持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)とは、2015年の国連サミットで採択された国際目標です。
「社会・経済・環境」の3つの問題を軸とした16個の目標と、それらの目標達成のためのパートナーシップを充実させる目標の全17の目標で構成されています。
全世界の経済や環境や社会がより良く、豊かで幸せな未来となるよう、それぞれの分野の目標を2030年までに達成することを世界各国が目指しています。
社 会
貧困が理由で食べ物や住む場所が無い、教育や病院など生きるために必要なサービスが受けられないといった社会的問題や、様々な差別を撤廃する。
環 境
全ての人が安価で安全な水を利用するための基盤を作る。また環境や気候変動の問題解決、気候関連の災害や自然災害への備えを強化する。
経 済
エネルギーや資源を有効活用し、持続可能な消費・生産体制を整える。またあらゆる不平等を無くし働き方を改善、経済成長を続けられる基盤をつくる。
社会・環境・経済問題達成
のためのパートナーシップ
開発途上国と先進国のパートナーシップを強化、資金・知識・技術などを共有することで、社会問題・環境問題・経済問題の目標達成を目指す。
SDGsは、単なる社会貢献活動の一環ではなく、その活用によって、「企業イメージの向上」、「社会課題への対応」、「持続可能な経営を行う生存戦略」、「新たな事業機会の創出」が期待できる、今後の企業経営を支える重要な視点と言われています。
さらには、昨今SDGsは、学校教育の一環として幼稚園〜大学まで、様々なタイミングで学ばれており、2019年〜2021年の大卒就活生の企業選択の基準では「社会貢献度の高さ」が第1位に上がっており、仕事を通じて社会貢献したいと考える就活生が非常に多いことが分かります。採用活動という観点でみても、企業でSDGsに取り組み、情報発信することは非常に重要です。
(https://www.disc.co.jp/press_release/7937/ 参照:DISCO 就活生の企業選びとSDGsに関する調査)
SDGsに取り組む神戸市内の企業紹介 参加企業募集
KOBE JOB PORTでは、SDGsに取り組んでいる企業を紹介するページを2022年に公開します。問題解決の目標に向けて取り組みを行っている神戸市内の企業の情報発信を行うため、参加企業を募集しています。詳細は以下からご確認ください。
では、実際にどのような行動が目標に当てはまるのか、以下で一例を紹介します。もしかすると意識していないだけで、目標に当てはまる取り組みを既に行われているかもしれません。
社会問題の解決目標
1.貧困をなくそう
- 公平、公正な商品の購入(フェアトレード)
- 子ども食堂、無料塾、寺小屋の開催、協力
- 寄付や支援活動への参加
3.すべての人に健康と福祉を
- 定期的な健康診断の実施
- 健康寿命延伸のため、日々の体操の実施
- 交通事故を起こさないための仕組み作り
4.質の高い教育をみんなに
- 世界や日本の教育の現状を知る
- 学習支援ボランティアへの参加、寄付
- 不登校支援団体への寄付、支援
5.ジェンダー平等を実現しよう
- 男女が平等に活躍できる環境を作る
- 妊娠、出産後も働き続けられる環境を作る
- 男性の育児休業取得を促進する
7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに
- 再生可能エネルギーを取り入れる
- 不要な電気製品の主電源を切ることの習慣化
- 公共交通機関の利用を推進する
11.住み続けられるまちづくりを
- 地域の環境、ライフライン整備への取り組み
- 地域活動、まちづくりへの参加
- 都市部からの移住、就職への支援
16.平和と公正を全ての人に
- 性別や年齢に捕らわれない雇用を行う
- 互いが意思決定できるフェアトレードを行う
- 開発途上国への様々な支援に参加する
経済問題の解決目標
8.働きがいも経済成長も
- 公非正規職員と正規職員の収入格差を見直す
- 不要な業務はないか見直し、
ワークライフバランスを実現させる
9.産業と技術革新の基盤を作ろう
- 災害のリスクに対応できる事業整備
- 世界のインフラ整備への寄付、支援
- 最新技術への理解を深める
10.人や国の不平等をなくそう
- 人種、性別、宗教、障害等の不平等を無くす
- ユニバーサルデザインを採用し、障害者が
平等に働ける場所や活躍できる場所を作る
12.つくる責任、つかう責任
- 生産量、消費量を見直し、廃棄物を減らす
- 自社製品の下取りを行い、リファービッシュ品
(メーカー再生品)として販売する
環境問題の解決目標
6.安全な水とトイレを世界中に
- 世界の水源と衛生施設の現状を知る
- 貯水槽や水道整備、手洗い場、トイレが必要な
国へ設置を支援するための寄付する
13.気候変動に具体的な対策を
- 社内でクールビズ・ウォームビズを日常化し
冷暖房だけに頼らない社内環境を作る - 使用しない機器の電源は切る
14.海の豊かさを守ろう
- 海や河川の清掃ボランティアへの参加
- MSC認証やASC認証のラベルがついた
サステナブル・シーフードを選ぶ
15.陸の豊かさも守ろう
- 生態系に影響がないか、事業を見直す
- 植樹活動への参加
- 森林整備で間伐された木材等を再利用する
目標達成のために
17.パートナーシップで目標を達成しよう
- SDGs関連のイベントに参加し、他社の取り組みを学ぶ
- 教育機関や地域などで、SDGs教育や自社の取り組みを紹介し
SDGsの輪を広げる
「中小企業のためのSDGs活用ガイドブック」
(独立行政法人中小企業基盤整備機構 近畿本部)
https://www.smrj.go.jp/regional_hq/kinki/news/2020/favgos000001dlat.html
経営面からSDGs意識した方が良い4つの視点や、SDGs経営に取り組むための5つのステップも紹介されています。
P.13には「自社の事業の中でSDGsへの貢献にあたる取り組みを探す、または、自社で取り組むSDGsに関係する優先課題を決定する」を掲載しています。
「持続可能な開発目標(SDGs)活用ガイド」(環境省)
https://www.env.go.jp/policy/sdgs/
本編P.13〜に「取組の進め方」、資料編には、「SDGsに取り組む際に活用しやすいツールや参考情報、取組事例、公的支援の紹介」を掲載しています。
17の目標の一例の中に、既に取り組まれている目標、また、今後取り組める目標があったと思います。 より多くの企業や個人がSDGsに参加して目標を実現するためにも、企業が自社の取り組みの事例を発信し、情報共有を行うことが大切です。
KOBE JOB PORTでは、SDGsに取り組んでいる企業を紹介するページを2022年に公開します。 問題解決の目標に向けて取り組みを行っている神戸市内の企業の情報発信を行うため、参加企業を募集しています。 詳細は以下からご確認ください。