最終更新日:2024年10月28日
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北野・山本地区は明治以来、雑居地として発展してきたことから、洋風建築と和風建築が混在し、独特の町並みを形成してきました。
エキゾチックで個性的な景観を保全・育成するために、神戸市では明治・大正・昭和初期の33件の洋風建築物と7件の和風建築物を伝統的建造物として認定していますが、これら以外にも異人館をはじめとする伝統的遺産が現存しています。
北野・山本地区は、1975年度に国の補助を受けて地区の調査が実施されました。
1978年神戸市都市景観条例の制定に伴い、この地区の歴史的建造物を含む景観保全が検討され、1979年10月に市の都市景観形成地域、1979年12月伝統的建造物群保存地区として指定され、さらに1980年4月10日に国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されました。
近代都市神戸の歴史と豊かな国際性を語りかける地区として、継承すべき伝統と新しく作られる景観とのほど良い調和のなかに、歴史的風致を保ちながら神戸らしい個性あるまちづくりをすすめています。
神戸市北野町山本通伝統的建造物群保存地区(以下、伝建地区)域内で、建築物などの新築・増築・改築・移転・除却、外観を変更することとなる修繕・模様替・色彩の変更などを行う場合には、許可申請が必要です。
北野町山本通景観計画区域・伝統的建造物群保存地区のパンフレット(基準、許可申請の手引き)(PDF:3,979KB)
伝統的建造物郡保存地区を含む景観計画区域は、景観計画に定められた屋外広告物の表示などに関する制限が神戸市屋外広告条例に基づく許可基準になっていますので、事前に住宅都市局景観政策課にご相談ください。
明治以来、多くの外国人が日本人と共に住み続けてきた北野・山本地区は、異国情緒豊かな住宅地として、また洗練されたファッションタウンとして、神戸を代表する地区となっています。
神戸市では、このような個性的で優れた景観をまもり、そだてるために、この地区を「景観計画区域(北野町山本通都市景観形成地域)」および「伝統的建造物群保存地区」に指定し、建築物などの新築などにあたっては基準に基づく誘導を行っています。
まちの景観を本当に良くするためには、建物を設計したり利用する人々が建物を計画する際にそのまちの姿を十分に理解し、まちなみの理想と将来像を考えることが大切です。その上で景観基準を守る姿勢が求められるのではないでしょうか。
このようなことから、北野・山本地区景観ガイドラインでは、地区の状況を整理するとともに、建築物などの計画・設計にあたっての配慮事項をガイドラインとしてまとめています。