶山の文化に関心を持っていただき盆踊りにも参加され、私のそばで一緒に踊ってもらえたことは大変嬉しく思いました。
摩耶山には豊富な自然と多くの歴史・文化があります。これから秋にかけて「まや山ファミリーアドベンチャー」など地域の方々と一緒に摩耶山の魅力を感じ取っていただける催しを準備中です。詳細が決まりましたら神戸市灘区のホームページでもお知らせしますので多数の方のご参加をお待ちしています。
8月になって非常に暑い日が続きますが、そんな中で「都賀川を守ろう会」の方々と灘区役所との共催で「うなぎ・金魚のつかみ取り大会」を開催しました。
熱中症のリスクを考慮して、16時00分から都賀川で開催しましたが、約500人の参加があり大変賑わいました。
13時30分頃から会場に来ていた人もおり、催しが始まる直前まで大勢の人が川に入り、もうこれ以上人が入るスペースがないのではないかと思うくらいの大盛況となっていました。あまりに川が混雑しているので、オープニングのセレモニーを予定通りできるのか不安になりましたが、開催5分前に場内アナウンスを行うと、参加者の皆様が指示通りにいったん川から出てセレモニーの開催に協力してくださいました。また、セレモニーの場で申し上げられた注意事項等にも耳を傾けてくださり、15年前に都賀川で起きた増水事故のことを含めて降雨時の川の恐ろしさや、熱中症への注意喚起などを行いました。そして、この催しが無事に開催出来るように川の清掃を丁寧に行ってくださった「都賀川を守ろう会」の取り組みについてもご紹介させていただきました。
今回も、阪神大石駅から南に少し行ったところにある鰻屋の「山信」様のご協力でうなぎ20匹を提供していただき、これに金魚2,000匹を加えて放流して、参加者の皆様に(網を用いずに)つかみ取りをしてもらいました。
金魚を取っていた子ども達はたくさんいましたが、うなぎはなかなか素手では掴みにくく、参加者の皆さんは苦戦しながらもとても楽しそうでした。催しが無事に終わったあと、「都賀川を守ろう会」の方々によって、金魚等を取れなかった参加者のことも考えて帰りにビニール袋に入れた金魚が配られていました。
参加者の皆様にとって夏休みのいい思い出になっているのではないかと思います。
都賀川でこのような楽しい催しができるのも、地域の方々の長年の努力の積み重ねがあってのことですし、その点についてもご理解いただければ幸いです。
現在、女子サッカーのワールドカップがオーストラリア・ニュージーランドで開催されています。女子サッカーといえば2011年にINAC神戸の澤選手や川澄選手が選抜された日本代表のなでしこジャパンが、ワールドカップドイツ大会で優勝した時のことを思い出される方も多いと思います。
今回のワールドカップでも、日本代表の決勝トーナメントへの進出が決まりました。その日本代表のなでしこジャパンの中には灘区とゆかりのある選手が2名います。
この「区長の日記」(神戸市灘区:「INAC神戸レオネッサ」の3選手と対談しました(2022年12月28日)(kobe.lg.jp))において、INAC神戸の選手が各区の担当となりイベント参加やSNSを通じて魅力を発信する神戸市9区プロジェクトを取り上げさせていただいたことがあります。そのときに区長室で対談したゴールキーパーの山下選手とディフェンダーの三宅選手が日本代表として世界と戦っています。
灘区の魅力発信に関わっていただいている両選手の健闘を祈りたいと思います。
区役所1階のロビー(マイナポイントサポートデスク横)において両選手から灘区役所がいただいたサイン入りのユニホームなどを展示していますので、お立ち寄りの際には是非ご覧ください。
2008年7月28日に都賀川で起きた増水による水難事故から15年になりました。
今年も「都賀川を守ろう会」の方々を中心に都賀川増水事故慰霊式(「都賀川安全の日」の式典)が開催されました。
関係行政機関である灘警察署、灘消防署そして灘区役所も参加し、例年通り都賀川公園にある慰霊碑前に参列し亡くなられた5名の方々への黙とうと献花を行いました。
「都賀川を守ろう会」は、都賀川の清流を取り戻し将来にわたって守っていくために活動をされています。増水事故以降は毎年7月28日を都賀川安全の日と定め、式典を開催されるとともに安全利用のための都賀川ハンドブックの小学生への配布のほか、鮎稚魚の放流など子どもたちが参加するイベントの機会を通じて、川の「楽しさ」だけでなく「怖さ」や「安全な遊び方のルール」をしっかり教えられています。こうした取り組みのおかげもあり、近年は大きな事故もなく都賀川は市民の「憩いの場」となっています。
今回の式典にあたって「都賀川を守ろう会」の柳会長のご挨拶のなかで仰っていましたが、災害はいつ起きるかわかりませんし、全国的に見ても河川での水難事故は絶えず起こっていますので、しっかりと取り組みを続けていく必要があります。
式典の前に慰霊碑と並んでいる「都賀川安全利用の誓い」(流域小学校児童名での銘板)を拝見しました。それには、次の言葉が刻まれています。
「雨の日は、川の水が増えて危ないので川には絶対に入りません」
「晴れていても山の方向が急に暗くなったり、雲になったり、雷がなったり、突然雨が降り出したりしたらすぐに川から上がります」
「遊んでも回転灯を時々見て、回っていたらすぐに川から上がります」
「橋の下などでの雨宿りは絶対にやめ、すぐに川から上がります」
事故から15年になりますが、こうした「誓い」の言葉が持つ重みについて「都賀川を守ろう会」をはじめ地域の方々と一緒になって、区役所も都賀川を訪れるより多くの人に浸透するとともに、都賀川の安全利用に関する取り組みが次の世代にも引き継がれていくように努めていきたいと思います。
先日、西灘地域福祉センターで開催されている「わいわい喫茶」に参加してきました。
今年の2月から、月に1回:第3水曜日に開催されており、50人近い方々が参加されています(参加費200円)。毎回10時30分頃から12時45分頃まで行われており、今回は12時過ぎぐらいに訪問しました。スタッフの方々は都度メニューを考案しており、今回は珈琲とサンドイッチやパン、サラダ、デザートをいただきました。スタッフ数名で限られた時間内に約50食分も作られているのですが、以前に調理の仕事をされていた方もおられるということもあり、大変食べやすくバランスがとれたメニューでおいしくいただきました。10名ぐらいの方と同席しましたが、「わいわい喫茶」の名前の通り賑やかにお話をされていており、とても楽しく明るい雰囲気でした。参加されている方は80歳を超える方も多いと聞いていましたが、皆さんお元気でとてもそのようには見えませんでした。
主催している西灘ふれあいのまちづくり協議会の小島委員長をはじめ、役員の方や「わいわい喫茶」の運営スタッフの方々からもお話を伺うことができ、非常にありがたい機会をいただきました。この西灘地域福祉センターは、昭和59年に地域の方々がお金を集めて建設された灘南部自治会館の一角を利用しており、2階、3階は学童保育コーナーが利用しているとのことです。この建物では、「わいわい喫茶」だけではなく、地域の敬老会なども行われているそうです。一つの建物を地域の子ども達と高齢者の方々が一緒になって利用されているので、この建物の利用を通じて世代を超えた交流が自然と生まれてきているように感じました。
ただ、エレベーターもなく建物自体は古くなってきている点もあり、空調や照明などは更新や修理の機会も増えてきているようです。役員の方々がその都度修理等について工夫をしながら対応され、地域の皆さんが快適に利用できるように頑張っておられるということをお伺いしました。
このように熱心に地域を支えてくださっている方々と一緒になって今後とも誰もが住み続けたくなるまちを目指していければと改めて思いました。
西灘ふれあいのまちづくり協議会の「わいわい喫茶」の方々、ありがとうございました。
「アートラボゆめのはこ」は、兵庫県下の子ども達と福祉事業所や支援学校に参加を募り、より多くの方に福祉への理解を深めていただくイベントです。「アートラボゆめのはこ」は、灘区社会福祉協議会や神戸市教育委員会等の後援のもと一般財団法人カナウの方々が実行委員会を設けて運営されています。今回で5回目の開催ですが、今回については原田の森ギャラリーと灘区民ホールの2つの会場で開催されました。
原田の森ギャラリーにおいては兵庫県下の子ども達や福祉事業者の方が「わたしたちがだいすきなもの」をテーマに描いた作品を展示した「イラスト展」や、灘区在住・在学の障がいをもつ方々の作品を展示した「なだびとアート展」が開催されました。また、灘区民ホールでは灘区の特別支援学校や保育園、幼稚園等の生徒関係者が招待され、元NHKうたのお兄さんとお姉さんによる「ピュアハートコンサート」が行われました。
昨年度に続いて、私は原田の森ギャラリーの会場に行き、「イラスト展」と「なだびとアート展」を見させていただきました。展示されているいずれにも作品に用いられている色合いや描き方にそれぞれの感性や個性が表れているように感じました。また、「なだびとアート展」の作品については灘区社会福祉協議会が作成する「なだ・ぬくもりカレンダー」に掲載される予定になっています。
こうした活動の積み重ねによって地域社会において福祉へのより一層の理解や関心が広がり、誰もが住みやすい住み続けたくなるまちにつながって行けばと思います。「アートラボゆめのはこ」の関係者の方々に敬意を表するとともに、今後の活動のさらなる発展を願っています。
区役所としても「アートラボゆめのはこ」に限らず地域福祉のために尽力されている各種団体の活動について応援していければと思います。
先日、灘区役所において自治会役員初任者研修を開催したところ20名を超える方が参加してくださいました。この研修は、昨年まで市内2か所で開催されていましたが、今年度は皆さまに参加していただきやすいように各区役所で行うことにしています。
自治会は住民の方々が主体的に住民生活のために活動されている地域コミュニティの「基礎」を担われている団体です。今回の研修は、2部構成で実施し、第1部は初めて役員になられた方等に役立つ情報として、行政の問い合わせ窓口や各種補助金制度などを紹介させていただきました。また、第2部では、「自治会の困り事をみんなで解決しようワークショップ」と題し、灘区では自治会が中心となって住民同士の交流のためのお祭りなどのイベントを開催される事例もあることから、イベントに向けて役員としての「役割分担」や「準備の優先順位」などに関してシミュレーションしていただきました。地域や自治組織によって活動内容や事情が異なりますので役員の方々にとって何が正解か、この題材が最適だったかどうかは一概には言えませんが、一部の役員だけで役割を背負い込まず、より多くの仲間と分担して運営していくことの大事さを感じ取っていただければ幸いだと思います。
今回のワークショップは灘区地域活動支援コーディネーターである坂本さんが進行されましたが、灘区自治会連絡協議会の堂内会長や丸田事務局長にもそれぞれの地元地域での取り組み事例をお話しいただく等ご協力いだきました。また、参加してくださった役員の方々は、皆さん大変熱心に受講されておりました。
研修会終了後にご協力いただいたアンケートの回答内容も参考にさせていただくとともに、灘区自治会連絡協議会の役員の方々のご意見も伺いながら、よりよい研修会を模索していきたいと思います。
参加してくださった皆さんには、役員としての今後のご活躍を心よりお祈りいたします。ありがとうございました。
先日、第51回摩耶山を守ろう会の総会が行われました。
総会の会場である王子動物園ホールの受付近くには、昨年11月に摩耶山掬星台で掘り起こしたタイムカプセル(設立10周年の際に埋設)とその内容物の展示コーナーが設けられ、会員の方に当時の設立趣意書や摩耶夫人像の掛け軸をモチーフにした乗車券など、貴重な品々を見ていただけるようになっていました。今年の2月、設立50周年を期にお披露目式を行った後、一般の方向けに灘区役所や区民ホールでも展示されましたが、今回、多くの会員が集まられる総会においても特別に展示されたものです。地域の皆さんが半世紀を超えて摩耶山の自然を守る気持ちを継承してきた「重さ」を感じさせられました。総会の来賓として参加の今西副市長や県会議員、市会議員の方々も1973年から40年の時を経て公開された埋設物を熱心にご覧になられていました。
総会そのものについては、第一部では来賓の方にごあいさついただいたあと昨年度の事業報告、決算や役員の改選そして2023年度の事業計画、予算などが滞りなく審議され承認されました。第二部では、月1回の頻度で王子地域福祉センターにおいて活動されている「王子うたごえ喫茶」の方々が会場の皆さんと一緒に懐かしい曲を歌い会場全体を盛り上げてくださいました。また、そのあと毎回恒例の消防音楽隊が熱中症防止の啓発とともにディズニーの曲から演歌までバリエーションにとんだ楽曲演奏を披露していただきました。出席者の皆さんも楽しいひと時を過ごすことができたのではないかと思います。
阪神淡路大震災そして近年のコロナ禍も乗り越えて半世紀を経て51回目の総会を終えた摩耶山を守ろう会の今後益々のご発展を心よりお祈りいたします。
6月から六甲山でこどもの居場所づくり活動「山の子ベースキャンプ」が始まりましたので、今回訪問させていただきました。
この活動は、六甲山地域福祉センターで毎週火曜日の15時00分から17時00分まで行われています。「山の子ベースキャンプ」という名前のイメージの通り六甲山の自然の中にある地域福祉センターならではの活動をされており、センターの裏側の広いスペースでボール遊びを行ったりお茶にするため「ドクダミ」を摘んでいました。今後、敷地内で採れた「みょうが」やミニ畑で作った作物を調理することも計画されています。
今回、私が行ったときは、子ども達が手作りおにぎりと季節の野菜を入れたみそ汁を食べ終わるタイミングでした。食事後、子ども達に自然について考えてもらうために、田んぼからバケツで汲んできた苗やそこに住む生物についてお話をされていました。子ども達はバケツの中にいるカエルやミミズなどの動きを興味深そうに覗いていました。
運営リーダーの市川さんによると、六甲山小学校に通う子ども達40名近くが参加してくれているということでした。小学校の帰りに学年を超えて子ども達が交流する場を設けたいということで小学校の保護者の方やそのOBを中心にスタッフが集まり地域の方々も協力し、6月から始めることができたとのことでした。準備段階では各地域で行われている「子どもの居場所づくり」の様子も見学されたようで、色々と腐心しながら運営しているのがよくわかりました。そしてスタッフの方も日頃は農業に関わられている方や大学の教員の方など様々な方がお持ちの知識などを活かしながらこども達のことを思って懸命に取り組まれていました。
この取り組みは、始まったところですので、今後も継続していく中でいろいろな課題が生じてくるかもしれませんが、子ども達のために頑張っていただきたいと思います。
今回、「山の子ベースキャンプ」を訪問させていただいて、各地域の方々が子ども達のために取り組まれている様々な活動について改めて区役所もどのような協力できるのか考えていきたいと思いました。
NPO輝ひえだの方々が実施しているデイサービス(一般介護予防事業)に行ってきました。いつも稗田地域福祉センターで開催されており毎週火曜日10時00分から給食サービスをはさんで15時00分頃にかけて活動をされています。
出迎えていただいた森理事長(灘中央婦人会会長)に、地域福祉センターの壁に貼っている七夕の飾りを見せていただきましたが、デイサービスの参加者の皆さんが小さな色折り紙を用いてきれいに作られていましたし、達筆で願い事などを書かれた短冊も見せていただきました。
今回、私が訪問したのが13時30分でしたが、ちょうど昼食を終えて午後からの活動が始まる時間でした。毎回の活動内容は工夫しておられますが、今回は、篠原上婦人会の宮村会長も参加されている「スウィートピー」というグループのオカリナの演奏が行われていました。オカリナの優しくて懐かしい音色にあわせて参加者の皆さんが合唱するというものでした。私も参加させていただきましたが、正直に言うと知らない曲も一部あって、失礼ながら皆さんの歌声のあとをなぞっていくような感じでの参加になってしまいました。デイサービスには80歳代を中心に90歳代の人も参加されているということなのですが、実際に歌声をそばで聞かせていただいていると、実際の年齢よりもお元気でいきいきとされている姿を目にすることができました。後で森理事長に聞くと参加者の皆さんは10年ぐらい通い続けている方が多いとのことですので、すっかり日常生活習慣の一部になっていてこの活動を楽しみにされているのでお元気なのかもしれません。
デイサービスのスタッフの方々も活動プログラムの準備・お手伝い、昼食の調理などについて数名の方で行われているということで頭が下がる思いです。
参加者の皆さんが楽しみにしている稗田地域福祉センターでの活動が今後とも継続され発展していくことを心よりお祈りいたします。
灘区民生委員児童委員協議会と灘警察署が特殊詐欺防止に関する協定を締結されました。
今回の協定締結には区役所も関わっており、関係者のみなさまのご尽力には心より感謝しています。
約2か月前に灘警察署とお話しする機会があり、医療費の還付金詐欺などの特殊詐欺が最近、増えているということをお伺いしました。私自身の認識では、灘区では老人クラブをはじめ地域のみなさんの協力を得て、昨年も注意喚起グッズを配布するなど力を入れていましたので驚きました。さらに、いろいろと意見交換をしていると、地域と関わる機会が少ない高齢者の方の被害を防いでいくことが重要ではないかと話が出てきました。そこで、日頃から一人暮らしの高齢者世帯などへの見守り活動に取り組まれている灘区民生委員児童委員協議会と灘警察署との協定締結のお話に進んでいくことになった次第です。灘区民生委員児童委員協議会の役員の方々に相談したところ、これまでも特殊詐欺防止のために尽力してくださっていることもあり前向きに考えてくださり、短時間で今回の協定に結びついていきました。
荒木灘区民生委員児童委員協議会会長と伊藤灘警察署長との締結式に際しては、各地区会長にも同席していただきました。協定締結後、灘警察署の警察官が詐欺の手口について各地区会長に改めて理解していただくために、区役所職員を装った還付金の振込詐欺と百貨店の店員を装ったカード詐取の2つの典型的な事案を寸劇によって説明していただきました。私も見させていただきましたが、皆さんが「熱演」してくださったので非常にわかりやすく教えていただけたものと思っています。
また、灘警察署は、今回の提携だけでなく特殊詐欺の防止のためにこれまでも様々な取り組みを行っており、最近も従業員による声がけで特殊詐欺を防いだコンビニや金融機関などに優良店ステッカーを貼る取り組みを始めています。
区役所ではこれまで様々な取り組みを行ってきましたが、引き続き地域社会の方々と一緒に特殊詐欺撲滅のために力を尽くしていきたいと思います。
くれぐれも知らない人からの「お金・キャッシュカードの話の電話」などにはご注意ください。
摩耶山再生の会の2023年度総会が開催されました。
摩耶山再生の会は、「神戸市民の母なる山・摩耶山」が、そのきれいな姿を後世に残し、誰にでも愛される親しい山であり続けるために、摩耶山再生の将来構想を策定し、その実現を図ることを目的に活動されています。
総会では、昨年度における事業の報告と決算、2023年度の事業における計画と予算が説明されました。
最近の具体的な活動としては、この「区長の日記」でも紹介させていただいたとおり「廃墟の女王」とも言われている旧摩耶観光ホテルの安全な観光に向けた整備やそれらを活用したイベントを行われています。このほか昨年度は作詞家の松本隆さんの協力を得て「摩耶ケーブル駅赤いスイートピープロジェクト」の実施やテレワークやアウトドアオフィスに着眼した取り組みも展開されています。また、従来からの活動としては、コロナ禍で感染対策を行いながら、リュックサック一つで誰でも参加できるフリーマーケットである「リュックサックマーケット」(3~11月の第3土曜日に掬星台で開催)の開催や、摩耶山をフィールドにした市民主催の活動・講座である「マヤカツ」も行われています。「マヤカツ」については様々な種類の活動・講座をあわせると昨年度では全464回で2,653名もの参加者があったとのことです。
2023年度も、今後増える外国人観光客への対応のために多言語ボランティアガイドの養成に取り組まれようとしているほか、摩耶山の歴史と文化など過去から引き継いだ様々なものを活かした新たな事業も考えられています。いつもながら思うことですが、摩耶山再生の会の皆さんの豊かな着想や素早い実行力には頭が下がります。
区役所も昨年度は広報紙KOBEのなかで摩耶山の特集を掲載しましたが、これからも摩耶山再生の会の方々と連携しながら区役所の強みを活かした魅力発信に取り組んでいきたいと思います。
総会の審議は滞りなく終わりましたが、意見交換の際に少し気になったことがありました。複数の出席者の方から、掬星台におけるタバコや空き缶等のゴミのポイ捨てが気になるとの問題提起があったのです。本来の「山のルール」はゴミの持ち帰りが基本と言われることが多いですが、掬星台に関しては訪れる人のためにゴミ箱が設置されています。また、関係者の方々も美化活動に熱心に取り組まれています。ただ、それでも拾いにくいところにゴミが捨てられているケースがあり苦労されているとのことです。一部の方がルールやマナーを守らないために、せっかくの摩耶山の美しい自然や文化が台無しになってしまうのではと懸念されます。
これから夏休みそして秋の行楽シーズンへと季節は進みます。多くの人に摩耶山に訪れていただきたいですが、すべての人にくれぐれもゴミ捨てマナーを守るようにお願いしたいと思います。
灘区勢振興会・灘区育英会の2023年度総会が行われました。2022年度の事業報告、収支決算と2023年度の事業計画、収支予算などが滞りなく審議され承認されました。
この2つの会は、ともに灘区内の財産区、民生委員児童委員や自治会、婦人会、老人クラブなど地域コミュニティの各種団体の代表者が役員として参画し財産区からの寄付等のもと、運営されています。灘区勢振興会は、1956年4月に設立され、区勢の振興発展並びに区民の福祉などに貢献していただいており、灘区の代表的な地域イベントである「六甲ファミリーまつり」、「灘・夢ナリエ」への協賛のほか、昨年度に行われた「灘区制90周年だんじり巡行」にも助成を行っていただいています。灘区育英会は、1960年2月に設立され、灘区の中学校の推薦に基づいて高校進学する生徒への奨学金支給事業を行っており、これまで延べ300名近い受給者がいます。
灘区の地域コミュニティがこうした団体の活動を通じて、「灘区の振興」のため、「灘区の子ども達の成長」のために、長年にわたり事業を行ってこられていることに心より感謝しています。
灘区には、様々な「魅力」があります。灘五郷の酒造、神戸を代表する商店街、摩耶山・六甲山、都賀川、そして王子公園や各種文化芸術施設もありますが、今回の総会に出席して、改めて、地域の方々の「結束」と「まちへの愛情が深い」ことが区の「魅力」であると感じました。灘区は心温かなまちだとつくづく思います。
2023年度も、こうした地域の方々の思いに支えられながら、地域社会と協働して「より住みやすいまちづくり」に取り組んでいきますので、よろしくお願いします。
灘区自治会連絡協議会の2023年定時総会に出席しました。対面しての形では4年ぶりの開催ということでしたが、50名を超える方々が出席し、昨年度の事業報告等と2023年度の事業計画や予算案、役員の改選案が滞りなく審議されました。来賓として県会、市会の議員の方々、灘警察署長や財産区の方々も出席されていました。
自治会は地域コミュニティを支えている団体で、クリーンステーション関係やクリーン作戦などの美化活動、地域の防犯パトロールや防災訓練などの安全安心に関する活動、そして地域の中での意見のとりまとめ役など、それぞれの地域やその時々の状況で様々な活動をされています。また、灘区自治会連絡協議会は自治会相互の連携や親睦を図り住民自治の振興に尽力されており、なだ桜まつりや灘区スポーツ祭り(家族うんどう会)など灘区のイベントにも参画されています。さらに、住民自治組織代表者と区長との懇談会を区役所と共催で開催していただいています。
今回の総会では、私もご挨拶をする機会を与えていただきました。各自治会や灘区自治会連絡協議会の方々の日頃の活動に対する感謝の気持ちを述べさせていただいたほか、2023年度の神戸市や灘区の取り組みについてご紹介やご説明をさせていただきました。
少子超高齢化社会の到来のほか、以前に比べ集合住宅が多くなり共働き世帯が増えているなど市民生活様式の変化等もあって、地域活動の担い手不足や孤独孤立、子どもの貧困など複雑多様な地域課題が顕在化してきています。こうした課題の解決には行政や自治会等の地域コミュニティだけでなく、学校、地元企業、商店街、NPO等も含めた地域社会全体と協働して取り組んでいく必要があります。神戸市としてもこのような課題に対して地域社会と協働して取り組んでいくために地域協働局を新設したほか、区のまちづくり課も一体となって対応していけるように地域協働課に名称変更しています。
こうした体制のもとで2023年度の事業においては、自治会からのご意見が多かった防犯カメラの更新費用助成の拡充や修繕費助成制度の新設を行っていますし、SNS等を活用した自治会運営に関する相談窓口の設置や必要に応じたアドバイザー派遣、そしてこれまで市内2か所で行ってきた新任会長研修会については各区役所における開催に拡充することなど、自治会のニーズに応じた取り組みを進めてきています。
今回の総会に出席して、こうした事業だけでなく灘区自治会連絡協議会の方々の意見も伺いながら、地域社会全体で様々な課題に取り組んでいくように今後とも区役所もしっかりと役割を果たしていきたいと改めて思いました。
自治会、灘区自治会連絡協議会の方々には、引き続きご理解ご協力をよろしくお願いします。
先日、灘区老人クラブ連合会主催の「春季輪投げ大会」に出席しました。
灘文化センターの体育館に160名の方が参加しました。14~16時までの間において1ゲームにつき9つの輪をひとつずつ投げてターゲットに入れば点数が付いていくことになっています。この大会では、そのゲームを繰り返し全部で3ゲーム行うことになっています。
私も小谷灘区老人クラブ連合会会長と一緒に「試投式」で1ゲームを行いましたが、9つの輪のうち2つしか得点が入りませんでした。ゲームそのものは簡単で体力を使うものではないのですが、グランドゴルフとは異なる集中力や精神力が大事な競技だと感じました。
今回の参加者のなかには90歳を超える方もおられました。お話しすると日頃から自治会館で輪投げを行っていることもあって今回参加したとのことでした。その後もお仲間と仲良くお話しながら元気にプレーをされていました。そうした方と接することで私自身も元気をいただいた感じがしました。
輪投げに限らず老人クラブの活動に参加していただくことで健康づくりや仲間づくりにつながり参加者のお一人お一人が楽しい時間を元気に過ごしていただくことができるのではないかと思っています。そして、こうした活動に参加し継続していただくことでフレイル予防にもなり結果として健康寿命を延ばすことが期待されます。
灘区も含め全市的には老人クラブの会員がやや減少傾向にあるとも伺っていますが、少しでも関心がある方、最近家にいる機会が増えてきたと思われるシニア世代の方々には、是非ともお近くの地域の老人クラブへの参加を考えてみられてはいかがでしょうか。
老人クラブの具体的な活動内容や入会に関する情報は、こちらです。
灘区の地域活動「なだかつ」応援ポータルサイト
先日、都賀川を守ろう会の2023年度総会に出席してきました。次の予定があったので最後までは参加できませんでしたが、昨年度決算等と2023年度の事業報告及び予算について滞りなく審議され承認されたと聞いています。
都賀川を守ろう会の行事については、5月に地元小学校5校、幼稚園1園、保育所1園の子ども達など合計500名を超える参加者で「鮎の稚魚の放流」が予定されていましたが、残念ながら雨で中止になりました。これから夏に向かって、昨年度にコロナ禍で中止になった「うなぎと金魚のつかみ取り」を再開していく予定となっています
また、都賀川の水難事故から15年を迎えますが、7月28日には都賀川安全の日式典が行われます。事故後、警告灯の整備などのハード整備のほか、地域の皆さんによる注意喚起の取り組みもあってその後は大きな水難事故は発生していませんが、行政と地域が一緒になって今後とも取り組みを継続していく必要があります。
少子超高齢化社会の到来で地域活動の担い手の不足問題が話題になることが多いですが、都賀川を守ろう会の行事を拝見すると、地域コミュニティの方々だけにとどまらず、河川清掃活動に地域の企業や保育所・幼稚園の先生方が多く参加されたり、烏帽子中学校がPTA、青少年育成協議会の皆さんと合同でクリーン作戦を展開してくださるなど「活動の輪」が広がってきています。
長年活動を積み重ねられて1976年設立当時「汚れた川」と言われていた都賀川が今では鮎の生息する清流の川にまで蘇りました。地域の方々の活動への「想い」が、長い年月をかけて地域ぐるみで浸透し、参加者の広がりにもつながっているのではないかと感じています。
活動を支えてこられた地域コミュニティの方々に感謝申し上げるとともに、今後とも次代を担う子ども達そして学校園、地元企業など、地域ぐるみでの取り組みがより広がっていくように区役所もかかわっていきたいと思います。
都賀川を守ろう会の方々、引き続きよろしくお願いします。
灘納税協会の2023年度定時社員総会に出席しました。
灘納税協会は、税知識の普及や適正な申告納税などのため、税務指導・相談の実施や小学校での納税教室など様々な取り組みを行っておられます。
総会では来賓として灘税務署長や神戸県税事務所長に続いてご挨拶させていただきました。私からは、2019年度に市税を扱う部門は新長田の庁舎に集約されていますが、区役所にある市税の窓口で各種証明書交付のほか、税の相談や手続きについても新長田の合同庁舎まで行かなくてもテレビ電話でつなぎ対応できるように工夫していることについてお話させていただきました。また、区役所に限らず行政活動を支えているのは税でありそれをしっかりと納めていただいていることで様々な取り組みを行うことができることを述べさせていただきました。現在、灘区内で事業着手してきているものとして六甲山摩耶山の活性化の事業、JR六甲道駅周辺のリノベーション、灘消防署建替などについてもご紹介させていただきました。
灘納税協会の役員社員の方々は、税務行政に協力していただくことを通じて地域社会の発展に寄与されています。また、日頃からそれぞれの地元企業等の立場で地域活動に関わられている方々も多くおられます。
少子超高齢化社会が本格化する中で、地域でも活動の担い手不足など様々な課題が顕在化してきています。従来からの地域コミュニティだけでなく地元企業も含めて地域社会全体で協働して課題解決に取り組んでいくことが益々重要になっています。
今後とも灘納税協会に参加されている地元企業の方々とも連携していきながら灘区のまちづくりに取り組んでいきたいと思います。
先日、2023年度の灘区明るい選挙推進協議会が開催されました。
灘区における明るい選挙の推進のため、日頃から様々な地域活動をされている方々が協議会に参画していただき、効果的かつ円滑な選挙啓発に尽力していただいています。今年度も、灘区選挙管理委員会が協議会を構成する推進委員を21名の方に委嘱されました。また、その協議会からは38名の方に選挙啓発を実践する実行委員を委嘱されました。
2022年度の参議院議員選挙、今年度の県会議員、市会議員の選挙における灘区の投票率は、神戸市全体の平均よりは高くなっていますが、全国的に指摘されている若い世代への選挙への関心をどう高めていくかという課題については灘区においても選挙啓発を考えるうえで重要な問題だと思っています。
以前の区長の日記でも少し触れさせていただきましたが、灘区選挙管理委員会では、県会議員、市会議員選挙の投票所事務について高校生・大学生16名に参加していただき、選挙の事前準備等でも8名の学生に従事してもらいました。参加者へのアンケート結果をみると、学生の方々も従事してよかったと思ってくれているようです。
このように学生の方々に選挙に関わってもらうことで選挙を身近に感じ選挙への関心を高めてもらい、若年層の投票率向上に少しでもつながればと考えています。
灘区明るい選挙推進協議会の皆さんをはじめ地域から選挙事務の運営を支えてくださっている方々と連携しながら、引き続き若い世代への取り組みを含めてこれからの選挙啓発について考えていきたいと思います。
区民の皆様には、今後ともご理解とご協力をお願いします。
第50回六甲ファミリーまつりが開催されました。コロナ禍で4年ぶりの開催となり待ちに待った開催でした。記念行事として「灘のだんじり祭り」も合わせて行われ、灘区内にある7台のだんじりが勢ぞろいしました。水道筋商店街で集結し賑やかに出発式を行い、そこから商店街を巡行して六甲ファミリーまつりのメイン会場まで向かい、会場では1台ごとにパフォーマンスを行っていただきました。7地区の調整、運営管理、安全確保など関係者の方々は大変苦労されたと思います。そうしたご苦労を地域の多くの方が支えてくださいました。こうした方々のおかげもあって、「灘のだんじり祭り」の当日を迎えることができたと思います。そして、灘区の伝統文化であるだんじりの熱気が、第50回の記念すべき六甲ファミリーまつりを大いに盛り上げていただきました。
【婦人会のみなさんによる民謡の夕べ】
今回は、終了時刻が予定より30分ほど伸びましたが、子どもからシニア層まで幅広い世代の方に来場していただき、結果として6万3千人の方に参加していただきました。
4年ぶりということで経験したスタッフが少なく、準備を進めていく中で運営管理やイベント内容などの課題も見つかり、神戸まつり灘区協賛会の方々と一緒に悩みながらその都度解決してきました。地域団体のほか関係機関の協力や協賛金・広告の形などでサポートしてくださった方の力添えもあって、まつりを無事終えることができました。
【30名近くの大学生がごみ収集等のボランティアに参加してくれました】
次代を担うこども達をはじめ参加者の方々が、今回のまつりを通じて地域への愛着や誇りを感じ取っていただければ幸いだと思います。
重ねてにはなりますが、六甲ファミリーまつり、灘のだんじり祭りにご尽力していただいたすべての皆様に感謝申し上げます。
先日、灘区民生委員児童委員協議会の2023年度総会に出席しました。今回は灘区民ホールで認知症やヤングケアラーに関する2つの研修会が行われた後、同じ場所で引き続き総会が開催されました。
私自身は、総会会場に予定よりも早く着くことができましたので、研修会後半のヤングケアラーのお話から参加させていただくことができました。
ヤングケアラーの問題に関しては、神戸市は2021年度から相談窓口を設けるなど積極的に取り組んできています。今回の研修では相談窓口に従事している立場からそこでの経験に基づいた話しを聞くことができました。この問題に関するポイントのなかで、様々な家庭事情で介護をせざるを得なくなっている子どもたちの厳しい状況に周りにいる大人がいかに早く気づくこと、そして、一声かけて寄り添うことが、大事であることがよくわかりました。
今回、認知症に関する研修については残念ながら参加することはできませんでしたが、高齢化社会が本格化していくなかで非常に重要なテーマだと思います。
総会に先立って行われた2つの研修テーマについては、民生委員児童委員協議会の役員の方々からのご提案で決まったものです。
このような高い問題意識のもとで日々の活動を行われているということは非常にありがたいことです。また、社会全体の高齢化だけでなく近所づきあいが希薄化している社会の中で地域活動の担い手不足が懸念されていますが、灘区においては民生委員児童委員の欠員が比較的少なく欠員がある地区でも皆さんでしっかりカバーできるように努められています。区長にとって、灘区民生委員児童委員協議会の皆さんがこのように活動されていることは、非常に心強いことだと思っています。
今年度も、民生委員児童委員の皆さんを中心に地域の方々、地元企業、商店街、学校など、灘区の地域社会全体で、今後とも「住みたくなるまち」、そして、「住み続けたくなるまち」であり続けるために、区役所もしっかりと役割を果たしていけるように取り組んでいきます。
先日、灘区安全パトロールに参加しました。
灘区安全パトロールについては、例年、土砂災害の頻度が高まる梅雨になる前に、国土交通省の六甲砂防事務所、兵庫県神戸県民センター神戸土木事務所、灘警察署、灘消防団のほか神戸市側の関係機関(建設局防災課、東部建設事務所、灘消防署、危機管理室)が一堂に会して危険個所等の情報共有や防災対策に関する意見交換などを行っています。
以前に区長の日記に紹介させていただいたとおり昨年度に引き続き2回目の参加となります。灘区では、2018年に篠原台の土砂災害、河川での災害では15年前の都賀川水難事故が記憶にあるところですが、直近では能登半島などでの地震や伊丹市においける河川氾濫が起きるなど全国的には多くの災害が発生しています。
このような自然災害に備えるには、日頃からの危険個所への対応が重要になってきます。今回の安全パトロールの場でも、建設局から、2021年の熱海市での盛土崩落等を踏まえて今年5月に制定施行された盛土規制法に基づき今年度から規制区域の指定を進めていくとのお話がありました。また、国土交通省の六甲砂防事務所からは、昨年度のパトロールでは建設中だった灘区伯母野山東堰堤が完成したとの説明があり、現地の説明を行っていただきました。
このように行政機関が危険個所への対応を進めていくだけでは防災減災には不十分であり、地域社会全体での取り組みも欠くことができません。区民が気象情報をはじめ正しい防災情報を把握していただきスムーズに避難することができるように備えることが大事だと思います。
広報紙こうべ6月号では、従来からの区民向けの防災ガイドを盛り込むほか、区民版に地域の方々からのご意見を踏まえた内容でまとめた「灘区の災害対策」に関する特集記事を掲載しています。区役所では、このように今後とも地域住民の皆様の災害への備えに役立つ情報発信を行っていきます。また、防災訓練の実施・支援にも引き続き取り組んでいくつもりです。
引き続き、地域社会全体で灘区が「安全安心なまち」であり続けられるように努めてまいりますので、区民の皆様にもご理解ご協力そして訓練等への参加をお願いいたします。
先日、原田資料館でNPO法人輝わかばの皆さんが行っているシニアの方へのデイサービス(地域拠点型一般介護予防事業)に参加してきました。毎週月曜日の朝10時00分から昼食をはさんで15時00分まで行われています。
今回は、11時30分から途中参加させていただき、10数名の参加者の方と一緒にハンカチを握ったまま行う腕の運動や脚首・膝を使ったストレッチなどをしっかり約30分させていただきました。日頃あまり使わない肩甲骨を動かし、脚の筋肉を伸ばすことができて、やさしく身体のメンテナンスをさせていただきました。参加者の皆さんもマスク越しではありましたが、にこやかに明るく運動をされているのが伝わってきました。
その後、お待ちかねの昼食となり、NPO法人輝わかばの皆さんが用意したお食事の時間にも参加させていただきました。当日のメニューは、しっかり骨をとったサーモンのマリネや蕗を「あげ」で巻いた煮物など、工夫されたおかず3品とブロッコリー等の炊き込みご飯、に具沢山の澄まし汁、そして一口大にカットしたオレンジのデザートでした。どれも素材を活かした「やさしく」そして「懐かしい」味付けであり、食べやすいように調理されていました。スタッフの方の参加者の皆さんへの「思いやり」が詰まっているお料理だということがよくわかりました。
食事の後は、皆さん談笑されていましたが、私も参加者の方と少しだけお話させていただきました。その方は、ほかのデイサービスに通われていたそうですが、1年ほど前に友人の方に誘われて参加するようになり、皆さんの元気な姿に触発されて今では毎週欠かさず参加することを楽しみにしているそうです。
このデイサービスを運営されている「NPO法人輝わかば」は原田婦人会の方々が中心となって活動されています。地域に密着した住民目線で運営されていることが、参加者の皆さんから喜ばれている理由なのかもしれません。
今回は、灘区社会福祉協議会の鎌田部長とも一緒に伺いましたが、このように地域のなかで取り組まれている活動が今後とも支障なく持続できるように、区役所や区社会福祉協議会が連携して引き続きしっかりサポートしていきたいと改めて思いました。
今回の訪問にご協力してくださった関係者や参加者の方々、本当にありがとうございました。
摩耶山クリーンハイキングが開催されました。
朝8時30分に集合し、王子スタジアムから青谷道と上野道に分かれて摩耶山掬星台までごみ拾いをしながらのクリーンハイキングです。天気も良く、今回は88人の方に参加していただきました。お子さん連れからシニアの方まで幅広い世代の方がおられましたが、それぞれのペースで掬星台まで登っていただき参加者の体調などに応じて途中からロープウェイであがっていただくこともできるようにしています。
昨年は「区長の日記」でも記載したとおり参加者の方と一緒にごみ拾いをしながら掬星台に登りましたが、今回は「摩耶山を守ろう会」の皆さん(灘区連合婦人会、神戸楽生会の方々)と一足早く掬星台に行き、ゴールの受付やお楽しみ抽選会の準備に参加しました。
10時40分ぐらいから参加者の方が続々とごみ袋を持ってゴールインされてきました。受付では、「摩耶山を守ろう会」の皆さんが、ゴミ袋の回収・分別、飲み物の配布、帰路の交通手段の案内のほか「摩耶山を守ろう会」の入会案内や寄付受付も行われました。また、参加者の方が概ねゴールされた段階でお楽しみ抽選会もおこなわれました。摩耶山カレー(灘区連合婦人会)や地元の萩原珈琲の製品(神戸楽生会のメンバー)、チャック付きポリ袋(つくばね登山会)のほか子供向けのお菓子など水道筋商店街の方々にもご協力いただいた素敵な賞品をお渡しされていました。
当日は、午後からの天気が崩れる予報でしたので、摩耶山山上では早く天候が悪化しないか心配でしたが、小野摩耶山を守ろう会会長をはじめ「晴れ女」や「晴れ男」のイベント関係者のおかげ?もあってイベント開催中は天候の問題はありませんでした。今回も、つくばね登山会(摩耶山を守ろう会)の皆さんのサポートのもと、無事に登り終えることができました。お楽しみ抽選会も空くじなしで参加者の方に賞品を持って帰っていただき楽しんでもらえたのではないでしょうか。
今回もイベントに参加させていただき、「摩耶山を守ろう会」の皆さんの摩耶山の自然を守ろうという熱い思いを改めて感じることができました。
今回も参加者の方には摩耶山の自然を楽しみ、そして自然を守ることに参画していただけたものと思います。摩耶山の自然は、行政だけでなくこうした方々の熱意と山を訪れる人のマナーで守られています。今回のようなイベントを通じてこのことを感じ取ってもらえれば幸いです。
なお、このイベントは区役所と摩耶山を守ろう会の共催で開催しています。摩耶山を守ろう会では、掬星台周辺の清掃や植栽整備、お子さんを対象とした10月の「まや山ファミリーアドベンチャー」、1月の「たこあげ大会」も予定しています(灘区のホームページや広報紙こうべに事前にそれぞれ参加者募集の告知を行う予定です)。そうした活動は会費収入や寄付によって支えられていますので、活動の趣旨に賛同される方は、ご入会・ご協力をお願いできればと思います(入会された方には毎年デザインにこだわっているバッジが配布されています)。
灘地区特殊赤十字奉仕団の2023年度総会が開催されました。
総会では、2023年度の役員体制の説明のあと、集められた募金の使い道の一つでもある日赤兵庫県支部の活動について動画を使った紹介がありました。地域と密着した啓発活動や災害時の救援活動訓練のほか看護師育成など幅広い活動をわかりやすく紹介されました。
このほか総会では、昨年度の募金活動、決算、監査結果の報告が行われ、2023年度の募金活動予定や予算が審議され承認されました。昨年度の募金についてもコロナ禍で従来の活動が難しいなかではありながらも予定を上回る多くの寄付(3,714,734円)が集まりました。地域コミュニティの担い手不足が社会問題になっているなか、地域の関係者の方々のご尽力には頭が下がる思いです。
2023年度においてはコロナウィルス感染症の取り扱いが5月から変更になる見通しですが、社会的には物価高の状況にあり、灘区においても主要な地域イベントでもある六甲ファミリーまつりの広告や協賛金の集まり方も以前に比べると厳しくなっていると伺っています。
そのような状況を踏まえて、区役所としても地域の関係者の方々とともに赤十字募金の重要性を発信しながら募金活動が実を結んでいけるように取り組んでいきたいと思います。
募金活動は5月1日(月曜)から始まります。区民の皆様、事業者や各種関係機関の皆様にはご理解とご協力をお願いします。
活動資金の使い道に関するチラシ(日本赤十字社兵庫県支部)(PDF:1,283KB)
摩耶地域福祉センターで行われている「摩耶のんびり自習室」を見学させていただきました。
この活動は、月2回土曜日の18時00分〜20時00分に開かれています。ここでは、子どもたちがそれぞれ都合の良い時間に、自分たちがしたい科目について自分たちのペースで勉強しています。その中で、子どもたちのニーズに応じて、大学生の方がそばに寄り添い教えてあげるというスタイルで行われています。従来からある学校や塾でのカリキュラムに沿って教えてもらうものではなく、家庭教師のようにマンツーマンで学習指導してもらうというものでもありません。それらの狭間にあるところを埋めている「居場所」のような感じかもしれません。
お伺いした日は、3人の大学生が小学校から高校生までの8人の子どもたちの勉強をサポートしていました。子どもたちが自主勉強するなかで生じた悩みや不安に寄り添いながら一緒に考えることで、子ども達を支えてあげている印象を持ちました。
サポートしている大学生のみなさんは、日ごろは神戸大学で勉強されています。もともとはボランティアとして地域の子どもたちのために活動を行う場を灘区ボランティアセンターで探しておられたようです。その際に区役所が摩耶ふれあいのまちづくり協議会に相談したところからはじまり、およそ1年かけて現在の形になっています。
私も報告は受けていましたが、大学生のみなさんの子どもたちを見守る眼差しや子どもたちが相談している様子を直接見させていただき、このような場づくりが大事なことを改めて感じました。また、この日ははじめて参加された大学生の方もおられ、新たに地域活動に関心を持ってもらえる機会にもなっていることがうかがえました。地域の方々が地域福祉センターを子どもたちの居場所として活用していただいているだけでなく、大学生のみなさんの地域貢献の場を設けてくださったことに感謝します。
区役所としても今後ともこのような事例が増えていくには何をやっていくべきか考えていきたいと思います。
今回、短い時間でしたが、地域のために活動している大学生のみなさんの真摯な姿に接することができて感激しました。ありがとうございました。
<「摩耶のんびり自習室」の概要>
具体的な日程は神戸市HPで「なだイベントカレンダー」と検索してご確認ください。
料金:無料
事前予約:不要
利用は摩耶小学校区の方に限りませんが、保護者の方の送迎をお願いしています
灘区連合婦人会主催の民踊春まつりに出席しました。
昨年も出席しステージでご挨拶させていただきましたが、今年は観客席同士の間を確保していた昨年とは異なり、観客席全体を使われていましたので大勢の方が会場に来られていました。ステージ上では、灘区連合婦人会をはじめ各グループの「踊り」や、「輝」摩耶デイサービスの方々の歌と演奏、マリーゴールドハーモニーの方々のコーラス、神戸松蔭女子学院大学の学生によるファッションショーといった特別プログラムを含め31の演目が披露されました。
日頃からお稽古をされている様々なグループの方々がこの日のために準備してきた「踊り」を舞われていました。思ったとおり踊ることができた方、そうではなかった方もおられたかもしれませんが、皆さまの表情を見る限りそれぞれステージ出演を楽しんでおられたのではないかと思います。
「踊り」は、「仲間づくり」「いきがいづくり」そして「健康づくり」にもつながっていくと言えますし、ご家族の方はもとより灘区の「まち」を明るくしていただいける面もあります。
今年も、久々に開催される予定の六甲ファミリーまつりをはじめ様々な場面で灘区連合婦人会の皆さまが「踊り」を見せてくださることを楽しみにしています。
昨年も出席させていただきましたが、あれから早いもので1年が経ちます。
区長になってはじめての地域団体の総会出席だったのでよく覚えていますが、今回も総会に先だって活動のリ−ダ−の2名のお子さんの表彰が行われました。少しはにかみながらもしっかりと式にのぞまれていました。この日のことを思い出のひとつにしていただき、成長されたあとも地域のことを大事にしていただければ幸いです。
総会に関しては、昨年度の活動報告等と今年度の活動計画等を説明されていました。ボーリング大会や親子クリーン作戦等の主催事業のほか「摩耶山を守ろう会」の「新年たこあげ大会」への協力や「なだ桜まつり」等へのブース参加もされているなど、幅広く活動されていることを改めて感じました。
灘区子ども会連合会の小林会長のお話によると、少子超高齢化という社会環境や個人のスタイルの変化などもあり、全国的に子ども会自体が減少傾向にあることから、今後地域における子ども会の周知や地域の要望に応えながらの活動の活性化、入会促進を図っていきたいということでした。
このお話を伺っていて、子ども会だけの話ではなく、地域コミュニティ全体が直面している担い手や参加者不足の課題が根底にあるように思いました。
区役所も含め、神戸市ではこういった点について問題意識を強く持っており、その対応策の一つが、今年度から地域協働局を設けたことであり、区まちづくり課が区地域協働課に名称変更した理由だと言えます。これから様々な取り組みを進めていくことになりますが、短期間で抜本的な解決ができる問題ではありません。
まずは、子ども会をはじめとした地域で頑張っておられる団体の活動について区役所でもしっかり発信していきたいと思います。そうしたことを通じて、地域社会のなかで地域活動の理解者や協力者、支援者の輪が少しでも広がるように努力していきたいと考えています。
そうした思いも強く持ちながら今年度も区長の日記を書いていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
4月9日に神戸市議会議員選挙・兵庫県議会選挙の投開票が行われました。
地域の方々など関係者のご協力によって大きなトラブルもなく無事終了することができました。
投票日当日には、灘区内28か所に投票所が設けられ7時から20時まで長時間にわたって地域の方々に投票管理者や立会人になっていただきました。私自身は選挙管理委員の方々とともに投票所を回りましたが、今回は選挙事務に高校生や大学生にも参加していただいたことから事務従事者のなかに制服姿の高校生も入っていてこれまでにはない新鮮な印象を与えてくれました。
なお、灘区の投票率については、市議会議員選挙41.97%(前回40.43%)、県議会議員選挙41.98%(前回40.44%)となり少し高くなりました。開票については終了時刻が市議会議員選挙23時9分(前回22時53分)、県議会議員選挙が23時52分(前回23時21分)となり少し遅くなりましたが、概ね前回と同様の時間帯には事務を終了することができました。
投票日の翌日には当選証書の交付などを行いました。地域の方々の協力に加えて区役所職員一丸となって取り組んできた一連の選挙事務をようやくこれですべて終えることができました。
今回の選挙事務に関わってくださったすべての皆さまに心より御礼申し上げます。
4月1日、日本全国で新しい年度がはじまるこの日に、灘区では都賀川公園で「第28回なだ桜まつり」が開催されました。なだ桜まつりは灘区の春の風物詩で、例年多くの人で賑わいます。区内には「灘区の木」である“桜”の名所が多くありますが、会場の都賀川公園もその一つです。
今年は飲食出店の復活と従来どおり午前10時から午後3時まで開催できたことにより、新型コロナウイルス対策による制約があった昨年度と比べ、事務局によるとおよそ3倍程度の方々に訪れていただいたのではないかということでした。各ブースには長い行列ができており、飲食ブースの一部では早い時間から売り切れるところも出るなど、非常にたくさんの方にご来場いただきました。
また、公園内の工事の関係で、一部の内容は灘区民ホールで実施されました。1階ロビーでは灘区医師会・灘区歯科医師会・灘区薬剤師会の方々による健康相談会と神戸大学の学生(灘チャレンジ実行委員会)によるゲームコーナー、5階ホールでは子どもからシニアまで様々な世代の方々によるダンスや演奏などの演目が行われました。皆さんの迫力のあるパフォーマンスを、私は最前列で楽しませていただきました。
このイベントを通じて様々な世代の住民の方々が交流し、春の優しい日差しのもと楽しい時間を共有していただけたことと思います。
今回のイベントに関わられたすべての関係者の方々に感謝申し上げます。
選挙啓発活動を行っておりますので区民の皆様にはご案内のとおりとなりますが、4月9日は県会・市会議員選挙の投票日です。
現在、期日前投票も灘区役所4階で午前8時半から午後8時まで行っています(私も期日前投票を済ませてきたところです)。
自治会、婦人会、民生委員児童委員など地域の方々のご協力を得ながら灘区選挙管理委員会の事務を区役所一丸で取り組んでいます。また、今回24名の高校生大学生の若い方々も事務に参加してもらっています。
有権者の皆様には選挙のお知らせのほか選挙公報もお届けしています。選挙公報が届きましたら到達確認のアンケートにもご協力いただければ幸いです。
4月最初の日曜日に岩屋公園で「ふれあい観桜会」が開催されました。
「岩屋ふれあいのまちづくり協議会」が主催者となり、「岩屋友愛会」(給食サービス実施)、「岩屋ときわ会」(老人クラブ)、「岩屋連合町会」(連合自治会)が一体となって準備を進めた花見の会です。
開催にあたり、染山委員長はじめ関係者の方々は参加者の年齢等を考え、コロナ禍前に行っていたカラオケ大会や食べ物の提供をどうするか悩まれたようです。最終的にカラオケ大会等はやめてビンゴ大会を行い、用意したお弁当を持ち帰ってもらうことにしました。
当日の岩屋公園は、非常に天気が良く桜の花もきれいに咲いており、162名の大勢のシニア世代の方々が参加されました。4年ぶりの開催ということもあって皆さんが互いに楽しそうに交流されており、準備に苦労された関係者の方々も盛会となり喜ばれていました。
シニア世代の皆さんに公園の桜を楽しんでもらおうという、地域の方々の思いが叶った瞬間に同席することができ、区長として有意義な時間をご一緒させていただきました。関係者のみなさんのご尽力に感謝します。
これからも参加者の皆さんがご健康で、関係者の皆さんの活動がますます盛んになることを心よりお祈りします。