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#7119救急医療相談後の追跡調査結果および運用の見直しについて

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記者資料提供(2024年9月12日)
健康局地域医療課
 救急出動件数が2年連続で過去最多を更新(2022年:97,231件、2023年:99,683件)し、今年も更に記録更新するペース(2024年8月末時点:67,183件)で出動件数が伸び続ける中で、不要不急の救急利用を無くし、持続可能な救急医療体制を確保するための対策が必要とされています。
神戸市では、看護師資格を持つ相談員が医療機関を受診すべき時間の目安や救急要請の必要性について助言を行うサービス『#7119(救急安心センターこうべ)』を運営し、救急出動や夜間・休日における医療機関の負担軽減に取り組んでいます。昨年度、#7119で案内した結果を市内医療機関で追跡調査した結果、診察した医師から「もう少し遅い受診案内で良い」との評価が高い割合で確認されたため、今後の更なる救急医療の需要増大を見越して、下記のとおり受診案内の表現を見直すこととしました。

1.見直しの概要

 #7119で相談員が症状を聞き取った結果、5段階の緊急度に応じて医療機関を受診すべき時間の目安を伝える際、
即座に受診が必要な症状以外は、夜間・休日における受診を促さないような表現に改めます。

【受診すべき時間の目安を伝えるための表現】

赤(緊急):今すぐ救急車(特に緊急度が高い場合は119転送)

橙(準緊急):2時間以内を目安に受診(救急車以外)

黄(低緊急)
【新】(平日日中)本日診療時間内に受診 ・(休日夜間)翌日早めに受診
【旧】6時間を目安に受診

緑(非緊急)
【新】数日中に受診
【旧】明日には受診

白:受診の必要性なし

その他

※1)相談後に体調が悪化した時はどうするべきかの補足説明を新たに付加
 橙(準緊急)⇒119通報 
 黄(低緊急)⇒できるだけ早く受診 
 緑(非緊急)⇒早めに受診
 または(いずれの場合も)再度電話相談

※2)119通報で救急車の要請を迷っている場合などには、これまで同様#7119を案内し、救急車の必要性を判断するための連携を行います。

イメージ図

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2.追跡調査の概要

(1) 調査対象 

#7119 救急医療相談

(2) 調査方法 

① 相談者に受診時間の目安を案内(緊急度を助言)
② 相談者は案内された受診時間の目安を医療機関に回答
③ 診察した医師は#7119 が案内した受診時間の目安を評価

(3) 調査期間 

2023年10月から2024年3月末

(4)調査結果 

 概ね適切な案内であったとの評価を受けたが、相談の時間帯や曜日に関わらず早め早めの受診を勧める案内となっていたため、必要以上に夜間休日の受診を促す傾向が見られ、利用者・医療機関双方の負担につながっていたことが確認された。受診案内の表現を見直すことで、より適正なタイミングで医療機関の受診を促すことが可能になり、双方にとって負担軽減につながると判断した。

◆#7119で案内した受診時間の目安に対する医師の評価 

「適切」76.7% 
「要検討」23.3%

◆「要検討」の内訳 

「もう少し遅い受診案内で良かった」89.2% 
「もう少し早い受診を促すべきだった」7.5% 
             ※分類不可3.3%

結果の詳細について

その他結果の詳細についてはホームページにて公開中です。
https://www.city.kobe.lg.jp/a65055/bosai/kyukyuiryo/telephone.html
#7119利用者の皆さま、医療関係者の皆様、ご協力ありがとうございました。

【参考】#7119の概要

 短縮番号#7119にダイヤルすることで、24時間年中無休で下記の内容に対応します。
 (1)救急医療相談
    看護師資格を有する相談員が、総務省消防庁が定める手順書に基づいて詳細に症状を聞き取り、医療機関を受診すべき時間の目安や、
   状況により救急要請を勧める等、緊急度の判定を行います。緊急度の判断に迷う場合はオンコールによる看護師から医師に助言を求める体制も
   整えています。
 (2)医療機関案内
    症状に応じて相談時に開院している医療機関を案内します。