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こうべ旬菜

最終更新日:2024年9月2日

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「こうべ旬菜」とは?

「こうべ旬菜」は人と環境に配慮して、神戸市内で栽培された野菜です。
種類は18品目あり、主に神戸市中央卸売市場を通じて市内の小売店や量販店等で販売されています。

こうべ旬菜ほうれん草写真
「こうべ旬菜」の特長
・化学肥料や化学合成農薬の使用を通常栽培よりも減らして栽培しています。
・生産工程を生産者自らがチェックする「こうべ版GAP」に取り組んでいます。
※GAP:Good Agricultural Practice(良い農業の実践)
「こうべ版GAP」とは?

こうべ旬菜のシンボルマーク『菜菜ちゃん』

こうべ旬菜シンボルマーク菜菜ちゃん
地元の野菜として、市民に親しまれ、末永く愛されるように、愛称を「こうべ旬菜」としました。
「こうべ旬菜」のシンボルマーク『菜菜ちゃん』は、農家の皆さんが心を込めて作る「新鮮」で「安心」して食べることができる神戸育ちの野菜と、消費者の満足な顔をイメージしてデザインしたものです。
『菜菜ちゃん』は野菜を包装するビニール袋や結束するテープに印刷されています。

こうべ旬菜の種類(18品目)

旬に応じて、18品目が生産、出荷されています。
こうべ旬菜の出荷時期

主な品目紹介

「こうべ旬菜」の主な品目をご紹介します。
<参考・出典>ひょうごの野菜(発行:兵庫県)

小松菜

西区平野町、伊川谷町、櫨谷町を中心にハウス栽培され、1年を通して出荷されています。
1975年頃から露地栽培が始まり、その後、品種改良とともに、2000年頃から生産量が増加してきました。
小松菜はカロテン、ビタミンC、鉄分、カリウムなどを含み、野菜の中では特にカルシウムが豊富に含まれているので、育ちざかりの子供たちにもオススメです。
根付きのままの束や鮮度保持包装袋で出荷されており、鮮度が高く、葉が生き生きと艶やかです。

こうべ旬菜小松菜写真

小松菜栽培風景写真

キャベツ

西区岩岡町を中心に1935年頃から栽培が開始され、1960年~1965年には飛躍的に栽培面積が拡大しました。
10月~翌年6月頃まで、夏場以外は出荷できるよう、品種と作型を組み合わせてリレー栽培を行っています。冬の間はよく締まった重量感のある冬キャベツ、春はやわらかな春キャベツが栽培されています。
地元で生産された完熟堆肥による土づくりや有機質肥料を中心とした肥料の使用など、環境や人にやさしい栽培に取り組んでいます。

こうべ旬菜キャベツ写真 キャベツ栽培風景写真

水菜

西区伊川谷町を中心に、西区のほぼ全域で1年を通して栽培されています。
1975年代頃から冬場の品目として大株水菜の栽培が開始され、その後、サラダなどの生食需要に対応した小株で葉のやわらかい品種なども増加、少しずつ生産を伸ばしてきました。
食物繊維が多く、しゃきしゃきとして食感がよいので、鍋物はもちろんサラダやパスタのトッピングなど幅広く利用できます。
都市近郊の強みを生かし、鮮度と食味にこだわった水菜を生産、出荷しています。

こうべ旬菜水菜写真 水菜栽培風景写真

ほうれん草

西区伊川谷町、玉津町、平野町を中心にハウス栽培され、夏場を除き、ほぼ年間を通して出荷されています。
1955年代後半から栽培がはじまり、当時は露地栽培がメインで、夏のすいか、冬の白菜、その間にほうれん草という栽培サイクルでしたが、ハウスによる施設栽培が普及し、生産量が増加しました。
ほうれん草は鉄分が多く、栄養価の高い野菜で、おひたしやバター炒めなど幅広く利用できます。
根付きのままの束や鮮度保持包装袋で出荷されており、鮮度が高く、葉が生き生きと艶やかです。

こうべ旬菜ほうれん草写真2 ほうれん草栽培風景写真

チンゲンサイ

今では中国野菜でお馴染みですが、西区で栽培を開始した1977年頃は全国的に見ても産地が少なく、あまり世間に知られていない野菜でした。当初は食べ方も知られていなかったので、生産者自らが店頭に立ち、試食会やレシピ紹介など、PRを重ねて需要を伸ばしてきました。
現在は主に、西区岩岡町、伊川谷町で栽培されています。
農薬や化学肥料を減らし、有機質肥料や完熟堆肥を使用して栽培するので、株張りがしっかりして艶があり、葉色も鮮やかです。しゃきしゃきとした食感が特徴で、短時間での炒め物がオススメです。

こうべ旬菜チンゲンサイ写真 チンゲンサイ栽培風景写真

ブロッコリー

西区岩岡町、神出町を中心に、西区のほぼ全域で栽培され、主に11月~3月と5月に出荷されています。
かつてカリフラワーが主流だった1975年頃に新規作物として緑のブロッコリーを栽培し、広まったと言われています。
主に花の蕾部分を食べるので、収穫適期が短く、天候により出荷時期が左右されやすい野菜ですが、ブロッコリーが凍ってしまう真冬以外は朝どりをして、新鮮なものを出荷されています。
ビタミンCや葉酸を豊富に含み、彩りが良いため、サラダや添え野菜にも活躍します。

こうべ旬菜ブロッコリー写真 ブロッコリー栽培風景写真

スイートコーン

西区岩岡町を中心に栽培されています。1989年頃に、キャベツの前作に、土壌改良などのために栽培していたソルゴー(緑肥作物)をスイートコーンに転換しました。
現在では、6~7月に収穫する春夏作だけでなく、その後再度植付けして10月頃収穫する作型にも取り組んでいます。
スイートコーンは収穫してから時間の経過とともに糖度が低下してしまいますが、都市近郊の立地を生かして、朝早くに収穫したものの大半がその日のうちに店舗に並ぶため、獲れたての高い糖度のまま消費者に届けられています。
穫れたては特に甘くてジューシーなので生でも食べることができ、お菓子やパンの材料にも適しています。

こうべ旬菜スイートコーン写真 スイートコーン栽培風景写真

こうべ再生リンによる資源循環

こうべハーベストイメージ
リンは、窒素、カリウムとともに農作物の栽培に不可欠な栄養素ですが、現状、日本ではほぼ全量を外国からの輸入に頼っています。神戸市の東灘下水処理場では、下水からこの貴重なリンを回収し「こうべ再生リン」と名付けて、資源の有効利用を行っています。
この「こうべ再生リン」を配合した肥料「こうべハーベスト10-6-6-2」は、「こうべ旬菜」のスイートコーン、キャベツ、ブロッコリー等の栽培暦に取り入れられ、使用されています。
神戸で生まれた地産地消肥料を神戸産農産物に活用することで、地域内資源循環の取組みを行っています。
詳しくは下記のサイトをご覧ください。
資源循環「こうべ再生リン」プロジェクト

お問い合わせ先

経済観光局農水産課