バンドー化学株式会社 × 株式会社シナジーカフェ
(左)バンドー化学株式会社 人事部/野 仁志 様
(右)株式会社シナジーカフェ サービスクリエイティブ部/福間 裕樹 様
意外に多い?!
「B to B」「B to C」の共通点
Q1. ご自身が就活をしていた時、「B to B」と「B to C」の
どちらをメインにしていましたか?
福間様(以下 敬称略):
私ははじめからB to Cに絞って就活をしていました。「専門知識や資格を持っていない自分ができることって何だろう」と考えた時に、エンドユーザーであるお客様に対してダイレクトにサービスを提供するB to Cの仕事が頭に浮かんだんです。日常生活とつながっていて、自分が働く姿をイメージしやすかったことも理由のひとつです。
野様(以下 敬称略):
私もエントリーしたのはB to B企業だけでした。もともとモノづくりに関連した仕事に就きたいという気持ちがあり、自社製品をさまざまな業界に提供することで社会に貢献できることに魅力を感じたのが動機です。
福間:
フォーカスするポイントが異なっていても、“人の役に立てる仕事に就きたい”というところでは共通しているように感じますね。就活で業態の他に重視した点はありますか?
野:
ひとつは、愛着がある神戸に本社があること。もうひとつは、自分で仕事をつくって実行できる環境で働きたいと考えていたので、会社の規模に注目しました。実際は違うかもしれませんが、大企業だと自分の裁量で動ける範囲が限られていて、小さな企業だと関わる仕事の規模も小さくなるように感じたんです。こうした自分の希望に合致していたのがバンドー化学でした。
福間:
なるほど。私はシナジーカフェに中途入社したのですが、転職の動機が、いま野さんがおっしゃったことだったんです。当社に入社するまで東京で働いていて、たまに神戸に帰った時にこの街の魅力を実感して「戻りたいな」と。そして新しいキャリアをはじめるなら、自分で仕事を生み出せる会社で働きたいと思ったんです。会社とのマッチングという意味では、会社の規模に注目するのもひとつの方法ですね。
Q2. それぞれの仕事のやりがいは?
野:
当社でいえば、主にベルトやゴム関連の製品を自動車や農業などさまざまな業界のお客様に提供することで、ビジネスの支援だけでなく社会貢献にもつながることです。一般的にはほとんど知られることはありませんが、「見えないところで社会を支えている」という気持ちを持って働けるところも魅力だと思います。
福間:
当社のような飲食業のやりがいは、何といっても来店されたお客様から「おいしい!」「楽しかった」といった言葉を直接いただけることです。当社はできる限り地産地消を実践するようにしていて、生産者様が手間ひまかけて収穫された食材を料理して、お客様によろこんでいただけることも醍醐味です。また、私が所属しているような本部機能を担う部署は、最前線の店舗を支えているという気持ちで業務にあたっています。そういうところは、野さんのお仕事と共通するところがあるかもしれません。
野:
B to B、B to Cとカテゴライズしていても、お客様にサービスや製品を提供するという意味では同じなので、共通点も多いように感じます。そうした中でB to Bの特徴を挙げるとすれば、お客様が専門的な知識を持っておられる場合が多く、窓口となる営業担当も製品知識が必要で、提案する際には論理的なアプローチが求められます。また、お客様と長く取引ができるよう、信頼関係を築くことが大切です。
福間:
その辺りは大きな違いですね。飲食店に来られるお客様はさまざまで、食材や料理について専門的な知識を持っておられる方は稀。そういったお客様にその場でおいしいかどうか、雰囲気が良いかどうかを評価されるところが非常にむずかしく、満足していただけるサービスを提供することが最大のやりがいです。
野:
確かに、お店に来られたお客様にはリピーターになっていただくことが重要ですよね。
福間:
そうなんです。はじめて来店された時の“点”のつながりから、長く利用していただける“線”のつながりにできてこそ、お客様によろこんでいただける店舗だと思います。
Q3. どんな人が向いていると思いますか?
野:
職種を問わず、コミュニケーション能力を含む人間力のある人。そして、お客様のニーズをいち早くキャッチするために、世の中の動きに関心を持てる資質も重要だと思います。
福間:
同じく、です(笑い)。これは、B to B、B to Cにかかわらず、社会人として重要な要素といえるんじゃないでしょうか。付け加えるなら、お客様はもちろんのこと、一緒に働く仲間や自分自身も大切にてきる人。人の役に立ったり、よろんでもらえる仕事をするためには、まず自分自身が充実した生活を送り、イキイキと働くことが大切です。
野:
そうですね。会社が働く環境を整えることは不可欠ですが、一人ひとりが「より良い職場」、「より良い会社」にしていこうという意識を持つことも必要ですね。
Q4.「B to B」と「B to C」、それぞれの採用でむずかしいと感じることは?
野:
B to B企業共通の課題だと思いますが、黒子的な存在のため、会社の認知度が低いことと、どんな事業を展開しているのかが伝わりにくいことです。いきなり専門的な話をしても、学生のみなさんにはなかなか響きません。ですので、まずは会社の雰囲気や社員がどのように働いているのかを知ってもらうようにしています。最近では、ライヴ形式でオンライン会社見学を実施しています。
福間:
いい企画ですね。確かに当社のような飲食業は、仕事内容が分かりやすい利点はありますが、他の企業とどのように差別化を図るかがむずかしいです。また、飲食業は労働時間がきびしいというイメージが強く、今の学生の方々は敬遠しがちという課題があります。居酒屋など店舗によっては夜の勤務になりますが、当社では働く環境づくりに力を入れており、プライベートの時間をしっかり持てるようにしています。
野:
ワークライフバランスは欠かすことのできない要素。当社では、勤務時間にコアタイムを設けておらず、月単位で定められた時間勤務して、タスクを実行すれば良いという制度を採用しています。スケジュール調整に幅ができて、とても働きやすいです。
福間:
学生の方々との接点をどのようにつくるか、そしていかに会社の特長や魅力を伝えるかは、どの業態、どの時代も大きな課題。その取り組みとしてSNSを積極的に活用したり、Webサイトを若い人の感性に合ったものにするなど、いろいろ試行錯誤しているところです。
野:
伝える情報に合ったメディアを選び、興味を持てるように伝える。言葉で言うのは簡単ですが、実行するのは本当にむずかしいですね(笑)。
Q5. お互いにうらやましいと思うことはありますか?
野:
先ほどの話と重複しますが、認知度が高く、事業内容が伝わりやすいところでしようか。
福間:
確かに学生さんにとってB to C企業は親しみを持ちやすいというか、距離が近い面はあるかもしれません。ただ、そこからがむずかしいところで、いかに当社の求める人物像と学生の方々が思い描く会社像とをマッチングさせるかが課題です。そういう点は、カタチのあるモノをつくっておられる御社の方がマッチングしやすいように感じるのですが・・・・。
野:
お互いに、ないものねだりのような感じになってきましたね(笑)。この辺りを掘り下げてお話しすれば、お互い参考になるところがあるように感じます。
Q6. もう一度就活するとすれば、「B to B」と「B to C」の
どちらに就職したいですか?
野:
むずかしい質問ですね。私は入社3年目で、人事担当ですので、まだB to Bならではの仕事をそれほど多く経験していないのが正直なところなんです。ですので、B to B企業に就職して、多くのことを吸収したいと思います。
福間:
私もB to Cかな。可能なら、今までの経験をキープした状態で就活したいですね。そうしたら、もっといろいろなことができる!
野:
それができれば、みんなそうしますよ(笑)。
福間:
確かに。学生のみなさんには悔いのない就活をしてほしいと思います。そのためにも、準備をしっかりしておくことをおすすめします。
Q7. ご自身が感じる神戸の魅力は?
福間:
よくある回答だと思いますが、コンパクトなエリアの中に山と海と街があることです。そして街並みが美しく、地元の人たちがとても大切にしているところが素晴らしいと思います。
野:
私は通勤でポートライナーを利用しているのですが、山と六甲山と神戸の街並みを一望できるんです。この景色は毎日見ても気持ちいいです。こういう何気ないことって、人が暮らす上でとても重要だと思います。あと、おいしいお店が多くて、会社のメンバーと食事に行くのが楽しみのひとつになっています。
福間:
それじゃあ次回は、ぜひ当社の店舗にお越しください(笑)。
会社紹介
バンドー化学株式会社
バンドー化学株式会社のはじまりは1906年。日本初の伝動ベルト「坂東式木綿調帯」を開発して以来、同じく日本初となるコンベヤベルトやVベルトを開発するなど、先進的な製品を生みだしている。海外展開にも力を入れており、現在アジアを中心に世界十数カ国に拠点を持ち、現地需要や自動車、OA機器メーカーの海外展開に対応。近年は強みである技術力を活かして、環境にやさしい製品づくりに取り組んでいる。
株式会社シナジーカフェ
「外食を おいしく、たのしく、おもしろく!」というミッションに掲げ、多種多様な飲食店の運営やコンサルティング、イベント企画などを展開する株式会社シナジーカフェ。個性の異なる社員が力を合わせることで相乗効果(シナジー)を生みだし、自分たちでしか創れない価値を社会に発信する会社を目指している。求める人物像は、お客様を思う気持ちと同じように、仲間や自分自身も大切にできる人。