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誰もが自殺に追い込まれることのない社会を目指して、自殺予防に関する知識の普及啓発に取り組みます~9月10日から9月16日は自殺予防週間~

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記者資料提供(2024年9月9日)
健康局保健所精神保健福祉センター

目的

本市では、「誰もが自殺に追い込まれることのない社会」の実現に向け、悩みを抱えた人が必要な支援を受けられるよう、自殺予防に関する知識の普及啓発を行っています。
こどもや若者の自殺が長期休暇前後に増加する傾向にあること、国内の小中学生の自殺者数は令和4年度514人(過去最多)、令和5度513人と深刻な状況が続いているため、この機会に若年層を中心に啓発活動を行います。
9月10日は、世界保健機関(WHO)が定めた「世界自殺予防デー」です。
自殺対策基本法では、9月10日から16日を「自殺予防週間」と位置付けています。

自殺予防の普及啓発

ハローワーク神戸での「くらしとこころの総合相談会」の臨時開設

 

金銭トラブル、労働問題、離婚問題等のくらしの法律相談、気分が沈む、眠れない等の こころの健康相談を毎月2回(原則第1、第3水曜)、若い世代も利用するハローワークで実施しています。くらしの相談は弁護士が、こころの健康相談は保健師等が無料で相談に応じています。
9月は月2回の定例開催に加え、以下の日程で臨時開設するとともに、大学、専門学校等を通じて学生にも案内しています。
日時:2024年9月11日(水曜) 10時00分から16時00分(相談受付:9時30分から15時30分)
場所:ハローワーク神戸(神戸市中央区相生町1-3-1)
共催:兵庫県弁護士会
詳細・お申込みは「くらしとこころの総合相談会」ホームページをご参照ください。

関係機関での自殺予防週間ポスター掲示

約600か所の市内関係機関(市営地下鉄駅、ハローワーク、市内商業施設等)で、自殺予防週間の啓発ポスターを掲示しています。

市立学校(小学校、中学校、高等学校、特別支援学校、市立高等専門学校)、青少年関係機関(ユースネット、ユースステーション)に加えて、今年度は私立中学校・高等学校、大学、専門学校にも掲示を依頼しました。
啓発ポスターには、神戸市こころといのちの電話相談、神戸いのちの電話、神戸市くらしとこころの総合相談会のチラシや相談先を記載したポケットカードを同封しました。また夏休み前には市立小中高等学校等にポケットカードを配布し、相談先についても周知しました。

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神戸市こころといのちの電話相談

生きているのがしんどい、つらいなどの悩みをひとりで抱え込まず、ご相談ください。 社会福祉士などの専門の相談員が対応します。
電話:078-371-1855(神戸市民専用ダイヤル)
受付:月曜から金曜(祝日及び 12 月 29 日から1月3日を除く)10 時 30 分から18 時 30 分
 

社会福祉法人 神戸いのちの電話

電 話:078-371-4343
平日:8時30分から20時30分
土曜、第2・3・4金曜:8時30分から翌日8時30分
日曜・祝日:8時30分から16時00分
《土曜、第2・3・4金曜が祝日の場合》
8時30分から16時00分、20時30分から翌日8時30分

悩みごとを抱えるあなたに~神戸市の相談窓口一覧~

 

市立図書館での特設コーナーの設置

自殺予防週間に合わせて、市立図書館と協力し、こころの健康やこころが癒されるためのヒントとなる本を集めた特設コーナーを開設します。
また、特設コーナーでは自殺予防週間ポスター、メンタルヘルスに関するパンフレットやちらし等で自殺予防を啓発します。学校、仕事帰りや休日にぜひお立ち寄りください。
なお、休館日、開館時間、場所等については、ホームページをご参照ください。

各図書館での期間

①9月1日(日曜)~16日(月曜)
中央図書館、KIITO三宮図書館、兵庫図書館、東灘図書館、北神図書館、新長田図書館、西図書館

②9月1日(日曜)~29日(日曜)
北図書館、垂水図書館、須磨図書館

③9月3日(火曜)~16日(月曜)
名谷図書館、灘図書館
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2023年9月撮影

さんちか花時計ギャラリー展示

さんちか(三宮地下街)花時計ギャラリーにおいて、こども若者世代に親しみやすいキャラクターを用いて、こころの健康の啓発展示を行います。
期間:2024年9月5日(木曜)から9月18日(水曜)
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参考1 関連事業

ゲートキーパー養成研修(市民向け)の開催

ゲートキーパーとは、悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聴いて、必要な支援につなげ、見守る人のことです。養成研修では、身近な人の心と体の不調に気づくこと、「傾聴」のポイント、サポートへのつなぎ方、セルフケアなどを学びます。
神戸市自殺対策計画「神戸いのち大切プラン」では、ゲートキーパーを2021年度からの5年間で2倍(2021年:2,500人→2026年度までに5,000人)以上に増やすことを目標の1つとしています。
本市では、年間9か所で講座を開始しています。今年度があと4か所で開催予定です。
詳細・お申込みはゲートキーパー養成研修ホームページをご参照ください。

市立中学生向け自殺予防教育の実施

悩みを抱える生徒が周囲にSOSを出せるよう、また学校職員や生徒が悩みを抱える生徒のSOSに早期に気づき適切な対応がとれるよう、文部科学省・厚生労働省連名の通知に基づき、当市では2018年度より教育委員会と健康局が連携し、市立中学校における自殺予防教育を推進しています。

参考2 神戸市の自殺者数の現状

神戸市と全国の自殺者数の推移

自殺者数 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年
全国 27,283 25,427 24,025 21,897 21,321 20,840 20,169 21,081 21,007 21,881 21,837
神戸市 327 319 315 270 278 250 234 266 261 255 298

年代別自殺者数の推移

※30歳未満は個人の特定を避けるため20歳未満と20代の総計としている
年代別 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年
30歳未満 34 35 44 36 50
30歳~39歳 32 26 28 18 35
40歳~49歳 40 46 53 46 50
50歳~59歳 25 35 47 57 54
60歳~69歳 50 37 29 25 40
70歳以上 53 87 60 73 69
合計 234 266 261 255 298