ホーム > 安全・安心 > 消防 > 防火・防災(防火管理・防災管理等) > 職場を守る防災マニュアル > 自衛消防訓練マニュアル > 自衛消防訓練 実施要領
最終更新日:2024年1月12日
ここから本文です。
総合訓練の流れを図式化すると下の図のようになります。
※図をクリックするとPDFで開きます。
出火場所、燃えているもの、延焼範囲、避難を要する者の数、場所などの想定を考えてください。
火元の確認には、非常用受話器(受信機との連絡電話)・懐中電灯・拡声器・マスターキーなどを携行しましょう。
大声で「火事だー!火事だー!」と叫びながら、火事であることを周囲に知らせるとともに、非常警報設備(非常ベル)の押しボタン、自動火災報知設備の発信機を押しましょう。
また、その他の方法(無線や電話など)で防災センターなどに知らせることも大切です。
自動火災報知設備のベルが鳴りました。どこかで火災が発生した模様です。
すぐに受信機で出火階(出火場所)を確かめ、在館者へ予備放送を行うとともに、現場に出向くか、あるいは非常放送設備等を使用して、火災の有無の確認を他の者に指示します。
詳細は下記のページをご覧ください。
発見者から「火災」の連絡を受ければ、119番通報訓練と、自衛消防隊や在館者への非常放送等を迅速に行う訓練を実施します。
初期消火は、自衛消防活動の中でも非常に重要な活動です。屋内消火栓や消火器などの設置場所や機能を確認したり、その使用方法などを習熟させることを目的とした訓練です。
初期消火の限界は炎が天井に達するまでです。炎が天井に広がると初期消火は困難になりますので、避難を最優先してください。
なお、炎が天井に達していなくても、煙が多い場合は避難を優先してください。
できるだけ姿勢を低くして、煙や熱から身を守るように構えます。
逃げ口などの避難路を確保してから消火しましょう。
実際にオイルパン等で火を燃やして粉末消火器等で消火する訓練と、訓練用消火器を使って訓練する方法があります。
一定規模以上の建物には屋内消火栓設備が設置されていますが、消防隊が使用する設備と誤解されるなど、過去に屋内消火栓をうまく使うことができず、火災が拡大した事例もあります。
いざという時に有効に使用できるよう、取り扱い訓練を行いましょう。
屋内消火栓の使用方法については、下記のページをご覧ください。
スプリンクラー設備は、室内温度の上昇により、温度ヒューズが溶融してヘッドを開放し、自動的に放水します。自動消火設備として、非常に有効な消火設備ですが、制御弁を閉じるまでは水が止まらず、水損(水による下階等への被害)が大きくなります。制御弁の閉鎖訓練も大切です。
火災の際に、避難階段、避難設備、避難器具の設置場所を把握していなかったり、その使用方法を知らなかったために、適切な誘導ができずに大惨事を招いてしまったという事例があります。
火災時に、避難者を秩序正しく迅速に安全な場所へ誘導するため、避難経路の決定、避難場所・避難方法の伝達、パニック防止、非常口の開放、逃げ遅れた人の人数確認などを考慮して行います。
階段などの避難経路を使って安全に避難してみるほか、避難器具などの使い方を覚えます。
あなたの事業所に設置されている避難設備の位置を確認しましょう。
「非常口」「避難階段」「避難器具」等、非常時に建物の外に避難するための設備を探してみましょう。
※非常口や避難階段へ通じる扉の上には誘導灯があります。
実際に「非常口」や「避難階段」、「避難器具」等を使って避難してみましょう。
通路や階段、防火戸の前などに物が置かれていませんか?避難の障害になるだけでなく、避難経路への延焼拡大の危険性がありますので、避難経路には物を置かないようにしましょう。
また、防火戸の下にくさびなどの詰め物をしていませんか?防火戸が閉まらないと、避難経路に煙が流入し危険です。
建物内の人を確実に「避難誘導」しましょう。
避難誘導の要領と避難の際の注意点については、下記のページをご覧ください。
多数の人が利用する建物では、一斉に「早く逃げたい!」と慌てて出口に殺到するという「パニック状態」が発生することがあります。
消防隊への情報提供の訓練を行います。
現場の詳しい状況(逃げ遅れた人の有無、けが人の有無、火災の状況、消防隊の活動障害の有無とその内容)を伝達します。