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神戸市立医療センター中央市民病院に細胞治療センターを開設

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記者資料提供(2024年11月14日)
健康局地域医療課
神戸市立医療センター中央市民病院は、神戸市の基幹病院として、安全で質の高い医療を提供し、市民の生命と健康を守る役割を担っています。
このたび、今後ますます発展が期待されている再生医療および細胞治療を、安全かつ高い水準で実施することを目的に、院内に「細胞治療センター」を開設しましたのでお知らせします。

細胞治療の現状

近年、難治性の血液がんに対して、患者ご自身のT細胞(白血球の一種で免疫細胞として働く)を取り出して、がん細胞を攻撃できるよう遺伝子を改変し、患者に戻す「CAR-T細胞療法」と呼ばれる、免疫性を高める細胞治療が注目されており、中央市民病院では既に治療を行ってまいりました。
さらに、最近では幹細胞(注)を用いた再生医療である細胞治療も注目され、再生医療等製品の承認品目は増加の一途をたどっており、とりわけ、血液疾患、神経疾患、膠原病、心疾患、糖尿病、眼疾患等、様々な疾患に対する治療の選択肢が広がることが期待されています。
(注)幹細胞:多様な種類の細胞に分化する能力を持つ細胞のことで、大きく2種類に分かれ、体内に存在し、限られたいくつかの細胞に分化できる「体性幹細胞」と、iPS細胞のように体を構成する様々な細胞に分化できる能力を持つ「多能性幹細胞」があり、再生医療や細胞治療の分野で注目されています。

細胞治療センター」の概要

(1)開設時期

 2024年11月1日
(2)機能と役割
①細胞治療へのより充実した体制の実現
 細胞治療には、ドナー細胞準備のための採取、調製、移植(投与)、移植後の管理など専門的な体制が必要ですが、細胞治療センターがワンストップで各診療科と連携することで、各診療科が行う細胞治療を支援し、患者にとって適切な治療を提供していきます。
②細胞製剤の治験
 院内の臨床研究推進センターと連携し、細胞製剤の治験に対応していきます。
③今後の取り組み
 中央市民病院では、これまで「CAR-T細胞療法」を中心に細胞治療を行ってきましたが、今後はこれに加えて、幹細胞を用いた次世代の再生医療技術を取り入れた新たな治療方法の提供にも取り組んでいきます。