新しいチャレンジによって
歴史を更新しつづける
富永貿易株式会社
代表取締役 富永 昌平 様
大学卒業後、3年間の銀行勤務を経て、アメリカに留学。帰国後、富永貿易に入社。営業をはじめさまざまな部署で経験を積み、2015年に代表取締役社長に就任。90年におよぶ伝統を受け継ぎながら、10年先、20年先を見据え、新しい取り組みに挑戦している。学生時代はラグビーに打ち込み、今も時間がある時はラグビー場へ足を運んで観戦するのだとか。
ピンチをチャンスに変える
柔軟な姿勢が持ち味
私たち富永貿易は、「食」を軸にした商社事業、メーカー事業、OEM事業を展開しています。商社事業ではグロッサリーやナッツといった原料の輸入販売、メーカー事業は自社で工場を持たないファブレスメーカーとして、飲料・酒類などの商品開発から販売までを手掛けています。そして近年は、これらの事業で培ったノウハウとネットワークを活用して、お客さまのオリジナル商品を開発するOEM事業にも力を注いでいます。
創業時は輸出が中心でしたが、時代の流れと共に事業内容も変化し、現在は輸入がメインに。当社の歴史を振り返ると、時代の動向やお客さまのニーズに対応するため、フレキシブルに事業を展開してきたことが特色として挙げられます。
ターニングポイントとなったのは、1985年に先進5カ国で交わされたプラザ合意。この協定の影響で大幅な円高が進み輸出業が厳しくなると、いち早く事業の軸を輸入業にシフトしました。まわりからは「うまくいかない」と言われましたが、企業努力を重ねて軌道にのせました。当時は容器の缶だけを輸入していたのですが、「缶に飲料を入れて販売すれば、低価格高品質の商品を提供できるのでは」というアイデアが生まれ、実行したのがメーカー事業のはじまりです。この取り組みは現在、清涼飲料水と酒類の自社ブランド「神戸居留地」に発展しています。このように時代の動きにアンテナを張り、新しいことにチャレンジする精神は今でも息づいています。
社員も商品も
個性を大切にする
「チャレンジ精神」が当社の持ち味と言いましたが、保守的になりがちな時期もありました。しかし、それでは会社は停滞し、時代に取り残されてしまう。人の体に例えると、血のめぐりが悪いと健康を損なうのと同じように、会社も新しい試みをして動きを活性化させることが不可欠なんです。そのために自分自身を含め、すべての社員が活発に意見を発信するように意識しています。また、社長としてさまざまなアイデアや意見を反映できる環境づくりに力を入れています。
こうした取り組みでかたちになったのが、「神戸居留地」のラインナップのひとつである「素滴しぼり」というチューハイです。飲料業界は価格競争になる傾向が強いところ、この商品ではとことん美味しさにこだわり、価格は少し高めに設定しました。こうした商品の個性が付加価値となり、少しずつ認知度も上がっています。先ほどもお話しさせてもらいましたが、このように柔軟・スピーディーに動けることが大手メーカーとは異なる当社の強みだと自負しています。
「暮らしをうるおす、新たな食のマーケットをつくる」というビジョンを掲げているように、「食」を通じて社会に貢献できることが、私たちの使命であり、仕事のやりがいです。その一環として、今後は商品開発や輸出業の強化を図っていきたいと考えています。
そのため、「食」に興味があり、当事者意識を持って主体的に行動できる方と一緒に働きたい。個性豊かな社員が集まり、大きな力を発揮する会社にしたいと思っています。すべての社員が安心して長く働きつづけられるように、子育て支援を含めワークライフバランスにも力を入れていますので、会社と共に成長してくださることを期待しています。
神戸は一人ひとりにとっての
魅力が見つかる街
私は生まれも育ちも神戸という、根っからの神戸っこです。神戸の魅力はたくさんあり過ぎてひとつにしぼるのはむずかしいのですが、強いて挙げるとすれば、新しいものをいち早く取り入れ、自分のスタイルにする文化が根づいているところです。これは当社の特色に通じるように感じます。もちろん海と山が近くにあり、まちなみが美しいことも魅力。個人的にはゴルフが好きなので、街の近くにゴルフ場がたくさんあるのがうれしいですね。神戸は一人ひとりにとっての魅力が見つかる街と言えるのではないでしょうか。ぜひ神戸に本社を構える当社で力を発揮して、仕事もプライベートも充実させてください。
神戸イチオシスポット
サウナ好きでもあるので、いろいろな施設に出かけてリフレッシュしています。
「神戸クアハウス」さんや「神戸サウナ&スパ」さんは、よく利用させてもらっています。
会社紹介
富永貿易株式会社
1923年創業の富永貿易は農産物の輸出業からスタートし、大きく成長。現在は輸出業で培ったネットワークを活かし、食を軸にした商社事業、メーカー事業、OEM事業を展開。世界各国のパートナーと協力し、食の価値の共創を目指している。日々の業務に加え、職場の環境づくりも社員が積極的に関わるなど、一人ひとりの個性や意見が反映される社風も大きな特長。