1.趣旨
神戸市とForbes JAPAN SMALL GIANTSは「挑戦する中小企業に対する、支援・情報発信に関する事業連携協定」を締結します。
神戸市では、市内中小企業に対し、既存の産業構造を超えた協業を通じて、持続性のある新規事業・経営改革を生み出すイノベーション創出プログラムを実施し、地域産業全体の活性化・高付加価値化につながる好循環を作り出すさまざまな取り組みを進めているところです。
本連携事業では、本日からリニューアルオープンされる「Forbes JAPAN SMALL GIANTS」と連携して、革新的な事業開発や課題解決へのチャレンジに取り組む市内中小企業とそのチャレンジを支援する神戸市のプログラムに関する情報について、市内外へ魅力的なコンテンツとして情報発信することにより、地域産業におけるイノベーション創出と認知向上をより一層促進することを目指します。
具体的には、令和6年3月までの間、以下の取組みを進めていきます。
2.具体的な取組み内容
(1)「Forbes JAPAN SMALL GIANTS」におけるメディア連携
神戸市が実施する各種イノベーション創出プログラムで新たな事業創造にチャレンジする中小企業を中心に、Forbes JAPANが独自に取材を行い、「Forbes JAPAN SMALL GIANTS」の動画や記事等により発信します。
「Forbes JAPAN SMALL GIANTS」WEBサイト:
https://forbesjapan.com/small_giants/(外部リンク)
【直近の動画・記事公開予定と主な取材先・内容】
①4月6日:久元市長インタビュー
動画:
https://youtu.be/iIaQAwqwUB8(外部リンク)
記事:
https://forbesjapan.com/small_giants/article/detail/22040501.html(外部リンク)
②4月13日:株式会社神戸熔工(「ミライ経営塾 Wonders」参加企業)、株式会社メディカロイド、マイキャン・テクノロジーズ株式会社 等
③4月20日:旭光電機株式会社(「プロジェクト・エングローブ」参加企業)
④4月27日:株式会社ヤノ技研(「ミライ経営塾 Wonders」参加企業)
※今後も適宜、取材・発信を進めていきます。
(2)プログラム連携
神戸市が実施する各種イノベーション創出プログラムと、「Forbes JAPAN SMALL GIANTS」のプログラム間で相互にPRを行います。
また、神戸市は「Forbes JAPAN SMALL GIANTS AWARD」に向けて、プログラムに参画する企業の充実に協力します。
(参考1)「Forbes JAPAN SMALL GIANTS」について
グローバルビジネス誌「Forbes JAPAN」が展開している、地域に根差し小さくても偉大な企業やリーダー・イノベーターを取り上げるプロジェクト。日本には、無名ながらも未来を切り拓く大きな可能性を秘めた企業がまだまだたくさん存在します。「メディア」「アワード」「プロジェクト」の3つを通して、規模や知名度は"スモール"だが、価値は"ジャイアンツ"なリーダーたちにとっての道標となるコンテンツを発信し、"小さな巨人"にスポットライトを当てることを目指しています。
※注意事項
「SMALL GIANTS」という表記は別途商標登録があるため、必ず
「Forbes JAPAN SMALL GIANTS」と記載いただきますようお願いいたします。
(参考2)協定締結先(「Forbes JAPAN」発行者)の概要
会社名:リンクタイズ株式会社
代表者:取締役社長 角田勇太郎
本社所在地:東京都港区東麻布1-9-15 東麻布一丁目ビル2F
設立:2010年12月21日
事業内容:出版事業/デジタルメディア事業/イベント事業
URL:
https://linkties.com/(外部リンク)
(参考3)神戸市の中小企業向けイノベーション創出プログラム
(1)「プロジェクト・エングローブ」(令和3年度より実施)
持続可能なビジネスを創造する観点として注目を集める「ESG」を取り入れ、市内中小企業が中心となってサステナブルな新規事業を生み出すイノベーション創出プログラムです。自治体が主催するイノベーション創出プログラムにESGの考え方を取り入れるのは全国初となります。
中小企業が持つ技術・資産について、参加企業のリーダーと多彩な経験とスキルを持つ都市型創造産業に従事する人材の協働を通じて活用・更新し、持続性のある事業創造に取り組んでいます。令和3年度に参加した中小企業5社は、令和4年1月に事業構想の発表を行い、その実現に向けて活動を続けています。令和4年度も新たな参加企業を募集予定です。
【「プロジェクト・エングローブ」WEBサイト】
https://englobe-kobe.com(外部リンク)
(2)「ミライ経営塾 Wonders(ワンダース)」(令和3年度より実施)
「デザイン経営」の視点から事業開発・課題解決を実践するプログラムです。
市内の中小企業を対象に、「プロダクトデザイン」「ブランドデザイン」「組織デザイン」の各分野で活躍するメンター3名による伴走型のプログラムを実施し、企業の事業成長の加速を図ります。令和3年度に参加した中小企業12社は、令和4年3月に事業戦略の発表を行い、今後その実践に取り組んでいきます。令和4年度も新たな参加企業を募集予定です。
【「ミライ経営塾 Wonders」WEBサイト】
https://www.kobe-np.co.jp/info/wonders/(外部リンク)
(3)「(仮称)企業版アーバンイノベーション神戸」(令和4年度より実施予定)
規模・業種を問わず、大企業を含めた市内企業に革新的な事業開発や課題解決へのチャレンジを働きかけ、そのチャレンジに必要な技術等を持った企業を市内だけでなく全国から呼び込み、マッチングすることで、既存の産業構造を超えた新たなビジネス展開を生み出す「オープンイノベーションマッチングプログラム」を実施し、市内産業全体の活性化につなげます。
あわせて、オープンイノベーションには多様な企業の参画を促す必要があるため、中小企業経営者、大企業事業開発部門責任者、スタートアップ等による「コミュニティ」を構築し、当事者同士が“顔の見える関係=信頼関係”のもと日々プロジェクト組成ができる環境づくりを行います。
(参考4)今回の取材対象企業
・株式会社神戸熔工(「ミライ経営塾 Wonders」参加企業)
優れた溶接技術による製缶・板金加工で、造船をはじめとする神戸のものづくりを支える。機械加工・化学洗浄・研磨などの様々な企業と連携し、製品の完成まで一括で請け負うことができる。
イノベーション創出プログラムでは、神戸市機械金属工業会の青年経営研究会に所属している同期の異業種4名で、製造業から出たスクラップを使ってワクワクするものづくりにチャレンジする。
・株式会社メディカロイド
医療用ロボットを通して「みんな」が安心して暮らせる高齢化社会をサポートするというミッションを掲げ2013年に設立。2020年に手術支援ロボットシステム「hinotori™ サージカルロボットシステム」の製造販売承認を取得した。外科領域のみならず、「検査、診断、治療」においてロボットが求められる場所への幅広い製品提供を行い、人々の生活を変えるイノベーションを生み出す。
・マイキャン・テクノロジーズ株式会社
2016年の設立以来、再生医療の技術を使用した研究用血球細胞の提供や評価受託サービスを通じ、治療薬・ワクチン開発を支援している。今後は独自技術を用いて、重症化を予測する検査薬事業や安全性試験事業を展開することで「感染症に怯えず暮らせる社会」実現にむけて、さらに一層貢献していく。
・旭光電機株式会社(「プロジェクト・エングローブ」参加企業)
産業用センサー及びコントローラーの開発・設計・製造を手がけるリーディングカンパニー。
イノベーション創出プログラムでは、センサー技術で社会の境界を超え、生活者の意識・行動を変えていく仕組みの構築を目指す。
・株式会社ヤノ技研(「ミライ経営塾 Wonders」参加企業)
独自の無機化合物主体の蓄熱材を使用した蓄熱カプセルの製造・販売及びそれを用いた省エネシステムの企画・開発を通じ、脱炭素とSDGsの社会ニーズへの貢献に取り組む。
イノベーション創出プログラムでは、蓄熱材技術の医療分野への展開を目指す。