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今年度より新たに依存症家族教室を開催します

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記者資料提供(2024年8月19日)
健康局保健所精神保健福祉センター
本人の依存症の回復は、家族の関わりが大きな影響を与えます。依存症家族プログラムを通して、家族が病気を正しく理解し、本人へ適切に関わるとともに、家族自身の心身の健康を取り戻すことができるよう、依存症でお困りのご家族を対象に、今年度より新たに家族教室を開催します。
なお、この教室では、依存症で悩んでいる家族を支援するための【依存症家族プログラム】を受講していただきます。このプログラムは、とくに家族のコミュニケーションスキルの改善を重視し、家族が依存症者本人の治療につなげるための正しい知識と“イネイブリング(本人の為を思ってしたことが、結果的に依存を続けやすくしてしまう行動)”などについて知り、本人にとって効果的な家族の関わり方を学びます。

依存症の現状

全国の依存症の外来患者数は、コロナ禍における社会経済や生活様式などの変化により、近年増加傾向にあります。神戸市における相談件数においても、2020年には前年から1.33倍の相談件数となり、以降、相談件数は増加傾向にあります。

  • 神戸市における依存症に関する相談件数の推移
  2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
相談件数 475件 631件 553件 600件 791件
 

また、依存症は「否認の病」とも言われ本人に自覚がないことも多く、神戸市の依存症に関する相談者の内訳は家族等、本人以外からの相談が7割を占めています。

開催スケジュール・内容

日時 プログラム内容
1

2024年8月23日(金曜)
9時30分~11時00分

依存症を知る
2

2024年9月18日(水曜)

14時00分~15時30分
依存症の人の行動を分析し、なぜやめられないのか理由を探る
3

2024年10月16日(水曜)

14時00分~15時30分
暴力(暴言)について考える
4

2024年11月20日(水曜)

14時00分~15時30分
本人とのコミュニケーションのコツを知る
5

2024年12月18日(水曜日)

14時00分~15時30分
本人と一緒に楽しみを再び見つけ、本人の望ましい行動を増やす
6

2025年1月15日(水曜)

14時00分~15時30分
家族がしない方がよい行動(世話焼き・尻ぬぐいなど)について考える
7

2025年2月19日(水曜)

14時00分~15時30分
家族自身の生活を豊かにする・本人に治療を勧める

対象・参加方法

  • 依存症のことで困っているご家族(オーバードーズを含めた薬物依存症やアルコール依存症、ギャンブル依存症など、依存症の種類は問いません)
  • 家族教室への参加を希望される方は、まずは精神保健福祉センター(078-371-1900)にご相談ください。(精神保健福祉センターで実施する依存症専門医師相談を受けていただいた後に教室をご案内いたします。)