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「神戸オーバードーズ相談ダイヤル」を開設します

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記者資料提供(2024年8月19日)
健康局保健所精神保健福祉センター
近年若者の間で、市販薬等の医薬品を決められた量を守らずに短時間で大量に服用するオーバードーズが深刻な社会問題となっています。
相談体制の構築・強化が必要であることから神戸市精神保健福祉センターに新たにオーバードーズの専用相談ダイヤルを設置し、相談員が相談支援を実施します。

現状および課題

オーバードーズとは、市販薬等の医薬品を決められた量を守らずに大量・頻回に服用すること(過剰摂取)です。国立精神・神経医療研究センターが2021年に実施した高校生を対象とした全国調査によると、高校生の約60人に1人は市販薬の乱用経験があると報告されています。
特に、市販薬は、店舗やインターネットを介して気軽に手に入れることができ、SNS等を通してオーバードーズに関する情報を集めやすい特徴があります。また、オーバードーズに対する共感やつながりを求めるなど、SNSとオーバードーズの関係も指摘されています。
こうしたオーバードーズの背景には社会的孤立や生きづらさが関係していることが多く、心の苦痛を緩和させる目的で使用される場合が多いと言われています。そのため、オーバードーズの背景となる本人のこころの悩みや、相談先や接し方がわからず悩みを抱える家族に対する支援が必要とされています。

専用ダイヤル番号 

078-371-1966

相談時間

月曜~金曜(祝日・年末年始を除く)
10時30分~12時00分、13時00分~16時30分

対象

神戸市にお住いの方でオーバードーズに悩むご本人・ご家族

相談内容

  • オーバードーズに関する本人や家族の悩みなどに対して、精神保健福祉センターの相談員(心理職・保健師・福祉職)が相談に応じます。
  • ご相談の内容に応じて、区役所などの関係機関や、精神保健福祉センターで実施している依存症専門医師相談や思春期専門医師相談、医療機関受診のご案内を行います。

開設日

2024年8月20日(火曜)

参考情報:オーバードーズに関する情報発信

オーバードーズに関する詳しい情報については神戸市ホームページに記載しています。

参考情報:10代における乱用薬物の変化

薬物依存症の治療を受けた10代患者の「主たる薬物」を示したデータでは市販薬の割合が65.2%と報告されており、年々市販薬の割合が拡大しています。

グラフ

 (N=対象患者数)
「出典:全国の精神科医療施設における薬物関連精神疾患の実態調査より(国立精神・神経医療研究センター)」