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定例会見 2023年4月14日

最終更新日:2023年4月14日

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  • 新型コロナウイルス感染症対対策
  • 神戸駅前広場が生まれ変わります!
 ・神戸駅前広場が生まれ変わります!

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新型コロナウイルス感染症対策

司会:

それでは、ただいまより4月1回目の市長定例会見を始めさせていただきます。

 市長、よろしくお願いいたします。

久元市長:

 よろしくお願いいたします。

 今日、私からお話を申し上げたい案件は、コロナウイルスと神戸駅前広場の2件です。

 コロナウイルスの感染状況ですけれども、今日の発生件数が92件ということで、先週の金曜日よりも減っておりまして、減少傾向にあると思います。一時は若干微増する傾向がありましたけれども、ここのところは落ち着いてきておりまして、感染も落ち着いているというふうに思います。現在の病床使用率15%ということで、重症者も1人です。

 ワクチンの接種、既に配布している予約券に基づくワクチンの接種は、最終段階に入ってきました。今、お送りしているワクチンの接種券の有効期限は5月7日までといたしまして、そして今後のワクチン接種につきましては、65歳以上の高齢者の方々、それから基礎疾患をお持ちの方、医療従事者や施設の職員の皆さんについては、これは春から夏、それから秋から冬の2回接種をしていただくということで、5月8日から接種はしていただけるようにいたします。接種券の送付は4月20日から行うと。接種券が到着すれば、予約をしていただけるようにいたします。こういう形で、次のステージに向けたワクチン接種などへの対応を進めていこうと思っております。

 コロナについては以上です。

神戸駅前広場が生まれ変わります!

 それから2番目のテーマです。神戸駅前の再整備、従来から計画の立案を進めてきました。神戸駅の再整備についてですけれども、前提といたしまして、少し神戸駅の歴史を振り返ってみたいと思います。

 神戸駅は、1874年、神戸港の開港から6年後に大阪、神戸路線の終着駅として開業いたしました。その2年前に新橋、横浜間の日本で初めての鉄道が開通した。その2年後、国内2番目の鉄道として開業したわけです。一時は、国内の鉄道を総括する国の鉄道局がこの神戸駅の駅舎の中に置かれていたこともあります。

 1889年に山陽鉄道、現在の山陽本線が開業いたしまして、神戸駅は東海道本線の西の終着駅、そして山陽本線の始発駅と、こういう非常に重要な役割を戦前から果たしてきたわけです。現在の駅舎、これは3代目の駅舎ということになります。1930年に鉄道の高架化に先駆けて開業をいたしました。

 こういう歴史がある神戸駅ですけれども、駅はそういう歴史があるわけですけれども、この駅前については、必ずしも好ましい状況にはないというふうに従来から考えてきました。

 まず、この駅舎は、非常にクラシックないい雰囲気なんですけれども、駅前広場は必ずしもそうではないと。特に、自転車があふれていると。相当職員が毎日注意をして整理をしておりますけれども、やはり自転車が乱雑に放置されている状況がありますし、このすぐ近くに湊川神社があるわけですけれども、この湊川神社の見通しが悪いというような、そういう指摘も行われてきました。また、この周辺の景観とこの駅が必ずしもマッチをしていないと、こういうことも言われてきたわけです。

 そこで、この神戸駅の再整備基本計画というのをつくりまして、2021年10月に策定をいたしました。この基本整備計画を策定する前にパブリックコメントも行いましたけれども、いろいろな意見が寄せられましたが、特徴的な意見は、神戸駅の周辺の歴史を、神戸駅の駅舎、そして周辺の歴史を大切にしてほしいと、三宮駅とはまた違う駅前広場にしてほしいというような意見。それから、使い勝手がいい駅前広場にしてほしいというような意見などが寄せられてきたわけです。

 また、昨年でしたか、神戸市会の未来都市創造に関する特別委員会からも同じような視点で、この神戸駅の歴史、そしてこの神戸駅周辺の歴史を大切にするようなコンセプトで駅前の整備をしてほしいと、こういうような意見も寄せられてきたわけです。

 こういうことを踏まえまして、この再整備基本計画に基づくリニューアルのイメージを、今回策定いたしました。このリニューアルのイメージは、これに基づいて、これから設計に入っていくというものです。

 このリニューアルの概要ですけれども、駐輪場が幾つか散在をしておりましたが、これを地下タワー式、神戸市では初めて、全国の自治体でもそんなに例がたくさんあるわけではありませんが、この地下タワー式を初めて導入いたしまして、平面駐輪場と併せて駐輪場を集約するということ。それから、バスのロータリーが、今かなりの面積を占めておりますが、これは発着するバス路線のダイヤなどから見まして、少し広過ぎるので、これをコンパクトにするということ。それから、地下街と地上とつながっているわけですけれども、ここに吹き抜けがあります。この吹き抜けの屋根が大き過ぎるということで、これをよりデザイン性の高い大屋根にすると、こういうような形でのリニューアルが主な概要です。

 スケジュールといたしましては、この4月に、今月中に地下タワー式駐輪場の事業者を募集いたしまして、それから設計など所要の手続に入り、2026年度から駅前広場の再編、リニューアルに取りかかり、2027年度から大屋根のリニューアルに取りかかり、2030年頃に全面リニューアルをしたいと考えております。少し時間がかかるように見えますが、これは実際この広場を利用しておられる皆さん、利用者の方々、それから発着をするバスの乗降客や、もちろんバスの運行などにも支障が生じないような形で、スピード感を持って、かつ慎重に対応をしていく必要がありますので、これくらいの期間が必要ではないかというふうに考えております。

 地下タワー式の駐輪場のイメージですけれども、これは実際に使われている地下タワーの駐輪場ですが、言うまでもなく地上から地下に入りますから、駅前、地上の空間が効率的に使えるようになる。それだけこの広場空間が確保されて、様々な用途に使えるようになるということと、それから収容台数を、現在は1,000台ですけれども、地下タワー駐輪場も含めて約1,700台に増やします。駐輪場不足が解消をされ、無秩序な駐輪状況の大きな改善にもつながるというふうに考えております。

 現在のこの風景とどう変わるのかということを、ちょっとビフォーアフターで御覧いただければと思いますが、これは駅の中央口から北側を見た駅前広場です。残念ながら、にぎわいがあるとは言えませんし、少し寂れた印象を受けます。長い歴史を有する神戸駅の駅前としては、改善が必要だというふうに思っておりますのと、それから、バスのロータリーに遮られて、行く方向にスムーズに行くことができないという動線の問題があります。これを改善するために、今のロータリーの屋根を縮小いたします。左手の奥に見えるのが、新しくつくる地下街の吹き抜け空間を覆うことになる大きな屋根です。この大屋根は、曲線の屋根を採用することによりまして、軒の裏の木材が見える構造といたします。そして、湊川神社との親和性が感じられるようなデザインにしたいと考えております。それから、人のための広場空間をつくりまして、高質で美しさを備えた広場の景観を演出いたします。神戸の名を冠する駅前の広場にしたいということです。

 次は、これは駅から北側、湊川神社を望む方向ですが、このバス停の屋根がせり出してきておりまして、湊川神社が見えないというのが現状です。そこで、今の地下の吹き抜け空間を覆う屋根を西側に少し寄せまして、視線の先に湊川神社が現れる、湊川神社を直接望むことができるような、そういう空間を演出いたします。右手奥にはタクシー乗り場、ロータリーをつくります。駅と広場と湊川神社が、さらにはその奥が直接つながっていくような、そういうイメージの景観を形成したいと考えております。大屋根には木材をふんだんに使いまして、柔らかで落ち着きがあるようなイメージにしたいと考えております。

 今度は逆に駅前の広場から駅舎をのぞきます。これが神戸駅ですけれども、駅舎をのぞきますと、やはりこの吹き抜け空間を覆う大屋根や、あるいは地下街の地上設備の機器によりまして駅舎の景観が遮られております。そこで、これは同じ場所のイメージですけれども、大屋根、そして広場空間、湊川神社、そして、先ほど申し上げましたように1930年に開業いたしました歴史あるJR神戸駅舎を生かしたデザインにいたしまして、高質で風格のある広場の景観にしたいと考えております。

 大屋根を内部から御覧いただきますと、これ、今の地下の吹き抜け空間を覆う屋根ですけれども、こういうようなイメージになっておりまして、中から外を望むことができない閉鎖的な空間になっております。これを外に開かれた、木材を使うわけですけれども、外の風景も見ることができるような、そういう構造にしたいと、温かみがあり、かつ開放的な雰囲気の大屋根空間にしたいというふうに考えております。

 こういうようなイメージで今後設計に入っていきたいと、もう少し時間がかかりますが、着実に神戸駅前の広場が2030年頃に出現するように進めていきたいと考えております。

 私からは以上です。

 

質疑応答(発表項目)

記者:

 神戸駅前広場についてお伺いしたいんですけれども、にぎわいもつくるというお話がありましたが、デザインを変える以外にも、何かイベントであったりとか、お店を増やすであったりとか、ほかの要素というのも検討されていたりするんでしょうか。

久元市長:

 まず、こういうイメージの広場になることによって、来街者が増えるということも想定しています。今、ハーバーランドがまち開きをして30年が過ぎましたよね。神戸駅は、相当乗降客が多い駅です。ただ、人の流れがハーバーランドのほう、アンパンマンミュージアムとかウミエなどがある南のほうにどちらかというと集中しているというところがあります。せっかく乗降していただいているわけですから、こういう魅力ある広場をつくることによって、この広場もたくさんの人がきっと来ていただけるだろうと思うんですよね。そういうふうに、人の流れが、南のほうだけではなくて、北にも一定の人たちが出てくるということになったら、湊川神社方面の人の流れというものもできる可能性があるというふうに思います。

 ちょっとしたことで人の流れが変わるということもありますし、来街者が増えるということもあります。例えば、JR神戸駅の南側のデゴイチをライトアップしたんですけれども、これによってまちの雰囲気がかなり変わったということを、いろんな、本当にこれはささやかなことなんですけれども、まちの雰囲気が変わった、来られる方も増えたということを近くのお店の方からも聞いています。

 それから将来的には、大倉山の神戸文化ホール、これはまだ何の方針も決まっていませんが、いずれ大倉山の再整備にも取りかかっていく必要があると思いますから、2030年を目指して、まだ何も構想はないんですけれど、そういうような構想もつくりながら、神戸駅の南北を通じた、あるいは広がりを持った形でのにぎわいづくりということを長期的視点も交えながら考えていきたいというふうに思います。

記者:

 南側にすぐに流れていってしまっている人を一定、駅の周辺にとどまってくれたり、北側へ流すようなデザインですか。

久元市長:

 そんなイメージですね。

記者:

 何人、どれぐらい増やすのを見込んでいたりとか、そういうことではなく、今の乗降者の方たちがよりよく使ってもらえるようなイメージ。

久元市長:

 より一層回遊性を高めていくという視点がありますが、全体としての来街者を増やすということはもちろん考えていきたいと思います。

質疑応答(発表項目以外)

記者:

 先週、東遊園地がリニューアルオープンしまして、本当に見違えるほどきれいになったかと思うんですけど、まず、市長が御覧になられた感想を教えていただけますでしょうか。

久元市長:

 そのおっしゃっていただいたとおりなんですよね。見違えるようになったというふうに思います。

 もともとこの東遊園地は、私が市長になりたての頃は、今の芝生広場がむき出しのグラウンドで、ほとんど人影がなかったんですよ。昼休み、上から市役所の庁舎からのぞくと、神戸市職員らしき二、三人がランニングをしているぐらいしか人影がなかったんです。これを、一種の実験でしたけれども、芝生広場にしましたら、かなり人影が増えるようになりました。三宮再整備全体の一環として、この東遊園地のリニューアルもぜひしたいということで設計をして、取りあえずというか、ああいう姿でオープンするようにいたしました。非常にいい形になったというふうに思います。新しいカフェもできましたし、芝生広場も今までよりも大きくなりましたし、非常に青々としたイメージになりました。

 とにかく、訪れる方が増えましたよね。家族連れでとか、あるいは友達同士で、あるいは親子連れで訪れる方がすごく増えて、東遊園地の姿が大きく変わった、すごく魅力的な空間ができたと思っています。多くの神戸市民の皆さんに親しんでいただきたいと思いますし、神戸以外の方々もぜひ訪れていただきたいと思います。

 今後はですね、明日、神戸コレクションが予定されておりますし、それからファーマーズマーケットが、しばらくあそこで行われてなかったんですけれども、これもこれから、ファーマーズマーケットを復活させて、ハードの整備が完了しましたから、ソフトの取組も組み合わせながら、にぎわいをつくっていきたいというふうに思います。

記者:

 分かりました。一方で、あの場所では毎年1月17日に、1.17のつどいというのが開かれているかと思うんですが、ちょっと芝生を見ると、毎年、竹灯籠が置かれている場所に芝生が青々と茂っていまして、火が燃え移ったりしないのかなという、ちょっと懸念を感じたんですが、そのあたりは従来どおり開催できるんでしょうか。

久元市長:

 従来どおり開催をするつもりです。あそこは、冬になったら芝生の姿も、今の青々とした姿ではないと思いますし、たくさん人がいますから、火が燃え移らないように、神戸市の職員も含めて、注意して管理をすればいいと思います。

記者:

 万博の関係でお伺いします。今日、政府のほうが大阪のIR計画を認定しましたけども、関西のにぎわいという意味では神戸にも少なからず影響があるかと思うんですけれども、このIR計画の認定を受けた、市長の受け止めなり期待感なりをお聞かせください。

久元市長:

 カジノを含むIRにつきましては、もちろん経済的効果というものも見込めますが、一方で、ギャンブル依存症や青少年に関する影響を懸念する声もありますから、この認定を受けて、今後の動きは、神戸市としても注視をしていきたいというふうに思います。同時に、万博開催まであと2年になりました。そして万博の開催がされた後、このIRの整備が進められていくということになります。

 こういうことを考えますと、やはり大阪との間で人の交流を、往来をさらに増やしていくチャンスだろうというふうに思いますから、これは神戸市としても、そういう来街者を増やす、観光客を増やす、そういう取組を神戸市としても進めながら、神戸から万博会場に行っていただく、それから万博会場やその後のIRに来られた方を、神戸にも来ていただくというような取組を進めていきたいと思います。

記者:

 1つは、先週、統一選の前半戦が終了いたしまして、神戸市議選、それから県議選ですね、ともに日本維新の会が議席を大きく伸ばすと、市議会の構成も、維新が第3から第2会派なるという結果になったんですけども、全体的なことも含めて、統一選の結果はどのように見られたでしょうか。

久元市長:

 まず、統一地方選挙で注目しなければいけないのは投票率ですね、神戸市会議員選挙、兵庫県議会議員選挙の投票率は、今回は40.58%ということで、前回が39.98%ですから、辛うじて増えて、辛うじて40%台に乗ったと。これ、ずっと低下傾向が続いてきましたので、若干、胸をなでおろしたという気もいたします。しかしその一方で、決してこれは高い投票率とは言えませんね。やはり投票率を上げていくための取組ということを、かなり抜本的に考えていかなければいけないのではないかと思います。

 投票啓発、これは選挙管理委員会が懸命にやっていただいていますし、投票環境の改善というのも全国的に進められてきましたけれども、やはりそういう取組では不十分だろうと。やはり選挙運動に関するルールの抜本的な見直しということも含めて、そういう検討が行われなければ、やはり投票率を大きく改善するということは難しいのではないか。そういう議論を本格的に、選挙運動に関する議論を本格的にしなければならないという、そういう現実を突きつけたのが今回の統一地方選挙ではなかったかというふうに思います。

 それから、確かに維新の議席数が、特に県会につきましてはかなり大幅に増えましたし、神戸市会についても2番目の会派ということになりました。やはり、維新の主張に共鳴する有権者の方が増えたということだと思いますし、今後の市政運営に当たっては、維新も含めて各会派の御意見、御提言というものをしっかり承りながら、市長としての必要な対応、提案なども行っていきたいと思います。

記者:

 もう1つちょっと別のお話で、先ほども万博のお話が出ていまして、残り2年ということで、神戸からも万博会場に行ってもらえるようにということだったと思うんですけど、万博自体に、まず神戸市として何かアクションといいますか、どう関わっていこうと、何かお考えのことがあるのかということと、先ほどおっしゃっていた観光誘客にどう取り組んでいくかということが課題としてあると思うんですけど、具体的にどういったことができ得るというふうに、今の段階で何かお考えのことがありましたら教えてください。

久元市長:

これは兵庫県と一緒に取り組んでいきたいというふうに思います。兵庫県のほうはそういう協議会をつくって、神戸市も参画をしていますし、やはり広域的な取組ということが必要だというふうに思います。その中には、海上交通を、万博会場との間を含めてどうつくるのかということもありますが、同時にこれは神戸と万博会場だけの問題ではなくて、ほかのエリア、淡路島も含めた海上交通、海路をどうつくるのかということですから、これは兵庫県とよく連携をして進めていきたいというふうに思います。

 同時に、神戸への観光客の誘客をどうするのかというのは、これは、やはり神戸の観光地としての魅力というものを高めていく。神戸の観光資源を、南京町や三宮、元町のにぎわいの魅力、それから、北の異人館などのエリアの魅力、あとは六甲山、摩耶山などへの誘客、こういうことをしっかり地道にやっていくということが大事で、インバウンドのお客さんは、私もまちの中を歩いていると、おかげさまで目に見えて増えているというふうに思いますから、そういう従来からの取組をしっかりやっていくということ。それから、万博会場へのアクセスというようなことも含めた取組ということを広域的見地、観点を交えながら進めていくということが大事ではないかと思います。

記者:

 もう1つ、25年に向けて、神戸空港に国際チャーター便が来ると。それに向けて、今、ターミナルの建設計画を進められていると思うんですけど、そのあたり、あと2年という、非常に期間的には迫ってきているという感覚なんですが、そのあたり、計画として順調に進んでいるのか、この先の見通しについてお聞かせください。

久元市長:

 これは、神戸空港の国際化のスケジュールが決まってから直ちにサブターミナルの計画の策定に入りまして、大きなイメージは先日も公表したところです。とにかくサブターミナルの計画をつくって、もう2年ですから、とにかくスピード感を持って整備を進めていくということに尽きるというふうに思います。

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